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たぶん、初めて楠本まきさんの作品を読んだ方は驚くんだろうなぁ。
細い線で描かれる人物は不可解なほど、存在が不明瞭なのに、異様なまでの存在感!! 気が狂いそうです。
前向きで明るい要素など何もナシ。
不明瞭な自分の存在に振り回される様に「岸」を振り回して行く「蜜」のその不明瞭な存在を綺麗だと感じるのは僕だけでしょうか?
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ドーリス。その体の細さも肋骨の明確さも精神の不安定たる強固さも狂気に近い健常さも、すべてが美しい。とても美しい。美しいと思う。わたしはドーリスではない。ドーリスになりたいなどと思わない。わたしが、ドーリスになれるはずなどそもそもない。なぜならドーリスは別格なのだ。別格。「ドーリス」。なぜならそれはドーリスなのだから。ドーリスでしか、あり得ないから。
楠本さんはなんという壮絶な作品を描かれたのか。
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これは一種のナルシスの愛に思えました。
自分の歪な愛への幻想が現実に体現すれば、それは紛れもなく自分自身を愛することと似て。しかし自身だけを永遠に愛する事が、通常、ならば難しいように崩壊してく世界。
愛を哀してる話
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結構前に買って読んだのですが最近また読みました。
絵が綺麗です。
でもタイトルからも連想できるように内容はハードです。
普通の人は何でもないのかな?
私のような精神的に壊れかかっている人間が鬱の時に読むと、深い闇に引きずり込まれそうになります。
でもそれが分かっていながら、闇の底を見たことのある人間は何故か懐かしさのようなものを感じて何度も読んでしまう、そんな本です
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当時、多感な高校生のあたしは完璧にヤられた。
コマの使い方と配色、細い線、儚いキャラクター
読後感は良くないけど、何度も何度も繰り返し読む
儚さと刺激を求めて
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歪んだ感情が詰まってる。
独占欲、支配欲、屈折した愛情。
ある意味まっすぐな感情。
密な個室で
永遠に二人の世界を保っていることは
こんなにも難しいことなのかと
感心させられてしまいました。
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2色刷りがおしゃれ。
購入した当時、楠本 まき さんの名前をよく聞いたから買ってみたけれど、
絵が好みじゃなかった。
男の子も女の子もそんな魅力的に感じなかったし、
登場人物の誰にも感情移入できなかった。
ラストも「でっていう」って感じだったです。
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”ねぇ蜜、君のいない
今日と明日と明後日と
それから何週間もを
どうやって過ごしたらいい?”
楠本まき————。
彼女の描く絵と世界と、言葉が好きだ。
精神倒錯を夢見る少女のように
破滅願望に堕ちる、罠。
淡々と、そして狂気的に。
芸術はきっと、
ほとんど狂気に近いところに位置していて
それを理解することは、
つまり理性を放棄するということ。
美しさと醜さの狭間で、あなたは何を感じるだろうか。
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楠本さん2冊目。
独特の空間の速さと、普通の感覚から少し?ズレている人の話はあいかわらず。でも今回はそんな好きなテーマじゃなかったな。短い話なのに、ながーく、少し深いところが見えた漫画だった。
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いいものは、いい。
初めて読んでから10数年経っていて、
今は実家に保管してあるけど、
細部まで思い出せる程、
当時読み込んだ。
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☆Amazonから引用
○出版社/著者からの内容紹介
ああ どうやら 私は もうすぐ 窒息死するに違いない…ほら 首まできているまもなく致死量ドーリス…僕と蜜、ふたりだけの螺旋感覚ラブストーリー。楠本まき初のオールカラー・イマージュがついに完成!あの華麗な世界がいま再びよみがえる!!
...........
完璧。
好き。
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楠本まきの作品は 哲学しないと決めているので
このお話もただの「アタマのおかしい女の子の話」という認識
解体すると嫌いになってしまいそうだからしません
表面をなぞる分にはすきだよ
わたしだっていつまでも誰かのドーリスでいたい
賭けしてるときの蜜がかわいいです
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絵画的。退廃的。
破滅的な恋愛と自傷行為と依存と、どこまでも不安定。
昔はこんな恋愛も…と思っていたけれど、もう大人になってしまったみたい。今はもう本棚の奥に。
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その痛々しさのなかにうつくしさがあるんだろうってことはわかるけど、わたしにはどうにもくだらなく見えて、自分の健全さを少し笑った
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偏愛家の恋愛ではあるけれど、偏愛さよりも純愛に映る恋愛漫画。
狂気的ではあるけれど、美しいまでの愛が詰まっている。