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壬申の亂。
古代史上最大の騷亂とされてゐるが、謎が多く、その全容は捉へがたい。
從來の史觀では「律令制度」の側面から言及された説が多いが、それは結果論ではないかといふ思ひから、私にとつては納得できるものではなかつた。
まず、何故この戰爭が行なはれるに至つたのか、究極の原因がわからない。
そして天武が隱遁してゐた吉野から尾張に向かつたのは何故か。
東國が擧つて天武に味方したのは何故か。
外交政策が推古朝から全方位外交を目指してゐた大和朝廷が、何故天智朝の時にあまりに百濟寄りになるのか、そして何故天武朝になると全方位外交に戻るのか。
孝徳天皇が難波に遷都出來たのは何故なのか。
そもそも蘇我氏の政策が保守的で、中大兄皇子の政策が革新的だつたと云へるのか。
かういつた壬申の亂周邊の謎を、本書は大膽な假説をたてて解き明かしてくれる。
2003年9月16日讀了
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2011/02/03読了:
・岡田英弘さんの歴史本の、日本史のある部分を切り取って、分かりやすく補完するような感じ
・あと数冊読んでみたい
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衝動買いの本を読破。
この説・お話に1票。
過去の事なので確定はできないですが。
ちなみに、この本を読みながら織田信長の話を
思いだした。
-織田家の主筋は斯波氏で越前と尾張の守護代。
-織田は越前で神官の出。
-元々、織田家は神道を厚く保護している。
(信長の父:信秀も禁裏の壁修理代を献上してた)
-で、ざくっというといつの時代も国が豊か。
-信長もかなり天皇家を厚く保護。
-でも最後には天皇家に挑発的(天智系だから?)
どうですか?。