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一歩間違うとトンデモ本
2022/07/02 10:30
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
一歩間違うとトンデモ本になってしまう危険性を持った作品である。丹念に主張を積み上げてゆく手順はなかなかに説得力があるが、「中臣鎌足と百済王子」の段は「鎌足が一時的に不在であった」をエビデンスとしているところなど牽強附会の誹りは免れないと感じた。
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壬申の亂。
古代史上最大の騷亂とされてゐるが、謎が多く、その全容は捉へがたい。
從來の史觀では「律令制度」の側面から言及された説が多いが、それは結果論ではないかといふ思ひから、私にとつては納得できるものではなかつた。
まず、何故この戰爭が行なはれるに至つたのか、究極の原因がわからない。
そして天武が隱遁してゐた吉野から尾張に向かつたのは何故か。
東國が擧つて天武に味方したのは何故か。
外交政策が推古朝から全方位外交を目指してゐた大和朝廷が、何故天智朝の時にあまりに百濟寄りになるのか、そして何故天武朝になると全方位外交に戻るのか。
孝徳天皇が難波に遷都出來たのは何故なのか。
そもそも蘇我氏の政策が保守的で、中大兄皇子の政策が革新的だつたと云へるのか。
かういつた壬申の亂周邊の謎を、本書は大膽な假説をたてて解き明かしてくれる。
2003年9月16日讀了
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2011/02/03読了:
・岡田英弘さんの歴史本の、日本史のある部分を切り取って、分かりやすく補完するような感じ
・あと数冊読んでみたい
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衝動買いの本を読破。
この説・お話に1票。
過去の事なので確定はできないですが。
ちなみに、この本を読みながら織田信長の話を
思いだした。
-織田家の主筋は斯波氏で越前と尾張の守護代。
-織田は越前で神官の出。
-元々、織田家は神道を厚く保護している。
(信長の父:信秀も禁裏の壁修理代を献上してた)
-で、ざくっというといつの時代も国が豊か。
-信長もかなり天皇家を厚く保護。
-でも最後には天皇家に挑発的(天智系だから?)
どうですか?。