紙の本
かなり異色な感じ…。
2003/07/11 20:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:言ノ刃 - この投稿者のレビュー一覧を見る
上遠野氏が別な文庫のレーベルで新作発売です…上遠野氏のミステリーと言えば講談社ノベルスから出ている「事件シリーズ」が主ですが、今回はなんだか登場人物も話が展開される世界も全然「事件シリーズ」と違うので、ちょっと期待していました。
短編の形で書かれているので一つ一つの話が読みやすいと思います。しかも登場人物は主に「しずるさん」と「よーちゃん」の二人くらい。この二人の会話によって様々な奇怪な事件が紐解かれていきます。しずるさんのなんだかミステリアスで不思議な雰囲気に引き込まれつつ、よーちゃんの一挙一動がなんだかかわいいなーと思いました。事件の内容はどれもこれも捻くれた感じなのでしっかり内容を把握していかないと「…あれ?」ということになってしまうかも(自分がそうです…)。
あとこの作品を読んでいる上遠野氏のファンには思わず「あっ!」という場面が出てくるので注意してみるとおもしろいかも。(特にブギーポップファンの方、ご注意!!)…この作品もやはり上遠野氏の描く世界の一つに過ぎないのです…。
というわけで、今作は気軽に読めると思います。トリック自体はあんまり難しくないので柔軟な思考で望むとベスト…かも。これって続編でるのかなー。
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とても好き。病弱美少女しずるさんもすごいけど、一生懸命走り回るよーちゃんがとても可愛いです。あっとおどろく展開は見習いたいものです。
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しばらく、こっちの方に本を追加しておりませんでした。
……反省。
この棚でははじめての、ライトノベルです。すごく絵が可愛い。
ちょっと、哲学めいた雰囲気。そして、鮮やかなしずるさんの推理。
間に挟まれている、ハリネズミくんの冒険のお話も、ほのぼのとして好きです。
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短編集だったので、あっさりと読了。
ミステリとしてはそれほどでもないけど、キャラ小説としとは流石な作品だった。
何気にブギーポップとの接点があるようなので、そんなところを深読みしたり。
4本の短編の中で3章「しずるさんと幽霊犬」が、どうしても乙一の「GOTH」中の1作『犬』を思い出させてしまった。
全然違うけどね。
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ミステリとして読むとだいぶガッカリ(笑)
挿絵が物凄く萌え系っという感じがして、
そこが恥ずかしかったです……。
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初めて出会ったのが図書館でした。で、嵌りました。
謎解きよりも、その状況に興味を覚えてしまう私なんかよりはよっぽど素晴らしい読者様が一杯おられると思うので、感想はそちら様に丸投げですわ(え?)
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これは読みやすかったー!ミステリー好きな俺も一押し☆
なんか、始めはグロ小説かと思ったけど、読んでいくうちに引き込まれたぜ!
約小一時間で読み終えた・・・・!いいなぁ、ラノベは!
推理小説っていうと堅苦しいが、ラノベのミステリーは良い。
ミステリーの濃さ薄さは本によって違うけど、とりあえずラノベは読みやすい。
それにしても、内容、キャラ、共に微妙なさじ加減がうまい。
よーちゃんのお父さんてもしや・・・・・!?ってな感じの謎も気になる!
次の巻も読みたくなった・・・^^
とりあえず、良い本だった!
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日常の奇妙な謎の短編連作。
いかにも上遠野浩平と言った味付けとキャラクター。
他作品を読んでいると時系列が見える。
よーちゃんの謎はあっさりばらしてしまえもいいのにとも思う。
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百合風味のトンデモバカミスです。
(虫太郎→)麻耶→清涼院→西尾(上遠野)って感じの新本格の流れの一つに位置づけられるかと。
本格ミステリの構造を使いながらも、トリックの現実性を徹底的に無視して、独自の世界観の中に吸収してしまうという手法の流れ。
それらは巫山戯たトリックをあくまで大真面目に使ってみせることで、「フェアな謎解きゲーム」でなくとも、その構造を用いてさえいれば「ミステリ」であり得ることを証明している。
これはミステリを構成する要素として「館・密室・探偵」などといった外的要因が重要視された時代から、ノックスの十戒のようなルール重視のゲーム的読み物の時代を経て、「不可能事件→推理→論理的解決」という手順をメインに据えた小説ならなんでも「ミステリ」と称してよい時代になった、ということではないだろうか。
ミステリは理論的でなければならない、という主義を推し進めた結果、理論的であればミステリである、という境地に達してしまったかのような。
私個人の好き嫌いで言えば、結構好きですけどね。ミステリ愛が暴走したようなバカミス。
ただ受け付けない人の方が多数だと思いますので、あんまりお薦めはできないかな。
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「この世にあるのは”ごまかし”だけ」
しずるさんシリーズ、短編4編
病床の美少女、しずるさんの安楽椅子探偵もの
ブギーポップシリーズやメモリアノイズシリーズへの関連が伺えます
不可解でおぞましい事件を達観した様子で
次々とといていく様子はするどく、ちょっと怖い雰囲気でもあるのですが
途中にはさまれている「はりねずみチクタのぼうけん」が中和させています
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安楽椅子探偵モノ。ミステリとしてはかなり突飛だが、しずるさんとよーちゃんのやり取りの可愛らしさで全てを許してしまう。やけにハートフルな話のようで、事件の内容は妙に凄惨。その妙が楽しい。
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病院から出られないしずるさんが大好きなよーちゃんをアゴで使い情報を得ておかしな死体の謎を解く。
裸のまま電車内で読むのはつらいのでカバーが必要だなあ・・・
(2005年10月31日読了)
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富士見ミステリー文庫。
安楽椅子探偵で短編が四本。テレビや新聞、雑誌記事だけからそんなに物事を推測することができるのかが非常に疑問。証拠もなにもないから、安楽椅子探偵の定石どおり全て推測でしかないけど。(ただまあ、当たってるんだよな。)
ライノベとして楽しむには十分。上遠野だし。
ただ、ミステリとしてはやっぱり富士見でしかないな、といった感。
しずるさんの推理過程が一切分からないし、与えられた条件からはこの結果しか導き出せない、とか云われてもね。
途中途中に挟まってた短編「はりねずみチクタの冒険」はいい味を出していると思う。ラストなんか特にね。さしずめ船=しずるさん、チクタ=よーちゃんといったところか。
しかし、結局四つ目の「しずるさんと吊られた男」でしずるさんが何を思い、何をしたのかよく分からなかった。あのメールを送ったのはしずるさんなのか? ってか、メールの意味すら分からないし。相変わらずよく分からないな、上遠野の作品は。
04.05.27
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可もなく不可もなく…。
うーん、何というかミステリ入門編みたいな感じかな。
中高生が初めてミステリー読むならこっからどうぞみたいな、
赤川次郎的なアレですよ。(雑
ただ、事件の内容は結構猟奇的です。
上遠野さんが書いたというだけでハードル上がっちゃうのでこの評価。
続きはもう読まないかな…。
同じミステリーでも紫骸城殺人事件とか殺竜事件は面白かったのになあ。
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静かなミステリです。安楽椅子探偵タイプ。しずるさんの涼やかさとよーちゃんのあったかさが素敵です。事件自体は結構えぐいんですが・・・。