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紙の本
この本に載っている力作連続エッセイ「青春の辞典」、この存在のお陰で次女はこの本を読むことが許されなかったのです、それはそれは下品なシモネタエッセイでありました、きゃ〜!
2004/07/05 20:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
はっきりしたことは覚えていないので恐縮だけれど、たしかつい最近の新聞広告で、あの阿川佐和子が50歳になったというのを見たような気がする。で、先日、群ようこ『ぢぞうはみんな知っている』を読みながら、あれ、確か群は50歳を超えているはずだがと、思った事も書いておこう。じつは、群ようこは未だ50歳にはなっていない。あの可愛い佐和子が、ようこより年上?
とまあ、あんまり年のことは言いたくない私がこんなことを書いたのは、この本の巻末に東海林さだおと阿川佐和子の対談があるからだ。ただし、写真の一つも入っていない、対談場所も明示されないという不親切というか、阿川ファンには「コロシタロカ」といいたくなるような不親切さじゃあござんせんか、文春のダンナ、である。
で、この本をテーブルの上に置いておいたところ、早速見つけた我が家の次女は、キャハハと吹き出した。たしかに、このタイトルはウマイ。今時、こんな題を堂々と本に付けることが出来るのは椎名誠か、このひと東海林さだお。で、巻末の阿川が言うように、椎名と東海林は『ビールうぐうぐ対談』というのを一緒にやっているのだから、なにをかいわんや、さだおかしょうじ。
で、私は読み終わったら、次女に読ませてやろうと思っていたのだけれど、結局断念せざるを得なかったのが、その阿川さんとの対談の前にある東海林さだおの力作連続エッセイ「青春の辞典」の存在である。これは、東海林が青春の思い出を、辞書にのせて語るのではあるけれど、基本的には性的な言葉を、広辞苑と新明解国語辞典とで引き比べ、その差を述べると共に、編者の意識までをもあらわにしようとして、結局は東海林というかおじさんたちの欲望を赤裸々に述べてしまうという、まさに好事艶抜粋とでもいうようなものになってしまって、正直中二の娘には、ちょっと早いかなと思う。
赤面を覚悟で東海林が比較する言葉を羅列すると、金玉、睾丸(いやだなあ、これだけで脱力してしまう)、愛飲、愛撫、愛欲、喘ぐ、彼所、穴、行く、入れる、陰の部はちょっと飛ばして、疼く、エッチ、快感、掻く、局部、玉門、性欲、接吻、挿入、体位、前議などなど、なんとPART1〜3まで続く力作で、正直、読んでいて恥ずかしい。どこがコロッケじゃい!
とまあ、笑い半分怒っては見たけれど、この東海林レポートで知ったのは、前議という言葉は両辞典にのっていても、前戯という言葉は載っていないということ。うん、なになに?である。こういったところで辞典編者のマッチョぶりを見せ付けるか?である。だから東海林の「ここでも、前戯は門前払いなのであった」「だが、切実な学究の徒が、勢いこんで[体位]を引いたのに、この態度はないだろう」という告発の文へとなっていくのだ。ちなみに「体位」が「前戯」に変身する理由は、この本を読んでもらいましょう。
内容は全部で16話。冒頭「ドーダの人々」というのも3回連続特集を組んでいるので、対談と辞典を除くと9話しかない。とほほ、である。でも、歌声喫茶が未だにある、と聞くと、なぜか懐かしいというよりは幽霊に出会った気になるのは、世代の差だろうか。
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