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出版社/著者からの内容紹介
内容(「BOOK」データベースより)
本書は、空間表現論の教科書である。だが教科書としては大変異例な体裁をとっている。もともと本書の原稿は、一九九六年から一九九八年の三年間にわたり、近畿建築士会協議会の雑誌『hiroba』に掲載された、各界を代表する作家や研究者の方々と古山との対談をまとめたものである。本書はこの対談形式という特性を活かし、現場感覚と時代の気分を生で味わえる教科書作りを目指したのである。話し言葉による教科書、これが本書の特徴である。
目次
主題の不在を越えて(根岸一之)
建築を開く―近代という病(磯野英生)
家族・住宅・プログラムを巡って(花田佳明)
開け、建築(花田佳明)
様式美の政治学(石田潤一郎)
アジアからの視点(布野修司)
マニエリスムとポストモダン(渡辺豊和)
エコロジーからコスモロジーへ(渡辺豊和)
言葉と建築(鈴木隆之)
現代の神話と美人論(井上章一)
建築の政治学に向けて(八束はじめ)
透明性の現在(丸山洋志)
磯崎新の起源を訪ねて(磯崎新)
近代もどきと近代の起源(磯崎新)
新宗教と建築(五十嵐太郎)
和を語るために(中谷礼仁)
複数の近代1(浅田彰)
複数の近代2(浅田彰)
歴史の幾何学―都市史のなぞ解き(足利健亮)
ラカンに学ぶ1(新宮一成)
ラカンに学ぶ2(新宮一成)
表現、再現、代表について(岡崎乾二郎)
戦争・産業・建築(松畑強)
建築の可能性と不可能性(安藤忠雄)
近代というエロス(田中純)
メディアと建築(大西若人)
東風と西風(村松伸)
異体性の弁証法(妹島和世)
表象空間としての都市(大澤真幸)
自由、平等、倫理について(大澤真幸)
空間から場所へ(鈴木博之)
秩序の学と分裂症(土居義岳)
ジョン・ラスキンという近代の巨人(福田晴虔)
建築の社会的力(福田晴虔)
国民国家の形成と建築の力(佐藤卓也・佐藤八寿子)
近代建築、その左右と東西(藤森照信)