紙の本
走るの嫌い。
2005/10/03 01:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:豆丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
35歳歯科医。才美歯科を生業にし、そこそこ成功もしており、
美しい妻と、感じのいい愛人助手とゆったりと暮らしていた。
単調で幸せな毎日。不意に高校のときに殺っていたハードル走を思い出し、訓練を開始する。
膝を守るため、クッション入りのシューズを履き、特訓も生活も
何もかもがあるべきところに収まっていたのだ。
ところがある日、主人公の妻が小説を書いた。
そして、売れた。
さて、男の生活はどう変わってしまうのやら…。
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たぶん初めは小さな穴だったのだ。歯医者として成功をおさめ、美しい妻とかわいい娘がいる。上品なアシスタントの働く清潔な職場。自分の美学で建てた城に住むちょっとした王様。だから、妻が小説を書いて新人賞を受賞したことなど、僕にとっては、意外な、けれども些細な事に過ぎないはずたった──。インターハイ三位の実力を持つ四〇〇メートルハードル選手だった主人公が、順調な人生の半ばで経験した、思いもかけない挫折と再生を、繊細にあるいはほろ苦く描いた感動作。
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この著者にハマッタので、3冊続けて読んでみた。一応陸上経験者の私には陸上ネタは心地良かった。結末は意外と無難、というか、過激ではなく、韓国ドラマをしばしば見る私にとっては多少腑抜けしちゃったあ。
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「800」からの続編みたいな気がしていて、そのつもりで読み進めました。もうちょっと書いて欲しいなと思いました。読み終える直前、もう終わってしまうのかーという残念な思いがあってもう少し読んでいたかったです。
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川島さんの本ということで買ったが、自分とかなり歳がはなれてるせいか感情移入が難しかった。ちょっとした勇気と希望をくれる本。
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あるきっかけで生活が変化してしまった歯科医師の話。
思っていたのと内容が違っていました。
面白いところもなく、淡々と進んで終わってしまいました。
なんか、よくなかったです。
でも、巻末の重松清の解説を読むと主人公の厳しい状況が明確にわかり、読んだときの自分の感じ方に納得できました。
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もう一度走りたいと常々思っている自分がいる。
本当にやりたいことをやることにあこがれる自分がいる。
そういう意味で夫と妻とリンクする自分がいて,客観的に読みながらもついつい主観的になって物語に入り込んでしまった。
再び走り出した歯医者夫婦が再び走り出す物語。
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可もなく不可もなくという感じです。川島誠の小説を読んだことがある人だけ、とりあえず読んでみてもいいかなと思います。
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主人公は珍しく中年。いつもより落ち着いた文体が心地よい。ちょっと解り辛い心情が描かれているものの、ラストは前向きで好きですね。
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子供が初めて飲むコーヒーのような感じ?の読後感だったのを覚えてます。高校生の頃に読みましたが、その頃は何度も読み返してました。ラストというより中盤のどろどろした苦い感じが、今までの「川島さん=青春」という私の中の図式を崩したからかなあと思います。
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主人公は中年歯科医。
800の作者 川島誠が、
同じ陸上を題材にして、過去から現在、そして未来への
夫婦の関係を描き出している。
陸上競技に関する描写が、相変わらずリアルで綺麗。
が、他はセックスの描写ばかりで辟易した。
終わり方はきれいだと思うので、途中で飽きても根気づよく読んでほしい。
でも時間の無駄だから読み始めない方が良いだろう。
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文庫版で読んでみた。
前回同様、んーちょっと20代の、しかも女である私には理解できないことも多い。
ただ、最後の重松清さんの解説を読んで、ふーんそんなもんかと納得してみた。
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400mハードルでインターハイ3位の経歴を持つ35歳の歯科医の挫折と再生を描く。同作者による「800」のあの高校生(どっちかというと広瀬のほうかな?)が大人になった時の話と思って読んでも面白いかも? 走りの話は、ほんのスパイス程度。でも小説としては、いい出来です。
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わたしとはほとんど共通点のない主人公になぜか共感してしまう不思議な小説です。川島誠さんの陸上競技を扱いかたが大好きです。
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最近読んでいた川島誠とは一味ちがう。でも主人公の歯科医もかつてインターハイハードル選手だった。幸せな家庭。妻が小説で新人賞を取るまでは。
年を取ると軽く、速くは走れない。でも、意味をたくさん背負って走るんだ、もう一度。