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人生を豊かにする英語の名言 「知恵」と「勇気」と「癒し」がいっぱい みんなのレビュー
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紙の本
英語、名言、音読……人生
2003/07/10 22:09
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投稿者:(K)nit-picker - この投稿者のレビュー一覧を見る
名言集を作る作業は、気の遠くなるような労力と時間を要する。作品のなかに現れる一言一句を、作品全体との関係の中で正しく理解した上で、一言ですべてを言い尽くすような珠玉の一文を選び出す。こうして選ばれた名文を前に、われわれは(少なくとも私は)、沈黙するか唸るかしかない。「なるほど」などと口にした瞬間に、名文の「うまみ」がどこかへ行ってしまう。そんな気がする。まして、大家の名文に対して異議を唱えたり、これを敷衍して自説を展開するなど思いもよらない。これは、おおかたの評判に引かれて、作者を偶像視しているからであろう。また、作品をすべて読んでいない後ろめたさもある。そして、何よりも、名言そのものの表面的な理解さえおぼつかない知識と自信のなさが、何かを言おうとする口をふさぐ。
しかし、本書の著者は、各名言を正確に、誰に頼ることなく、自らの目と耳を通して理解している。このことは、各名言につけられた日本語訳を見ればよく分かる。そしてその上で、自らの考えを述べる。それは、本書の「はじめに」に書かれているように、「スピーチを行う必要のある企業の管理職」や「洗練された英語をモノにした方」への手引きであり、「上を向いて一歩踏み出したい方」への応援歌にも聞こえる。しかし、それだけではない。より正確には、「偉人たちとの一対一の対話」を戦い抜いた戦士が物した戦記でもあり、また英語という便利な(しかし一般には操縦しにくい)乗り物に乗って古今東西を歩いた旅人の旅行記と言ったほうがあたっている。「めったに謝らない」欧米人への質問の仕方(p.23)、クリントン前大統領の弁明スピーチ(p.97)、目をつぶる事の危険性(p.143)など著者の豊富な知識と透徹した論理が際立っている。
Last AND the least;「成功には千人の父親がいる」を原典不明としている(p.85)が、イタリアのGaleazzo Ciano(1903-1944)を源とする説がある。いかがなものであろうか。(http://www.bartleby.com/66/97/12397.htmlを参照。)
紙の本
出版社からのオススメ
2003/06/30 03:15
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投稿者:吉田尚志 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初、著者との会話で「この本は普通の名言名句集とは違うんですよ」と言われ、ちょっと戸惑いました。
研究社は、英語関連の書籍が中心ですので、英語の名言集と言えば、多くの名言をコレクションして和訳を載せる以外考えられません。しかし実際は、古今東西の名言を100程度に絞り込んで紹介して、それに著者が思う存分「解釈」を加えるという構成でした。
そうです、この本の主役は、著者森山進氏のエッセイ部分なんです。タイトルも、個人的にはちょっと気恥ずかしい「人生を豊かにする」がついていますが、原稿を整理しながら、「なるほどなぁ」と心に沁みる話ばかりで、このタイトルでもいいか、という気になりました。そして、調子に乗って、キャッチフレーズに「知恵」と「勇気」と「癒し」がいっぱい、という文句までつけてしまいました。
世の名言は、苦労を重ねて成功した人のものがほとんどだと思います。順風満帆の人からは恐らく名言は生まれません。欧州在住の森山進氏は、英国勅許会計士、ベルギー王国公認税理士といった華々しい経歴の持ち主ですが、こんなしみじみとしたエッセイが書けるのですから、もしかしたら人知れず「苦労」をなさっているのかも知れません(勝手な想像ですが…)。
最後に本書から名言を1つ。
「経験とは、誰もが自分の失敗につける名前のことである」(オスカー・ワイルド)
正直、編集としては、この本では「経験」は積みたくありません。それよりは、英国の諺の「熱意は伝染する」の方で行きたいのですが、どうか、みなさん本書から「元気」をもらってください。
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