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設定は面白いが、旧友であるボッシュに殺人容疑をかけたテリーの行動には無理があった。私にはその部分が引っかかってしまって、今一つ話しに没入できなかったのは残念だ。
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マッケレイブとボッシュの共演ということで
楽しみに読みました。
マッケレイブはイーストウッドのイメージで
読めました。リタイヤした感じの初老(?)の
感じで、いいなぁ。
ボッシュは、映画化したら、誰が演るんだろう。
私的には、あんまり二枚目じゃない、カートラッセル
が頭に浮かびました。もちっと目が鋭くてもいいいな。
そんな事、思いながら、久しぶりのシリーズで、ほとんど前の
事件を忘れていましたが、それでも、充分楽しめました。
パズルのピースがハマるように、サークルがカチッと戻って
きました。ボッシュがたれこみをしたかどうか、それは謎のままだと思う。マッケレイブが見た瞳の闇の中の光は、どんな意味を持つのだろう。でも、ボッシュは闇の中にも、光を見いだせる男だと思う。贔屓目ですがね・・・でも、期待していいよね。
ヒエロニムスの絵のカバー、まじまじと見入ってしまいました。
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ハリー・ボッシュとテリー・マッケイレブ、さらにはジャック・マカヴォイの三人が共演するというファンには贅沢な作品。
これまでのシリーズにはなかった法廷シーンなどで緊張感を盛り上げてあり、さくさくと面白く読めたのだが、全体的にばたばたしてまとまりに欠ける。ボッリュとマッケイレブのふたりを主役にし、全く別の事件を展開させるのはさすがに混乱する。ヒエロニムスの絵画をモチーフにしてるのも、その後の展開に都合よく利用されたようで効果的とは思えない。
とまあ、細かい点が目立ってしまうのも、このシリーズが常にハイレベルをキープしてるからこそなのだが。一番の収穫はヒエロニムスの作品に興味を持ったことかな。
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(上巻より続く)
しかし、ストーリー展開にはいつもの切れがない。
多分、個人的にハリーが犯人でないと思って(信じて?判って?)いたので、
展開がある程度予想通りだったせいだ。
それにしても、作者はハリーにこの名前をつけた時から、
この筋立てを考えていたのだろうか。
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ボッシュシリーズでたびたび目にするニーチェの警句、「深淵を覗く者は、そこに潜む怪物と同化せぬよう気を付けねばならない」が暗示してきたように、ついにボッシュは怪物と同化してしまったの?と不安にかられつつ、そんなはずはない!とボッシュを信じて読み進める。
裁判での検察側、弁護人側の抗戦、攻防のゆくえはどうなるのか、ボッシュの嫌疑は晴らされるのか、急な襲撃により危機一髪に陥ったマッケイレブは助かるのか、はらはらドキドキの期待を裏切らない展開で、やっぱり「マイクルコナリーは安心して読める、決して外れのない作家」だと再認識できた。
読み手をびっくりさせたり、陰惨な気持ちに陥れたり、呆れさせたりする奇をてらった派手な作品ではなく、じっくりゆっくり緻密に物語を展開させ、しっかりと性格付けされたキャラクターたちにより、そつなく見事に構成をまとめ上げ、ミステリーとしての”オチ”もきちんと用意されているコナリー作品に魅了させられた。
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本当は『ザ・ポエット』『わが心臓の痛み』をこの前に読んでおいたほうが良い ジャック・マカヴォイ テリー・マッケレイブ ボッシュシリーズに登場 有名映画監督の裁判 ボッシュ証人に 同時進行 猟奇殺人 ヒエロニムス・ボッシュ 絵画 ボッシュ,ダークサイドに転落か? 罠 解決 「夜より深き闇」 悪より邪悪なるもの
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うーん、なかなか複雑。刑事が容疑者として疑われるのは、推理小説やミステリーではアルアルネタかもしれませんが、これは、単にそう言う話ではないかも。
むしろ、ハリー・ボッシュの心の闇が見えたような気がして、このサーガの先が待ち遠しくもあり、怖くもあります。
実際には、この先も沢山の作品が出てきているので、心配する必要はないかもしれませんが。
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図書館の本 読了
内容(「BOOK」データベースより)
殺人現場に置かれていたフクロウ像の意味は何か?捜査を進めるうち、テリーはすべての手掛かりがボッシュを犯人と名指ししていることに気付く。一方、裁判で苦戦中に殺人容疑をかけられ、窮地に陥ったボッシュは思いがけない行動にでる。現代ミステリーの雄コナリーが、人の心の奥深くに巣くう闇を抉る。
この巧妙さはすごいこと思う。
だれかをはめようとして計算され尽くすのはわかるけれど、その計算を読んで、その計画をどうこちらが利用するかを判断し行動していくボッシュのすごさが見えちゃう。
でも主役はテリー。
テリーの今後が気になるし、ボッシュはもう離婚なのかなぁ?
間違いをきちんと謝ることができるテリーは好きなキャラですが、やっぱりブッシュのほうがオーラがあるんだよね。
ボッシュの絵、結構この作品で調べてみることができたのは思わぬ収穫でした。
A drakness than night by Michael Connelly
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これはハリー・ボッシュ・シリーズだけれど「わが心臓の痛み」のテリー・マッケイブから観たボッシュを描いている。おまけに「ザ・ポエット」のジャック・マカヴォイも絡みあり。画家ヒウエロニムス・ボッシュの絵画に基づく殺人事件。皆さん勢ぞろい。しかしマイクル・コナリーに外れは無いけど爆発的な人気はでないだろう。
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何という素晴らしい収束への伏線と回収。読み終えた後の充実感はいつもながら150%。
テリーとボッシュの「組織からはじき出された男同士のスクラム」が実をつけた。
何の権限もない 何の資格も無い「人間」がくずたちから唾を吐き替えられる屈辱を幾度も繰り返す。テリーは掌に山盛りの薬を飲みながら、グラシエラとの危機の尾根を上り詰めて行く途中だった。
ラスト「正しいコースに乗っている」と吐息を吐くテリー、涙が渇いた後の表情が目に浮かぶ様な情景だ。