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山登りの小説(実際は違うよ)が面白いのかな?と思いつつ読んでみたけど、面白かった。ノンフィクションとフィクションをうまく融合していて、あっという間に読み終わった。横山氏の他の本も読みたくなった一冊。
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とてもとてもとても、おもしろかった。
爽快! エンターテインメントっていいなあ、とお腹の底から満喫した。
横山秀夫の作品を読んだのはこれが初めてで、とにかく評判が良かったので手にとってみたけど、読んで大正解。
ある起点となる出来事を境にして、過去と未来が行ったり来たり順番に描かれているこの作品は、
読み進めていくうちにつながり、結び重なり、厚みと熱を増して、こちらに向かってくる。
迫力のある、それでいて勢いだけでなくきちんと構成された、良質の作品だ。
ただひとつ、あんまり女性が魅力的に描かれていないのが私は気になったけど、でもこれは熱い男の物語だからよしとしよう。
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北関東新聞の記者・悠木は、同僚の安西と谷川岳衝立岩に登る予定だったが、
御巣鷹山の日航機墜落事故発生で約束を果たせなくなる。
一方、1人で山に向かったはずの安西は、なぜか歓楽街でクモ膜下出血で倒れ、
病院でも意識は戻らぬままであった。
地方新聞を直撃した未曾有の大事故の中、全権デスクとなった悠木は
上司と後輩記者の間で翻弄されながら、安西が何をしていたのかを知る
あの日航機墜落事故を題材にした話です
著者の横山さんは当時上毛新聞の記者として現場を取材したらしいです
テーマは会社組織と家族愛なのかな……働く男の話です
結構暑苦しい話ではあります、年代的に僕ではまだ読むのが早かった気がします
ただ、個人的に一箇所目から鱗を落ちる個所がありまして、以下は文中のネタバレなんですが、
《私の父や従兄弟の死に泣いてくれなかった人のために、私は泣きません。
たとえそれが、世界最大の悲惨な事故で亡くなった方々のためであっても》
この個所だけはどーしても頭からこびり付いてしまって…
んと、実際にはその前に色々と布石はあるので、実際に読んでこの個所に辿り着かないと
なんのこっちゃと思います
作品としてなんですが、上にも書いたように非常に暑苦しい感じを受けます
途中かなりグッタリとしてきますね
でも、最後には非常にスッキリとして終わりました
ただ、もちっと短く出来たのかなと思います
作者の思い入れが深いのか、色々と伝えたい事などが詰め込み過ぎで
こっちが窒息しそうな感じでした
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おもしろい!!新聞記者のさまざまな人間模様に
登山、日航機墜落事故が絡めてあり、人間の生き方を
深く考えさせられる内容でした。
話に引き込まれてあっという間に読んでしまった。
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取引先の会社の人がお薦めと言うので読んでみた。
御巣鷹山の日航ジャンボ機墜落事故。地方新聞社に勤める主人公は全権デスクに任命される。
「沈まぬ太陽」を読んでみようと思ったきっかけの本。上層部とのせめぎ合い。さらに派閥争いに巻き込まれたりと、「沈まぬ太陽」同様「個人の信念 対 腐敗した組織の力」という構図かな。そこに部下や息子との関係なども織り交ぜつつ話は進んでいく。うーん、熱い。仕事ぶりが熱すぎる。結構ハードボイルド。
それにしても航空機事故現場の凄まじさたるや・・。
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御巣鷹山の日航機墜落事故の話oフィクションとノンフィクションが絡み合っていて、臨場感ありありで面白いo「新聞記者の恋人」の観点で読んでましたoしかし新聞社て凄ェなo
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あの大事故を新聞記者という観点から描いたというだけでも興味深い作品。作者自身の経験がかなり反映されているようで、それだけ思い入れも大きいと思われます。
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ある因縁によって結ばれた 17年と言う時を隔てた二つの物語が 並行して語られていく。
ひとつは 日航ジャンボ機墜落のその時、墜落現場の地元群馬の地元新聞社。
もうひとつは 八ヶ岳の衝立岩。
ジャンボ機墜落の時 「日航全権デスク」として 事故後の報道に携わることになった 悠木。新聞記者としての誇りと派閥争いの醜悪さに翻弄され疲れきった時 選んだのは 「下りない」で続けることだった。
その17年後、「下りるために登る」と言い 専務の犬となって這い回ることをやめる決意をしながら倒れた安西の息子と登る衝立岩。
取材とは何か 報道とは何か?
記者の誇りとは?
大切な命とそうでない命とは?
親子とは?
たくさんの【?】を投げかけられた一冊である。
答えは それぞれが 生きているあいだ中考え続けなければいけないのかもしれない。
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この作品は、このミステリーがすごいの7位だったかな。最近、横山秀夫はどれもランクインして勢いがある感じです。横山秀夫が新聞記者だったと聞いていますから、この作品は、多分、御巣鷹山日航機墜落事故取材の体験をもとに書いたものだと思います。これは、今までの横山秀夫の作品によく出てくることだけど、個人と組織の軋轢が読むものを引き付けさせるのでしょう。
それにしても、地方新聞の上司にはこんな人が多いのかな(笑)。なかなかすごい面子だなあ。これじゃ、個人と組織の軋轢の前にやりきれない(^^;。
ラストはお涙頂戴で、そのまま差し上げた(笑)、、あははは、無理に白けるよりもどっぷりつかってみよう(^^)
でも、どうして、この作品がミステリーなんだ??
2004.3.7
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1985年の日航機墜落事故に翻弄された地元紙の新聞記者達の群像劇を縦糸に、主人公の悠木と友人安西の家庭を横糸に織り成される人間ドラマ。未曾有の大事故を目前にした現場記者の高揚、互いの正義、エゴがぶつかり合う組織内での激しい対立と挫折。実際に上毛新聞で記者をしていた著者だからこそ書けると思えるような描写もあり、思わず引き込まれる。遺族の親子や墜落現場に憑かれたように登る若手記者の描写には胸が痛くなる。一方、事故とは直接関係のないエピソードも多く、テンポの悪さも感じるので、事故関係に絞った方がすっきりとしたとも思う。とはいえ、このままでもお釣りがくるほど面白い!!けどこれを読んで、「新聞ってやっぱりいらないなあ、ネットで十分」と思ったこともこれまた事実。
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新聞のスクープが、どのように作られるのか、日航の御巣高山墜落の、臨場感が手に取るように響いた。横山秀夫も新聞社に勤めていたのか。
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とても面白かった。自身が新聞記者だった経験を生かしており、内容がとてもリアルで非常に楽しめた。一気読み必至。
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これさ、発売されてからずーーっと読みたくて買っておいたのよ〜。他にも読みたい文庫本があって後回しになってたのよね・・。
そしてやっと読んでみたらすごくいいっ!!!もう一気に読んでしまったよ〜。御巣鷹山の日航機墜落事故。地元新聞社の記者たちの1週間は壮絶なものだった。
この横山さん、もともと新聞記者を12年間もしてただけあって、内容はリアル!社内や家庭でのゴタゴタを胸がつまるほどの文章でかかれてます。お薦め!
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世界的事件を担当することになった仕事での衝突、
息子との関係、ひとつの言葉を残して眠ってしまった友人、
目の前にそそり立つ谷川岳衝立岩に手をかけながら、わかること。
おっさんが熱い!
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元の会社の同僚たちが皆絶賛していたので購入。新聞記者だって組織の人間。生涯一ジャーナリストではいられないのだなぁ。