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技術士による技術書。
主な内容
二層立体化を鍵とした様々な提案。
反転袴道橋の導入による全方向への自由な走行
歩行者交通の復権へ
車いすの階段昇降手段の統一規格化
地下鉄の二層化による急行走行。
主な感想としては、
事故の総数を減らすか、死亡事故を減らすかの焦点が分かりにくかった。まず死亡事故を減らす方式が急務ではないだろうか。
車いすの階段昇降手段の統一規格は、どういう場合分けが必要かというような分類が大事ではないだろうか。それぞれの場合分けにおいて、何を推奨というような、推奨規格はあるとよいかも。課題は、人間の大きさの範囲と、人の助けを必要とするかどうかなどの状況分類などの検討があるとより具体的になるかも。
歩行者交通の復権では、都心部への高速車両の乗り入れ禁止または高速走行不可区域の設定と低速交通手段の普及なども視野に入れて貰えるとありがたい。すべてを二層化で検討された一貫性は技術的に価値がある。歩行者視点で一貫性のある提案を期待する。
鉄道の記述はすばらしい。実際に設計図を引いてみて、どれくらいの設計上の費用、工数の差がでるかを計算してみるといいかも。