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8冊目 3月1日〜3月31日
電車の中でちびちびと。
5、6年前に読んだはずなのに、内容はほぼ忘れてました。
鈴木一郎、興味深い人物です。
続々編にも期待します。
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鈴木一郎という一見平凡に見える男の裏側には・・・!!予想もしない展開で進んでいくサスペンスタッチの傑作です。
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ロボコップの日本版、と言ったら少々言い過ぎかもしれないし、ロボコップほどエンターテイメントではないかもしれない。
しかし、この作品の主人公鈴木一郎の動きはまるでロボコップそのものだ。
もっともそれは動きの描写だけの話で、この作品のモチーフは「脳」。
このところどういうわけか「脳」を扱った作品を頻繁に読んでいる気がする。
決して意図的ではないが、人間の身体でいまだに最も未解明なのが「脳」だという。
だからこそしばしばミステリーの題材にも取り揚げられるのかもしれない。
おもしろいミステリーに当たると、ページを繰る手が止まらなくなる。
これもそんな一冊。
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第46回江戸川乱歩賞受賞作。
始まりは警察VS爆弾魔の話かと思ったけど、物語は途中から、逮捕された爆弾犯の片割・鈴木一郎の精神状態の解明にスポットが当たっていく・・・
もっと過激な警察作品かと思ったら、心の闇を抱えた自称・鈴木一郎の苦悩の物語だったりする。
ミステリーとして読んでも、精神医学ものとして読んでも、どちらでも楽しめると思う・・・?
警察物としては、ちょっと足りないかな・・・?
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連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。
逮捕後、新たな爆弾の在処(ありか)を警察に告げた、この男は共犯者なのか。
男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが……。
そして、男が入院する病院に爆弾が仕掛けられた。
全選考委員が絶賛した超絶の江戸川乱歩賞受賞作。
魅力的な登場人物が多い割には、小さい枠の中での展開が残念。ただ作品としてはおもしろい。最後のどんでんもなかなか。続きを期待しますね。
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今更ながらに読んでみた。思っていたよりも普通だなっていう印象。これなんで江戸川乱歩賞?うちが思ってる江戸川乱歩賞のイメージと違った。ミステリではあるけれど、推理小説ではない。ミステリとしてもいまいちやけど。真梨子が鈴木一郎を診察し始めたあたり、つまり鈴木一郎のことがわかり始める最初のほうが面白かった。当たり障りないことしか言わないこととか、オウム返しに答えるところとか、いったい鈴木一郎はなんなのかってドキドキしたのに。なのに、テンションあがるはずの後半がいまいち。鈴木一郎と事件とを巧く絡められていない。鈴木一郎の面白さをいまいち活用できていないと感じた。あれもこれも詰め込みすぎてしまって、全て中途半端になってしまっているのが残念。鈴木一郎に感情が芽生え始めるところあたりなど、もっと書き込んでほしかった。ちょっと唐突すぎやしないか。続編もあるけれど・・うーん・・読むかなぁ・・。
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081226(n 090104)
090119(n 090126)
100110(s 100111)
100403(s 100426)
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設定とかストーリーとかはそれなりに面白かったんだけど、如何せん文体が合わないのかものすごく読みにくかった。
別に特殊な文体なわけではないんだけど、何故か読みにくい。
そういう意味では「買って損した」と思った数少ない本。
個人的には★★だけど、まあ一般的には★★★でいいかなー。
違和感なく読める人なら、普通に楽しめるんではないかと。
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-鈴木にどんな夢を見るのか聞くのを忘れていたことに気づいた-
江戸川乱歩賞受賞作。全選考委員絶賛という触れ込みにのって、かるーい気持ちで読みはじめたら、もーとまりませんでした。「チームバチスタ・・」なんかもそうですが、スーパーな人が主人公だと、その主人公への興味がわくんですよねー。一般人は天才好きなんですね、きっと。主人公の一人、「鈴木」という男、いったいどんな夢をみるんだろう・・・
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連続爆破事件の犯人と目される男が精神鑑定のため病院に預けられたが、男の検査結果はどこか不自然。
生まれつき感情がない男が殺人を犯せるのか……というお話。
題材としては面白いのに、イマイチ引き込まれるほどの深みがないというか。
IIも読んでみるか。
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最初の話に入る取っ掛かりがつかみにくいけれど、一度物語が始まってしまえばずいずいと引き込まれる。
ラストが、いかにも続くというところが残念。伏線は1冊で回収して欲しいなぁ。
しかしながら続きが気になるところです。
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江戸川乱歩賞受賞作。
初読時はかなり引き込まれ、楽しく読めた。
しかし、久しぶりに再読したところ、説明がやたら冗長で、人物造型も月並みな気がして、いまひとつ楽しめなかった。
興味深くはあるのだけれど続編に手は伸びない。
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これは面白い! 乱歩賞のくせに!
「感情を持たない人間がいたらどうなるか?」という1ネタのためだけに構成された物語ですが、見せ方が巧い。
暗くしてしまいがちな主題を、ちょっとしたチート主人公の活躍劇として描くことで、エンターテイメントとしてすごく面白くなっています。
途中で挟まれる主人公の過去は「蛇足?」とも思えるんですが、うまくラストのテーマにつながってきてます。過不足ねえなあ。
普段本を読まない人にもお勧めできます。
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ここのとこ、読んでもハズレが多かったのですが
久しぶりにおもしろい本を読みました。
しかも、普通に本屋さんで買ってても読むスピードに追いつかないので
売りに行ったブックオフで105円均一中心に10冊くらい買ったうちの一冊。
当たりでした
[あらすじ]
連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。
逮捕後、新たな爆弾の在処(ありか)を警察に告げた、この男は共犯者なのか。
男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが……。
そして、男が入院する病院に爆弾が仕掛けられた。
全選考委員が絶賛した超絶の江戸川乱歩賞受賞作。
***
主人公の鈴木一郎は「感情表出障害」か?と診断されるのですが
痛みを感じないという「無痛症」でもあります。
この「無痛症」といえば、同じ症状を持った人物が出てくる
久坂部 羊の「無痛」という本を近い最近に読んでいたので
必然的に比べていました。
「無痛」の中では毒を持った昆虫や
ケガをした時には治療をしなければならないこと
(痛くないのでそのままにしていると命に支障をきたすので)
を、繰り返し教えていたのですが
鈴木一郎は「感情表出障害」のため
自分からは何もしない。
ので、時間とすべきことを書いた張り紙をあちこちに貼って
その通りにするような訓練をした、とあります。
誰かが「指示」しなければ「ずっとそのまま」なんですね。
食べない、トイレに行かない。
自閉症に起因するアスペルガー症候群やサヴァン症候群の傾向もあり、
非常に興味のあるキャラクターですが
偽名にしろ「鈴木一郎」という名前はあまりよくない気が・・・
もちろん作者も狙っているのでしょうが
某有名スポーツ選手をイメージさせるのはちょっとずるい。
自己の生成の鍵が「感情」であり、
無意識の表出として夢を見るようになった主人公が
最初の殺人を行なった時に「景色が鮮明になった」と告白する部分では
水に触れて物の名前と意味が関係していることを知った時の
ヘレン・ケラーのことを思い出しました。
というか、作者はあれをイメージして
このシーンを描いたのではないかというほどに酷似している気がします。
それは実に雷に打たれるような衝撃だったのではないでしょうか。
後半がよくない、スピード感が落ちるという意見が多いようですが
爆弾事件はこの鈴木一郎を描くための背景に過ぎないのだと
私は思いました。
だから爆弾犯緑川の目的やキャラクターが明らかにされないことも
それほど気にならなかった。
(ま、頭は良かったけどね)
感情を持たずに誕生し、やがてそれを手にしかけても
全編を通して感じるのは、主人公の哀しさばかりです。
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ひたすらタイトルに惹かれ、さらに古本屋での100円にまどわされ、「このミス」の評価に惑わされて買ってしまった一冊。
以外に面白かった。
興味のある人間の心理や脳のシステムが興味を引く。
まだ続きがあるのか!と思う最終章!
以外に好評な一冊