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紙の本
火傷をする
2003/10/14 16:28
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投稿者:はんどる - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本はいわゆる本好きの人たち向けの本ではないのかもしれない。本を読まない人、あるいは本を読んだことのない人向けの本なのかもしれない。なぜなら、本読み達の持つある固定観念やある種の決まった本を読むときの期待感を持って読み始めると、それらが全部一気に砕かれてしまうからだ。常識に火を付け、読み手を煽る。不安に溢れ、頼るもののない不安定な世界に持っていかれた読者は、そこで、最後に、愛という言葉の意味するもの、ほんとうのやさしさというものを、知る。何という物語なんだろう。この本は学校で薦められるものなんかではない。そんな生半可なものではない。某ベストセラー「泣ける作品」の対極を行っているといっても過言ではない。もっと苛烈で、もっとより現実に近く、涙を止めてしまうような小説だ。
高橋源一郎が帯で言っているように本当に「新しい人」ならば、最初すんなりとは人は受け入れないものだろう。
「20年後の風の歌を聞け」と宣伝してある。多くの村上春樹読者と同じくこの本を気に入ってしまったら最後、しばらくはぼおっとしてしまい、他の本が読めなくなってしまう危険あり。
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