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田舎暮らしの初代紹介本
武田泰淳は一冊も読んだことはないのですが、奥さんの文章もなかなか。
私もこんな感じで文章書こうかな・・・
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永遠のあこがれのひと,百合子さん。こんなひとになりたいものだが,なりたい,と思っている時点で,もうなれないのであろう。夫の武田泰淳と富士山麓の別荘で過ごした日々をつづったこの日記,何度読んでも飽きない。こうした曇りの無い目を持った天女のようなひとが,ごく稀に存在するのだ。朝昼晩何を食べたかの記載が山の生活をリアルに表す要素のひとつとなっていて興味深い。
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淡々と綴られている日常の中に、筆者の感性がきらめいている…というのがこの日記の評なんですが、確かにそういう部分もあれ、基本的には当時の通俗(かたや作家の奥さん、かたや田舎の人々の生活という対比)が面白いと思うのは人の書く日記に慣れすぎた私のせいでしょうか。
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あちこちで評判のいい本だったので期待していたのだが、わたしにはちっとも面白くなかった。。。諦めて最後は適当に斜め読みした。この日記(というか記録?)のどこら辺が面白いのだろう?教えてほしい。
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飾らない、隠さない、引きずらない。なにもかもたちまち百合子さんにむしゃくしゃと咀嚼されてしまって彼女の血や肉になって、溶けて、出て、世界と交換されてしまう。つまり百合子さんと世界はおなじもので出来ている。混沌。雑然。世界にすうっと一本線で型を取ると、女が現れる。なんとくっきりした線なんだろう。
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東京から富士山麓に移り住みつつ、両方を行ったり来たりする小説家の妻の話。
しんけんには読まず、ぼーと読んでいる。随筆はぼーと読む。家がどんどん完成されていく。知り合いが増える。知り合いの言葉遣いがすごい。
「〜しただよ」
「〜だったずら」
「俺ら(うら)」
静岡の友達が俺らの方言はすごいなまりだといっていたが、そのときは話半分に聞いていた。実際百合子(随筆を読むとその人とその人の家族を覗いていて、知り合い感覚になるので大概あだなや愛称で呼ぶことになる)の周りの人は日本昔話に出てくる農民のような言葉遣いだ。でもそのあたりでは当たり前のことなので普通のトーンで書かれていて、それがたまに噴出すくらいつぼに入る。まだ上だから慣れないのだ。
百合子は毎日のように買った食材や生活費を記入する。それがやたらに生活臭を漂わせていて、またやたら怒るし、若い男から話しかけられたら嬉々として日記するし、小説家のだんなの影は薄いし、飼い犬は足を引きずっていて臭いし、ちっともおしゃれじゃない。しかし執拗に執拗に分厚い本三冊に渡ってそんな自分の生活を文章にするのだから残り三分の二も楽しみだ。知り合いの外川さんという馬鹿な石工の総領のおじさんが気に入ったのでもっと出てくればいいと思っている。
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態度の悪い店員を『あの女はバカ。』
富士日記なのに『今日は富士山なんぞ見もしなかった。』
また、ある日は『柏戸、玉の島に負ける。負けたって平気だ。私は相撲が嫌いだから。』
ずっとこんな調子。
斬新。自由。
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作家武田泰淳の妻である武田百合子が、富士の麓の家での生活を綴ったエッセイ。
武田百合子はいい女だ。こんな女性と暮らしたい。イヌのポコが死ぬところではいつも涙が出てしまいます。
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ちびちび読んでたのに、とうとう読破してしまったーーー。
頭からっぽで読める本・・・・・っていうか日記。ww
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なんとなくもったいなくて、少しずつ読んだ。
その日の出来事が箇条書きに近いような形で淡々と書かかれているだけなのに、何故かひきこまれる。
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いつどのページから読んでも新鮮な気持ちで読める。
無駄のない短い文章ながら、驚くほど表現力が豊か。
上巻は富士の別荘に住み始めた頃で、百合子さんも
夫・武田泰淳もよく食べ、よく動き、笑う。
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武田百合子さんは、感性をそのまま言葉に移し替えられる人だとおもいます
単に素直なだけではなく、とても気配りのできる頭がいい人だったのでは。
「夏が終ると一年が終わったような気がする」なんて
よくもまあ簡潔に複雑さを表せるもんだなあ
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直感的にして、現実的。なのに時々“放心”しがち。細部にこだわる記述が見られると思いきや、いきなり大胆にまとめてみたり。その気まぐれさが面白い。文章の魅力は著者自身の魅力なのだなあ。
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日々を淡々と記した日記。
朝、昼、夜に何を食べ、いくら使ったとか。
でも日々のなかに、少しだけ変化があったり
それは季節の変わり目であったり、犬の不調であったり。
とにもかくにも、武田百合子さんの男っぽい性格と繊細さのバランスの良さ。これはかっこいい女性だと思う。
そして、富士山麓の人々の良さ。
ガソリンスタンドに行くたびに、なにかお土産をもらったり。
ただで全部「くれてやる」という表現がたまらなく好きである。
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日々の記録を淡々と綴った日記。
しかし、その時に起こった事や何でもない出来事などがユニークに描かれていて楽しませてくれる。
また、その日に買った物の値段や、その日食べた食事メニューで昭和40年代の生活風景が垣間見れる。
この本を読むと、何故か何でもないメニューでも丁寧に作りたくなる…。
私にとってはそんな一冊です。
他に、「日日雑記」「遊覧日記」もおススメ!!