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ボリュームがあるので、一気に読むと疲れる。
人の日記は、時々思い出したように読むくらいが良いかも。
パンやごはん代わりに時々食べている「手製クッキー」が気になる。
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よく食べ、よく働き、日常生活で出逢うさまざまなことを観察する百合子さん。人間の切なさ、いとおしさを噛みしめながら、ひょうひょうと生きる素敵なひと。
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百合子さんと一度お話ししてみたかった。
本を開けば会えるんだけれど。
好奇心に満ちた瞳に会ってみたかった。
全三巻。
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小川さんに続いて堀江さんも薦めている、とあっては読まずにいられない符合の一致。日記やブログを読むのは好きではなかったが、なるほどこれが日記文学なるものらしい、面白くて上巻を一気読みし、いまの寒さを山荘で年越ししている気分に読み替えてしまう。
車の運転もして列車便を出しに行くのも彼女なら、家の不備を指摘し管理会社を怒鳴りつけ、はた迷惑な人を罵倒する強さももっているのに、夫に対しては直接言い返すのでもなく悔しさを日記に書くことでやり込める。その自分の感情に対する観察眼が素敵。ましてや他人(車が溝にはまってしまったカップルやたまたま見かけた水泳客のような一過性の人々から、スタンドのおじさん、外川さんといった常連まで)の言動からその個々人を描写する力は圧巻。目の前でこんなにもたくさんの人間劇を見られる観察眼をもっていたら、楽しいだろうなと思う。
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百合子さんは自然体100%の人。
毎回出てくる食事の献立も組み合わせ的に不思議だったり、美味しそうだったりとあれこれ想像出来て面白い。
何故か読んでる途中にゴハン作りたくなります。
多分、これからもずっとずっと手許に置いて読み返したりするんだろうな。
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わたしわたし!な日記ではなく、日々の生活そのままが描かれたメモに近い日記だけど、何回読んでも面白い。とりあえず別荘に行きたい気分の時に。
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上巻 昭和39年7月~昭和41年9月まで
昭和38年の暮れに富士の裾野に山小屋を建て、昭和39年晩春から東京赤坂(自宅)との往復の生活をする。
著者武田百合子さん1925(大正14)年生まれ。夫は作家の武田泰淳さん。一人娘の花ちゃんは小学生、ペットの犬のポコ
日記のほとんどは富士子さんが書いているが、時々泰淳さんと花ちゃんも書いている。内容は赤坂からの往路と山小屋での生活とその帰路まで。日々の出来事の他に、家計費明細と一日の食事内容も記入されている(花ちゃんが書いた日は誰が(ポコを含む)何を食べたかまで詳しく書いてある)。
この本の紹介には「独特の文体で…」と書いてある。読み始めるとコミックの『サザエさん』を思い出す。会話などから昭和の時代の同じ匂いがする。
富裕層の乗物だった自家用車を、そろそろ一般庶民も手にいれだす時代でしょうか、道はまだまだ悪路で、運転技術もマナーも定着していない。車はちょくちょく修理・部品交換が必要で、道のあちこちで事故車を見かける。富士子さんの運転する車もそれを免れない。山小屋もあちこち修繕したり、庭を整えたりで職人の手が絶えず入る。そんな職人やガソリンスタンド、商店などの地元民との濃密な交流が更に時代を感じさせる。
日々の日記と共に、ところどころに各界の著名人の死亡が記されている。中井貴一さんのお父さんの佐田啓二さん、高見恭子さんのお父さん高見順さんの名前をそこに見たときにはなんだかドキリとした。
表紙は泰淳さんが書いた画
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きっと一生のうちに、何度でも読み返す本。
これを読むと、自分の大切な人を、もっと大切にしたくなる。
愛想も何もないただの日記、日常のメモなのに、どうしてこんなに惹かれるのか。
誰かに見せるつもりで書いたわけではないからこその魅力だろうか。
ただ生活しているという、その一点が胸に迫る。
あまり数のない武田百合子の作品の中でも、原点となるこちらの作品が、やはり一番だと思うのは私だけだろうか。
彼女独特の自由な感性が、存分に発揮されている。
磨かれていない石の美しさ。
上巻は夫・泰淳、娘・花による記述も度々ある。同じ日をそれぞれの視点で書いているところが面白い。
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NHKのグレーテルのかまどで高山なおみさんが紹介してたのを見て読みたくなって購入。
まだ読んでる途中だけど、その文体・言葉に衝撃を受けている。50年弱前に書かれたものと思えない新鮮さ。
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山にセカンドハウスを買って、山荘暮らし。日記の端々から実直な生活ぶりが窺えます。恐れながらも自分が日記を書くときの参考にさせてもらっている作品。
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富士山の麓の別荘での生活を、何をしたか、何を食べたかなど書いているだけなのに、読んでいて飽きない。大変そうだけど、こんな生活がしたいなあと思わされる。
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武田百合子さんってなんて魅力的なのだろう!
百合子さんにかかると、日記がただの日記でなくなってしまう。
日常が面白く、風景描写は卓越した巧さ。
百合子さんのかなり気の強いところと動物や人に対する温かい
優しさにホロっとくる。
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人の日記を読むのは楽しい。今は一億総ブログ時代で、全く知らない人の日記を読むことはそうめずらしくないけれど。
武田百合子の日記は、人の目を意識していない、メモ書きのような日記。それでも、彼女の目を通して、彼女の身の回りの情景が鮮やかに描写され、いつの間にか追体験している。私は、同じ日を過ごしても、こんなに淡々と日記を書けない。
どっしりとした女性。
時々、説明のつかない勘のよさを絶妙に表現され、否応もなく心を掴まれる。中巻、下巻もゆるゆると、日々過ごすように読むことにしよう。
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夫である武田泰淳氏と過ごした富士山麓での十三年間―その日々を書き連ねた日記。
大切のひとのそばで一日一日を丁寧に、衣食住を全うする。特別なことがなかった日も、言葉におこすと小さな出来事が特別に感じる。味わいのある感性豊かな文体からそのやわらかでおおらかな人柄に触れ、読んでいる先から武田百合子さんという等身大の女性が好きになります。
心地良い空間にご一緒させてもらった気分。
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武田百合子さんの純粋無垢な視点がとても鮮烈。
寝る前に2~3日分を読むというスローペースの読書でしたが、
充実感がありました。面白かった。