- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
アナベル・ドールの冒険 みんなのレビュー
- アン・M.マーティン (作), ローラ・ゴドウィン (作), ブライアン・セルズニック (絵), 三原 泉 (訳)
- 税込価格:1,760円(16pt)
- 出版社:偕成社
- 発行年月:2003.10
- 発送可能日:購入できません
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
13 件中 1 件~ 13 件を表示 |
紙の本
ドールたちの愉快な謎とき
2004/01/23 22:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
百年前の古いドールハウスで暮らす人形のパーマー一家は、パパ・ドール、ママ・ドール、ドールおじさん、アナベルと弟のドビーである。今はおばあちゃんになったキャサリンから孫のケイトへと受け継がれたものだ。
もうひとつ、ケイトの妹ノラには、誕生日に、現代的なプラスチック製の人形の家とファンクラフト一家が贈られた。ファンクラフト父さん、母さん、ティファニーと弟のベイリーと赤ちゃんのブリトニー。パーマー家に、100年目にして「お隣さん」があらわれた!(ちなみに、パーマーもファンクラフトも玩具のメーカー名である)
物語は、アナベル・ドールが、数十年間行方不明のサラおばさんを探す冒険を軸に進む。「ミニチュア」の視点、そこに投影される人間性(この場合はアナベルの冒険心や友情への憧れ)、人形の生と人間の暮らしのギャップといった伝統的な部分もさることながら、素材も暮らし方も何もかも違うパーマー家とファンクラフト家の近所づきあいの芽生えが楽しい。
ファンクラフト一家が満面の笑みを浮かべ、両手を広げて親しみをあらわしながら登場する場面や、大きさも素材も全く違うアナベルとティファニーが並んだところなど、セルズニックの挿絵に味があり、緊迫した場面でさえも読者をくすりと笑わせるユーモアをにじませる。
紙の本
45年前に突然姿を消したサラおばさんを、女の子ふたりが、おばさんの日記を手がかりにさがしはじめます。女の子たちって、実は“お人形”なんです。
2004/02/16 18:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:杜若 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アナベル・ドールは百年前にイギリスで作られた陶製のお人形。ドールハウスに家族と一緒に住んでいます。ドールハウスがあるのは、三代目の持ち主であるケートの部屋。持ち主がかわっても、アナベルたちの生活にはほとんど変化はありません。大きな事件といえば、45年前にサラおばさんが突然いなくなったことぐらいです。
アナベルは退屈な毎日をおくっていましたが、偶然、おばさんの日記を見つけます。家族にかくれ、日記を読んでいくうちにアナベルは退屈ではない、何か物足りなさを感じるようになります。
そんなある日、ケートの妹ノラも誕生日にドールハウスとお人形の一家をプレゼントされました。プラスティック製のファンクラフト一家です。そこには、ティファニーという女の子がいました。はじめての友だち。(人間の女の子はいくら親友と思っていても成長して大人になってしまいますから。)ティファニーとけんかをしたり、打ち明け話をしたり、友情が深まっていきます。アナベルは家族にも秘密にしていたおばさんの日記のこと打ち明け、日記に書かれたことを手がかりにティファニーといっしょに、おばさんを探しはじめます。
主人公たちが、お人形であることの不利な点が、何度も危機にさらされる筋立ての中にうまーく取り入れられていて、推理小説のような展開でグイグイひきつけられます。
こわれやすい百年前の陶製の人形家族、ドール一家。少々高いところから落ちても大丈夫な現代のプラスティック製の人形家族、ファンクラフト一家。その違いが生活様式や行動、考え方にあらわれていて興味深いものがあります。
挿絵も魅力的です。お人形であるけれど、怒ったり、悲しんだり、喜んだり、表情が豊かです。表紙見返しの新旧それぞれのドールハウスとお人形の説明も楽しめます。
お人形が動き回って(動かなくても)、活躍する話が大好きな私にとって、またまた楽しい本が1冊増えました!
お人形ってやっぱり私たちが見てないときには動きまわっているんだって思わせてくれる物語です。
★★★★
(杜若/図書館の学校・児童書選書委員会)
13 件中 1 件~ 13 件を表示 |