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都市伝説とは「口裂けオンナ」とか「泣く二宮金次郎」みたいなもの。疲れた人間の心が生み出すクラ〜い部分を描いた短編集。
読後感もジットリだけど、最終話が明るめの結末なので救われる。
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短編集。物語を読みたい!という欲求はとても満たされた。内容の量はずっしり詰まってる感じだけど描写はライトなのでまだまだ読める、と余力ある読後感。つまり少し物足りない。
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昭和の匂いが色濃く残る短編集。見世物小屋、公園、都市伝説などのちょっと不気味な話。「昨日公園」の何度も味わう大切な人を失う悲しみに泣いた。
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アイスマンと死者恋は後味ぞくり。
昨日公園と月の石はほろ苦い。
フクロウ男はミステリー。世にも奇妙な〜みたいな。
不思議で不気味な短編集。
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昭和の香りがする、ノスタルジックな短編集。純文学とミステリイの狭間のような作品になっている。
収蔵作品の中には、以前CX「世にも奇妙な物語」で放送された、『昨日公園』も入っているので是非ご一読頂きたい。
叙述トリックがふんだんに使われた、魅力的な芸術作品である。
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5話からなる短編集です。
この中の「フクロウ男」でオール読物推理小説新人賞を受賞したそうです。
「フクロウ男」は都市伝説の中のフクロウ男になることに夢中になってしまった人のお話です。
友人と呼べる人もいなかった僕が、初めて東大生の友人ができ、フクロウ男になることしか考えられなかった気持ちが揺らいでいく・・・・
最後は読んでいく途中の「ん?」に納得。でも切ないな〜。
私が一番好きだったのは「昨日公園」
マチとビバと呼び合う少年の友情の話。
友人を助けたくて奮闘するんだけど、そのたび傷つき苦しむ。
そして・・・大人になったビバは・・・・・息子の姿に・・・・・
人を思う気持ち、大切な人を守ろうと思う気持ち、その切なさに涙が止まらなかった。
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文章力に脱帽。
河童には鳥肌を、フクロウ男には興味を、昨日公園には涙を、死者恋には嫌悪を、月の卵には感動を。
素晴らしい短編集だった。
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ホラー短編集。これ最高! ホラーなのだけど、穏やか。怖いのだけれど、なんだか優しさや切なさも感じられる作品が多い。えぐさはほとんどないので、ホラー苦手な人にもこれはお薦め! でも「死者恋」はけっこう執念どろどろで怖かったかな……。
超お薦めの一作は「昨日公園」。ノスタルジーに溢れた、切ない一作。もしも自分がこういう状況に置かれたとしたら……いったいどうすればよいんだろう? どうすることもできない運命と決断。この結末は泣けるよなあ。要素的にはやはりホラー以外のなにものでもないのだけれど、すっごく感動できる「美しい話」。
「フクロウ男」もかなり好きな一作。これぞ「都市伝説ホラー」。「都市伝説のできるまで」といった感じの物語。都市伝説大好きな私にこの主人公の気持ちはよーく分かる(ここまでやろうとは思わないけどね)。なかなかに意外な結末もマル。
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「都市伝説」と云う名で語られる、禍々しくも、懐かしく切ない不思議な想い出を綴った短編集。
「花まんま」より、ホラー色強め。人間の狂気を描く小編が多いが、狂気の奥には哀しみが漂い嫌味は感じない。
各短編其々良いが、少年時代の心象風景とでも云うべき「昨日公園」は珠玉。筋自体は良くある話だが、著者独自の味付けが成されている。夕焼けの公園の美しき情景、読み手個人の子供時代を思い出させてくれる会話の数々、友人への純粋な思い、恐らく少年にとって人生初の経験であろう挫折…。全てが絶妙に絡み合い、読み手の涙を誘わずにはいられない。
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(収録作品)月の石/死者恋/フクロウ男(オール讀物推理小説新人賞受賞(2002/41回))/昨日公園/アイスマン
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他の話は置いておいて最後の月の石の話は涙が出そうになった。いつか私も親が死んだら泣きたい気分になるんだろうなぁ。。。
公園も切なさいっぱいでした。親友だって言った言葉にほろり。
ふくろう男はある意味凄かったwでもラストにちょっと笑った
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タイトルに惹かれて。短編集なので読みやすかった。
ちょっとぞくっと来るような怖い話もあり、心暖まるいい話もあり、各話オチも効いてて面白かった。この人の他の本も読みたいと思いました。
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短編集なので読みやすく、引き込まれました。
タイトル通り、都市伝説的なホラーが好きなので、とても面白かったです。
世にも奇妙な物語に通じるところがあるかも。
昨日公園、フクロウ男が切なくて好きです。
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最近、朱川さんの本にはまっています。都市伝説セピアは初期の作品集で、ホラー的要素が多めです。私は、「昨日の公園」「月の石」の二作品が好きでした。「昨日の公園」はTVの「世にも奇妙な物語」に出てきそうな内容で、最後にドキッとさせてくれます。また「月の石」は懐かしい万博の話が母の思い出とともに出てきて、同世代のものとしては時代的な共感もあり、最後に少しほろりとくる終わり方も好きです。ホラーの中にある寂しさや、郷愁、優しさなど朱川さんの作品には「はまる」何かがあると思います。
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療養先の田舎の夏祭りで出会った、幼い少女と氷漬けの河童・・・「アイスマン」
不思議な現象を引き起こす公園と、少年時代の親友との別れ・・・「昨日公園」
伝説を生みだした男の、時を経たのちの苦悩の告白・・・「フクロウ男」
夭折の画家への恋に殉じた、壮絶な愛の物語・・・「死者恋」
ラッシュアワーの電車から見える、良心の呵責が見せる幻・・・「月の石」
ぞっとしたりほろりとしたり。
セピアと銘打たれた通りの、昭和の香りが漂う短編5編が収録された一冊。
オール読物推理小説新人賞、日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。
「昨日公園」が切なくて一番胸に残りました。
親友に、「お前にはわからない。わからなくていい」と言った時の、自分の気持ち。
同じ気持ちを味わったであろう息子へ「お前がパパのためにどれだけ一生懸命になってくれたか・・・パパにだけはわかるんだ」と答えた遠藤の、動揺・恐怖を越えた愛情に涙。
すべてがきらきらと輝く秋の午後の公園の風景が、目の前に浮かんでくるようでした。