紙の本
やくざのゲンジツは心理学者のリクツを超えない
2012/09/15 23:15
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投稿者:nerimo - この投稿者のレビュー一覧を見る
「橋下徹が『学者の書いた本より交渉するときの参考になった』と言っていた」とamazonレビューにあったので(すごい又聞きだ)、興味を持って読んでみた。この本の著者も学者の言うことなんて机上の空論だ、ヤクザこそ心理学のプロフェッショナルだと書いている。わたしもその考えに同意する。心理学者なんてクソったれだ。
詐欺師・セールスマン・カルト教団のリクルーター、あるいはヤクザ。象牙の塔から現実世界に出てみれば、実際に他人を騙し脅し説得することを日々繰り返すひとたちがいる。腕がなければ食いっぱぐれる。技術は実践で磨かれ、目に見える成果によって保証される。ひとの心を知りたければ、ひとより有利な立場を取りたければ、彼らにこそ学ぶべきだ。
――そう考えた社会心理学者がいた。ロバート・チャルディーニだ。そうして書かれたのが『影響力の武器』。豊富な「現場」での事例と実験室で証明済みの心理学の理論を結びつけ、ヒトはどのような状況で騙されるのか、説得されるのかを、恐ろしくクリアに整理し描き出した書物である。
『ヤクザの実戦心理術』の趣旨は悪くない。ただ、『影響力の武器』を前にすると、「理論を極道風にお湯で戻すとこうなるだろうな」くらいにしか読めない。ここに書かれているような具体的なエピソードは、理論への理解を深め技術を学ぶためには大切なものだ。たくさんあればあるだけいい。なるほどなと感心はする。けれど、どうしても学者のリクツにゲンジツが霞んで見えるのだ。
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その未知な人たちの、話術だとか振舞い方だとかイチャモンのつけ方だとかにフォーカスを当てた本。時として自分もこういう振舞い方を演じれるような人間になりたいものです。
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ヤクザを「中国人」と読み替えると納得のいく本。13億人以上いる人口で生き残る為により良い暮らしを送る為に集団をつくり手段を厳選するあたり置かれている状況は同じなのかと。
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ヤクザ・詐欺師と呼ばれる人間は人心掌握の天才だ。
(でもなければやっていけないが)
彼らの手口は日常生活からビジネスシーンまで、案外有用なもの。
人心掌握に関するビジネス本は多いが、思うに彼らに学ぶのが一番では。
「攻め込む術を学べば守り抜く術が見える」
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なんか笑えると言ったら失礼かな。なかなか面白かったのです。ヤクザと言えばドラマか映画の中だけで日ごろお付き合いなどないですけど(笑)、以前、同和関係の勧誘電話でぴっしり断ったら(でも心臓ドキドキ)「首を洗って待っていろ」って啖呵を切られて、思わずその日はお風呂で丹念に首を洗いました(^^;。そんなわずかな経験でも、そういえばそうかなって思わせるテクニックの解釈が面白い。怒鳴る奴はまだまだ半人前。論理を巧みにすり替えたり、正当性を切り替えたりの技術は面白い。
恐いと思われてナンボの世界ですから、恐いと思われなくなったら意味がない。そのあたりヤクザの方にもブランドがあるのだろうかと思ったりもしました。
しかし、まあ、ここに書かれているような内容が、私たち凡人が実践に使える心理学かどうかは微妙でしょう。とは言うものの、こうした内容はまじめにやっていると人ほど勉強した方がいいような印象もしますね。
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図書館で題名に惹かれて借りた本を読了しました。
この本の内容はヤクザは実戦心理学のプロフェッショナルであり、言葉を武器とするパフォーマンスの天才であるという観点から、命を賭けて編み出し、実戦を通じて磨きあげたヤクザのノウハウは表社会のビジネスや交渉事に活用できますよというもので、興味深く読み進められました。
著者の取材経験から紹介される事例の数々は確かに表社会でも活用できる内容もあり、参考になりました。実際に使ってみようかな?(そのまま真似たらコンプライアンス違反になっちゃうから注意が必要ですが…)
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洋服のこと、みためのこととかだろうなーという感じ。
ビールの注文の話、女の話、名刺の話とかそうかそうかーという感じ。
女性の話はもう少しあったらよかったかなーと。
サブタイトルの「なぜ彼らの言いなりになってしまうのか」っていうの言われるまで気にしなかったw
心理術というか、生活パターンや、行動学的な。
これでこーやってドスーンと貶める!!
という感じでもなくさらっと1時間弱で読めた本。
交渉ごととかのあたりは身近な人にそっくりな人がいて、なるほどあのひとだからヤクザっぽいんだ!と思うところがしばしば。
自分がやっている行動で「他の人はあまりやらないが」みたいなことがたくさんあって、あ、他の人やらないのか、、、というところもあったのでヤクザ行動結構やっていることに気付かされた・・・・・
目千両は役者に向けての褒め言葉みたいなのググったら出てきたけど本では少し違う感じででてたかな。
嫌いじゃない。
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著者の向谷さんは「交渉」「かきひき」特にアウトロー的なそれについての著書が多いが、最近では何か悟ったことを伺わせるものも多くその見識の広さには頭が下がる。本書はスタンダードな向谷さんらしい内容。
著者本人も意識しているが「ヤクザの・・・」として論じているものの、取り上げている多くの事例と実生活の体験とを比べてみれば似たような「言い回し」で他人をコントロールしている気質の人も多いことがわかる。したがって、本書で書かれているようなシチュエーションは特殊な世界で行われているものではなく、ごくごくありがちな日常なのだ。
本書で提示されている多くの手法は、極端に言えば今の世の中を生きる上で「必要不可欠」のものではないかと思う。こうした考えは「生きるためにはルールギリギリの方法論が不可欠」という強かな姿勢を示すものであるが、その具体的方法を実践しないまでもある程度意識した行動をしないと世間の厳しさをモロに味わうこととなる。もし実践すれば当然周囲から「温かい目」で扱われることにはならないし、相手を疑えば「感じ悪い」印象を与えてしまうかもしれない。しかし、相手の出方に対応するための「定石」を取らなければその場で終了という事態も覚悟しなければならないことを考えれば、ある程度の「構え」は修得しておきたいものである。
「喧嘩をその場の勝敗で考えるのではなく長期スパンで考える」「相手に〜よりはマシと納得させる」「ライオンに肉を与えれば大人しくなるどころか死ぬまで肉を求め続ける」などのテーゼを頭の片隅に置いておくだけでも余裕を持った行動に繋がるはずである。少なくとも、常套句「手間は取らせない」「大丈夫」「ちょっと」といった言葉に少しでも疑いを持つようにしておくことは他人と接するうえで大きな意義があると思う。
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いかにもありそうな、抽象化されたTHE・ヤクザ事例紹介集っぽい感じ。
書かれている「テクニック」的なものの多くは「ヤクザ」という肩書を持っているからこそできるものが多いと感じた。
実社会でやると敵を作るというか、取引先とか友達いなくなりそう。