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金曜日の砂糖ちゃん みんなのレビュー

絵本 第20回ブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌賞 受賞作品

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みんなのレビュー111件

みんなの評価4.5

評価内訳

107 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

その可愛らしさにトリコになっちゃう

2006/10/08 17:16

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オクヤマメグミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

絵本展で一目惚れしたので買ってしまった。
繊細な絵が美しい。
「よるくま」とは違うタッチだったので、まさか同じ作者だと思わなかった。
3つの物語が収められていて、子供向けというよりも、大人が読んでも充分に楽しめる内容だと思った。
短いけれど、心に残る物語だ。
「金曜日の砂糖ちゃん」は表題作。
人は勿論、動物や昆虫までもがトリコになってしまう可愛らしさが描かれている。
草の中で健やかに眠る金曜日の砂糖ちゃんの寝息が聞こえてきそう。
「草のオルガン」は日々の生活でふと感じる、さみしさやつまらなさが少年の表情によく表れていると思った。
「夜と夜のあいだに」絵本展で展示されていたのはこの挿絵だった。黒い背景にクレヨンではじかれたような幻想的な絵。
目を覚ました子供が一体どこへ行ってしまったのか気になりながらページは終わっている。
文章は多くなく、絵の横に呟くように文字が並んでいる。
眺めているだけで楽しかった。

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紙の本

異世界を旅してきたような、不思議な静けさに包まれる三つの話

2004/10/11 08:40

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 180mm×135mmの小型サイズの絵本です。
 「金曜日の砂糖ちゃん」「草のオルガン」「夜と夜のあいだに」、三つの話が収められています。

 ひとりの女の子が仰向けになって、すやすやと眠っているところから始まる「金曜日の砂糖ちゃん」。それぞれの絵は、黒、白、赤の三色で描かれています。
 白く塗られた女の子は、闇の中でぽっと光をともしているかのよう。いちごの赤色が鮮やかです。
 虫たちや草花と夢のなかで触れ合っている女の子の姿を、ヴェールの陰から垣間見ている気持ちになりました。

 > の文章と、うつむき加減で道を歩く男の子を描いた絵から始まる「草のオルガン」。水色の空、草原の緑。水彩画の色合いが、目に優しく、心に寂しく染みてきます。
 男の子が、草原にひっそりと置かれたオルガンを弾くシーン。虫たちやカラスがやって来て、それまでさみしそうにしていた男の子の表情が、ふっと明るくなるんですよね。話が転調して、優しい調べを奏でるこの場面がいいなと思いました。

 おしまいは、「夜と夜のあいだに」目をさました女の子の話。ベッドからそっと出た女の子は、さて、何をするのでしょう。
 しんと静まり返った時間、どことも知れない世界に誘い込まれるような雰囲気のある話。余韻を残してすーっと話が消えていった時、ぞくぞくっとしました。

 本の扉を開いて三つの話に触れると、異世界を旅してきたような、そこでは不思議な静けさに包まれていたような、そんな気持ちになる絵本です。

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紙の本

お姉さんの幸せ

2004/02/13 11:42

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:1969 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 酒井駒子のような姉がいたら、僕の子供時代はさぞかし幸せなものになっていたのではないか、と時々考える。人に話すと、単なるシスターコンプレックスだと笑われそうだが、本当にそう思っているので仕方がない。
 きれいな絵を描く、指の白くて細い(これは想像というより妄想)3つ年上のお姉さん。いつも僕の傍にいて、クマや花や虫たちの話を聞かせてくれて、時々詩を書いたりもして、家族で旅行に行くと決まってスケッチに忙しい、寡黙な姉。
 勿論、こんなものは勝手なイメージである。なんの根拠もなければ、酒井の少女時代を知っている訳でもない。ただ、彼女の描画からは、自分の身近な、特にちょっとだけ歳の離れた弟に向けられる眼差しを感じてしまう。『よるくま』は言うに及ばず、『ロンパーちゃんとふうせん』や『赤い蝋燭と人魚』にすら、そうした文脈が見え隠れしているように思えてならない。こういう言い方が解りにくければ、少女に向けられて書かれている、というより少年に向けて書かれていると言い切ってしまおうか?(相当の非難は覚悟して書いています)

 そんな僕の論拠の弱い仮説をいよいよ確実なものにしたのは、今回お姉さんから届いた3篇の物語(というより詩に近い短いお話)だ。
 表題の「金曜日の砂糖ちゃん」のカマキリの気持ち、「草のオルガン」の少年と原っぱの邂逅、「夜と夜のあいだに」の幼女に宿る精霊のごとき浮遊感。いずれも、「ねえ、君にはわかるかな?」と幼い異性に問いかける、やさしさと意地悪さを同時に持ち合わせている。
 
 特に男の子を主人公とした「草のオルガン」に惹かれる。昭和40年代に東京や大阪などの大都市圏で少年期を送った人ならば分かると思う。誰もが通過儀礼として経験する「原っぱ」。開発の途上で、いつのまにか忘れられた場所。あるいは、いずれビルや工場が建ち、別の空間に移行してしまう期間限定の土地。廃墟とも違う、独特の喪失感や限定的な実存が漂う場所。酒井がこれを体験的に描いたのか、想像力だけでディーテイル描写をしたのかは分からない。しかし、そこにはまさしくあの「原っぱ」がある。少年がくぐるバラセン(有刺鉄線のことです)、遠景から捉えた全体図、壊れたオルガン、そして、舞い降りるカラス。歌にならないメロディーを奏でる少年とオルガンに注がれる、どこまでもやさしい「姉的視線」。とおの昔に少年を捨ててきた僕に、単なるノスタルジーを超えた現在進行形の「少年」を浮かびあがらせる。

 それにしても、駒子お姉さんはとっても幸せな人だ。今この不況の嵐が吹く出版界の中で、装丁を含めてこれほど自由に本を創れる人は、そうはいない。このまま、伸びやかに、しなやかに仕事を続けていって欲しいものだと、弟としては切に願うのである。

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2004/10/02 02:47

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2005/03/17 02:42

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2005/05/24 11:49

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2005/07/30 23:54

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2005/08/23 12:31

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2005/11/03 00:14

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2006/04/09 16:11

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2006/08/02 21:33

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2006/10/14 19:24

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2006/10/20 19:28

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2006/11/26 02:37

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2006/12/30 21:03

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