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紙の本
フランス革命前後からフランスが安寧を取り戻すまでの激動の日々を3人の傑物から追う
2006/05/27 01:13
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Skywriter - この投稿者のレビュー一覧を見る
王政への不満から始まったフランス革命は激動の時代の幕開けであった。ロベスピエールによる恐怖政治、ナポレオンの台頭と失脚を経ての王政復古と対外的にも対内的にも極めて大きな変動があったのだ。
振り子の針が振れるが如く政治体制がコロコロと変わる、複雑な時代を切り取るには一人の人物に注目するのが楽なように思われるからか、この時代を語るにはやはりナポレオンを中心に据えてその動向を追うのが中心かと思う。しかし、筆者はその見事な腕で、3人の傑物を同じくらいの比率で重要視しながら分かりやすく面白くひきつけられる話にまとめ上げた。
戦争と栄光に情熱を燃やす稀代の軍事的天才ナポレオン。常にフランスとヨーロッパ全体の安定を気にかけながら個人の利殖と娯楽に莫大な時間と金をかけたタレーラン。そして、秘密警察を組織し革命前の時代からナポレオン失脚後の王政復古まで常に権力の傍にあった謀略家フーシェ。
3人は時に協力し、時には激しく対立しながらそれぞれの情念に従って行動する。誰も彼も一筋縄では行かない、才知に溢れる人々の行動とその結果がとても面白く、ひきつけられる。久々に読み終えるのを惜しいとつくづく思った一冊。おかげでフランス革命についての理解がちょっと深まり、興味は無限に広がった。世界を広げてくれたことに感謝したい。
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