紙の本
アール・ヌーヴォーの入門書には最適
2004/01/01 17:11
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投稿者:ネオンサイン - この投稿者のレビュー一覧を見る
アール・ヌーヴォーというとガラスと思っていたのだが、ファッション、家具もアール・ヌーヴォーの作品が意外と多いのにビックリ。写真がキレイで見るだけでも面白い。アール・ヌーヴォーの入門書には最適だと思います。
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アール・ヌーヴォーって聞いたことあるけど、どんな作品のことを指すのかがよく知らなかったので、何気なく読んでみました。
何となくわかったような気分になりました。
(結局、わかってないんじゃ・・・)
以下、印象に残った作家、作品のメモ。
*エミール・ガレ(Emile Galle)
・ガラス工芸、ジャポニズム
・『鯉文花器』(1878年頃)
*ルイス・カムフォート・ステファニー(Louis Comfort Tiffany)
・ランプ、ステンドグラス
・『ヘレン・グールドの風景(鹿の窓)』(1910年)
*ウジェーヌ・グラッセ(Eugene Grasset)
・建築家→装飾美術家
・『硫酸をかける女』(1894年)
*アルフォンス・ミュシャ(Alphonse Mucha)
・ポスター画家
・『サラ・ベルナールを讃えるポスター』(1896年)
*グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)
・女性と風景と植物
・『ユーディットⅠ』(1901年)
*オーブリー・ヴィンセント・ビアズリー(Aubrey Vincent Bearsley)
・挿絵画家
・『クライマックス』(1894年)
*アントニ・ガウディ・イ・コルネ(Antoni Gaudi y Cornet)
・スペインの建築家
・サクラダ・ファミリア聖堂(1882年着工)
*エドワード・ウィリアム・ゴドウィン(Edward William Godwin)
・アングロ・ジャパニーズ家具
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アール・ヌーヴォーというとアルフォンス・ミュシャとかルネ・ラリックくらいしか知りませんでしたが、意外と幅が広いのですね。
いろんな作家を、それぞれジャンルごとに分類して紹介しています。写真も多く、概略を勉強するのには丁度良い本だと思います。
構成としては、
1章 ガラス・宝飾
2章 絵画・ポスター
3章 建築
4章 家具・インテリア
5章 金属工芸・陶磁器
6章 ファッション
というふうに分類されています。
アールヌーヴォーの様式は、国によって様々な呼び方をされていたり(ドイツ:ユーゲントシュティール、ウィーン:分離派様式、スペイン:モデルニスモ、英国:アーツ&クラフツetc.)内容にも少し差異があったりするようなのですが、そういう深く踏み込んだ部分までは解説してないです。
個人的に気になったのは、あの有名なティファニーのステンドグラス(初めて知りました)と、スイスのジャン・デュナンという漆工芸作家。デュナンという人は、日本の漆職人、菅原精造に師事したそうです。
というか、本書では、アールヌーヴォーその他様式に対するジャポニスムの影響が妙に強調されてます。そんなに影響があったんでしょうか?