サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

夜更けのエントロピー みんなのレビュー

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー16件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (6件)
  • 星 4 (7件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
13 件中 1 件~ 13 件を表示

紙の本

ダン・シモンズのすごさ、改めて堪能。

2016/08/20 07:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る

かつて、キング・マキャモン・シモンズがホラー三大巨頭と言われた時代(そういう時代があったのです。 マキャモンの代わりにクーンツが入ることもあり)、私はいまいちシモンズがピンとこなかった。
期待した『サマー・オブ・ナイト』に今ひとつ入り込めなかったからか、『ハイペリオン』はハードSFのイメージが強すぎたのか・・・いまいち縁がないまま今まで来てしまいました。

今回、<奇想コレクション>の一冊として手に取りました久し振りのダン・シモンズ。 しかも初めての短編集に取り組んでみて・・・かつてシモンズが苦手な理由がわかった気がした。
文体が静かすぎるのだ。
だからこそ恐怖は倍増するわけですが、かつての私はそれを物足りなく感じていたのだなぁ・・・としみじみ。 『サマー・オブ・ナイト』、もう一度読んでみようかなぁ、という気になりました。 他の作品も。 今更ながらダン・シモンズの真価を知る、そんな貴重なチャンスをありがとう。(2010年4月読了)

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

喪失の物語

2004/03/22 13:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぼこにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ネコは死期が近づくと姿を消すというけれど、それは必ずそうだということではなくて、確かにある日を境にいなくなってしまうネコもいるが見取らせてくれたネコもあり、その辺はネコの性格によるのではないかと思う。いずれにしてもネコを失うというのは相当な痛手で、残された人間はネコと過ごした日々のことを懐かしく楽しく思い出す一方で、もっと大切にしてやればよかったとか、あの時あんなに叱るんじゃなかったとか、姿を消したネコに関しては今もどこかで生きているんじゃないかとか、おなかを空かせているんじゃないだろうかとか、いじめられたりしていないだろうかとか、実際愚にもつかないような循環性の思考の虜となってしまうものだ。
 なにものかを愛し慈しむというのは自分の体を養分に樹木を育てるようなもので、その成長を幸せな気持ちで見守りつつも疲弊して消耗して行くのがその定めとするところなのかも知れない。愛するものを失うというのはつまり、そうして育てている最中の樹木を無理矢理引っこ抜かれて血を流し、抜かれた跡の穴のむなしさに涙するということなのだ。
 家族を亡くした男の物語として、『夜更けのエントロピー』と『黄泉の川が逆流する』の二作が特に心に残るのだが、両者から受ける印象はまったく異なっていて、『夜更け』の方が比較的健全な再生のきざしを暗示しているとすれば、『黄泉』はかなり不適応な蛮行とも見えて、そこがまた運命の前でひとしなみに非力で愚かな人間の性(さが)のネガフィルムを見るようで、しみじみと哀しい。特に最後の、主人公の男性が意気揚揚と車で帰宅する場面は、そのまま引き返すことのできない道をゆく亡者の姿のようで、哀しいやら恐いやらブキミやら、いやはやたまらないのである。つまるところ愛するというのは自分を失うことだろうか。
 社会性という点ではどう考えても『夜更け』の方が好ましい方向性を持ってはいるのだけれど、私としてはその愚かしさの度合いにおいて圧倒的な『黄泉』の方が好きで、それはやはりいい年をして未だに喪失に対する恐怖を克服できずにいるせいでもあるし、恥ずかしいことにはたぶんそういう青臭さを自分で気に入っているためでもあるのだろう。ああ、嫌だ嫌だ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2004/11/28 12:10

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/05/06 05:35

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/05/22 09:32

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/01/22 17:27

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/04/15 22:17

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/08/09 13:44

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/10/16 01:29

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2013/03/05 14:18

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2016/02/23 23:13

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2020/10/07 21:37

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2024/05/18 15:59

投稿元:ブクログ

レビューを見る

13 件中 1 件~ 13 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。