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ここまでの作品とは異なる趣向の舞台設定ながら事件あり恋バナありのアガサ的展開。中心となるトリック部分が巧妙に隠されていて気持ちよく騙される…このあたりが評価が高いポイントかな?
しかし動機はやはりこの時代だからか。今の時代なら愛の形も色々あるだろうからそこまでしなくても、とは思う。
推理ものとしては事実の後出し感が結構ありちょっとどうかとも思うが、ドラマとしてみれば楽しめる。ただ動機に対して3人も殺害とはかなりの社会不適合者のような気もするがそのような描写はなくなんかモヤモヤとした気持ちはある。
全然本筋とは関係ないが、ハーマイオニーといえばハリー・ポッター、バーソロミューといえばワンピースなので何か名前が出るたびその姿が浮かんできた。ハーマイオニーはイメージ近そうだからまぁいいか。
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冒頭に配役が書いてあるのだけど、
ポワロが「照明」になってるのにちょい受け。
まあ真実を照らし出すという意味ではそうだけど、
もちろん最後は独壇場。
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俳優が主催したパーティーで招待者の牧師が殺された。しばらくたって別のパーティで医者が殺された。二つのパティーには同じメンバーが何人か招待されていた。
今回の毒薬はニコチン。
精神病院もクリスティには何回か出てくる。
犯人の設定で似たような作品がある。何人か殺されるが本命は1人だった、というのも似たような作品がある。
解説が俳優の日色ともえで彼女もクリスティを読みオリエント急行に乗り、イギリスはアガサの生まれ故郷トーキィにも
行ったということ。ポワロはウィスキーを嫌っているが日色氏はウイスキーが好きで「タリスカー」の蒸留所スカイ島まで行った、なんていう所がウイスキー好きにはおもしろかった。
1934発表
2003.10.10発行 図書館
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前半のポアロの脇役感!まるで空気(笑)一応その場にはいるけど全然存在感がないなぁ……と思っていたら……そういうことか。
ラストの反転は圧巻。このための今までやったのかー!とは思うけど……ちょっと中だるみが過ぎるかな。
まぁ、「そして誰もいなくなった」「オリエント急行」とスピード感あるものを二作読んだ後だからってのはあるかもだけど。
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友人の薦めで、「謎のクイン氏」を読んだので、スピンオフである、「愛の探偵たち」と、この三幕の殺人を読んだ。昔、読んだかもしれないけど、もちろん全部忘れているので楽しかった。
タイトルどおり、舞台のように演出されていて心憎い。
冒頭の主演、チャールズ
演出、サタースウェイト、
とならび、照明 ポワロ、と並ぶ。
照明かあー、巧いなあと唸る。
脚本のミスウィルズの名前がないのは何故だろう。
この本にはクイン氏こそ出ないけれど、サタースウェイトは一文目から登場し、ずっと主役を張っていた。
ポワロものではあるけど、サタースウェイトが描写する人物評がポワロのヒントになるのも、クイン氏のシリーズと同じ。
サタースウェイトが出る以上、恋愛ものがメインなのだけど、この本もそれが大きな要素になっている。
あんまり凝った仕掛けもないんだけど、サタースウェイトが好きなので楽しく読めた。犯人もわかったし。
後半に出てくる警察の大佐は、「愛の探偵たち」に出ていた人だったような。
サタースウェイトのプロポーズ失敗談も、「謎のクイン氏」で触れられていた気がする。
女性心理がよくわかるサタースウェイト。
そんなサタースウェイトを比喩して、「両手のついた小鍋のような男」、ってどういう意味なんだろう。。。?
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名前の通り三幕(三章)でそれぞれ殺人が起こるわけだけども、なんともその動機が驚く。
特に最初の殺人について動機もトリックも謎が多いと読み進めていたところ、最後に明かされた理由を見てえっ?!と思った。
ポアロの名前は最初から登場したけど、この物語を進めていくのは元俳優を中心とした三人。
人物紹介とは別に、はじめのページに劇の出演者紹介のように<演出>や<演出助手>にキャラクター名が載っていて、<照明>にポアロの名前が挙がっているのがまた面白く感じた。
うまいこと表しているなぁ。
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引退した俳優が主催するパーティで、老牧師が不可解な死を遂げた。数カ月後、あるパーティの席上、俳優の友人の医師が同じ状況下で死亡した。俳優、美貌の娘、演劇パトロンの男らが事件に挑み、名探偵ポアロが彼らを真相へと導く。ポアロが心憎いまでの「助演ぶり」をみせる、三幕仕立ての推理劇場。
読み終えてから、タイトルの上手さに舌を巻いた。最初から最後まで読者は演劇を見ている観客だったんだなあ。語り手や主人公が犯人というのはいまやそこまで珍しくないけれど当時はどうだったんだろう。てっきり証拠隠しに走ろうとしたメイドが怪しいと思ったものの動機が分からず悶々としていた私です。クリスティの登場人物って俳優とか女優がとてもよく出てくるけれど、演技ができるって犯罪には本当に便利な才能だなあ。何度騙されたことか。トリックも動機も好みの作品でした。色恋沙汰が混じるのがいかにもクリスティーっぽい。
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チャールズ、サタースウェイト、エッグの3人の人物メインで、事件の手がかりを探し歩くという、新鮮な展開でした。
ポアロがあまり出てこないので、寂しい気持ちで読んでいました。
今回は犯人の殺害動機が身勝手な上に、巻き込まれた牧師と患者があまりに可哀想でしたが、最後はポアロの推理できっちり締められていたので、すっきりした読後感でした。
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1回目の殺人の動機がどうしてもわからないポアロ。本来の目的である2回目の殺人のためのリハーサルだったから、1回目に死ぬのは誰でもよかったということで、動機もクソもなかったらしい。ポアロが死ぬ可能性もあった。しっかり計画練った上でやってるわけだけど、間抜けなところもあったり、人が集まる場所で平然と殺しの練習しちゃうヤバさもあったりする。若い女の子と結婚したいからっていう動機もヤバい。
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初めて犯人の予想があたった!
タイトルとチャールズ卿の性格でなんとなくこの人の話なんだろうなって
それでも執事の件はぜんぜん思いつかなかったのですごいびっくりした
今まで読んだ中でもかなり面白かった でもチャールズ卿を疑ってなかったらなんでポアロが出てこないんだろうってイライラしたかもしれない
エッグのことも好きな演技をしてるだけだろうと思ってたのに違った サタスウェイトさんの見る目を疑ってはいけなかった
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友人の不審死をめぐって三人の男女が調査を行うが…ポアロの捜査方法に慣れていると、どうにも真相に近づいているように思えずもどかしい…。最後のポアロの謎解きはすばらしいが、読者に手がかりが全て開示されているわけではないので、殺人の動機は、確かにパズルのピースはぴたりとはまるが、しっくりこない。
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ポアロ
ヘイスティングズがいなくて寂しい。それどころかポアロも登場機会が少なくてビックリ。ロマンス関係のシーンが多いけれど、主要人物の母であるレディ メアリーの述懐が印象に残った。
メモp.200「わたくしはほんとに愚かな娘でしたの 略
親は警告しますけれど、それも無駄ですわー若い娘は信じませんから。まったくこう申し上げるのもなんですが、あの人は悪い人だなどといわれると、より魅力を感じてしまうものなのですよ。自分の愛をもってすれば男性を改心させられるなんて思ってしまいましてね」
1935年でも2022年でも人間の心理は変わらないものだなあ。
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月1冊のお楽しみのポアロ9冊目。今回は少しイヤらしい展開。勿論犯人は外れたのだが、納得がいかない。理由はネタバレになるから書けないが、俳優、演劇に精通する者だからと言ってそこはバレるでしょということが多々。またこの動機では犯人に辿り着かないのでは?と不愉快にも思う。これって負け惜しみなのかな?でも、犯行のトリックや最後のポアロの詰将棋には恐怖を感じる程の迫力が満載。今回のヒロインのエッグは可愛らしさが炸裂した!そろそろ戦争に巻き込まれる時期だが、このようなエンターテインメントの大切さがひしひしと伝わる。
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ポアロさんがあんまり出てこないです。
このお話のキャラが三人、自分たちで捜査をしながら推理をしていきます。最終的にはポアロが出てきますが、中々の非道な犯人に驚愕です。
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ひどーい!牧師さん可哀想!いけすかない系の若い女の子と一緒になりたいからっていい歳したオッサンなのにいい加減にしてよ!と罵詈雑言ツッコミを入れたくなった。ABC殺人事件は他に読ませどころが色々あるからか、犯人のクズさが気にならなかったのに。