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みんなのレビュー198件

みんなの評価3.5

評価内訳

191 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

不条理な人生

2004/05/31 08:53

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紫月 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ミステリー小説として扱うにはあまりにも小さな事件。
物語が進むにつれて深まる謎も小さなものばかりで、題材だけ見れば少々物足りないような感もありますし、実際、『理由』や『火車』と比べると本書から受けた感銘も小さかった、と言わざるを得ません。

でも、それだけの(といっては失礼ですが)話なのに巧みな、そしてしっかりとした文体で最後まで飽きることなく読ませる筆力はやはりさすが、というべきでしょう。
細部までしっかりとした骨組みに支えられた物語はやはり宮部ワールドです。

美空ひばりさんの歌や西条八十の詩集『砂金』からの引用、果ては金妻のテーマソング「恋に落ちて」等が効果的に使われている辺りはとても上手いな、と思ってしまう。
読後、『砂金』を読み返して改めて意味合いを考えてしまうのもまた楽しい作業です。

しかしいくつもの謎が最後に次々と解き明かされ、『ドリームバスター』のように綺麗にまとめられるのかと思っていると、苦味が残った最後はいつもの著者の作品には似つかわしくないものでした。

これは著者の言い回しを真似すれば『人生なんて所詮は不条理なことばかり。苦い思いをすることなんて山ほどあるんだよ』ということなのかもしれません。

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紙の本

愛の迷路の出口は?

2004/06/20 23:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る

宮部みゆきの書き下ろし「誰か」です。探偵役は大財閥の娘を娶った一介のサラーリーマン。被害者はその大財閥の会長の運転手。被害者は地縁のない場所で自転車との衝突で運悪く死亡してしまった。名乗り出てこない犯人への怒りと捜査の遅さに業を煮やした被害者の娘二人が、亡き父の本を出版する事で犯人を刺激しようと会長に相談、広報部に籍を置く娘婿にその手伝いを命じる。その過程で被害者の過去を探る事になるのだが…。娘の一人、長女は幼児の頃に誘拐された過去を持つと告白をする。闇に閉ざされた過去と自転車事故は結びつくのか? 何故、誘拐を?

 警察でも認定された自転車事故、その事故に隠された秘密があるのか? まさに、この一点で物語は進行していきます。娘のおぼろげな記憶の誘拐事件もひと味添えているのですが、これを含めて実に引っ張るのですね。ミステリーファンなら言わずも伏線らしきものには目が光り、作者がどこへ落とそうとしているのか無意識にも探してしまうもの。巧みに張り巡らされた本当の伏線に伏線らしきもの、そして伏線じゃないものによって最終章まで目が離せません。迷路を抜け出た行き着く先に待っているものに満足できるかはあなた次第、そんな本です。探偵役の設定が真新しいですね。財閥の娘と結婚していながら、その財を目当てに結婚した訳じゃない探偵役のサラリーマンは自分の身分に後ろめたさまで持つ、本当にごく普通の男性です。ある意味、愛って?の1つの回答でもあるのかもしれません。

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紙の本

「現代ミステリー」って「2時間ドラマ」のことでしょ?

2003/11/24 18:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:スズリュー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「野村芳太郎監督の撮った松本清張原作の映画のワンシーンに紛れ込んでしまったような気がした」。姉妹からの出版の依頼を聞き、事件を調査中の城東警察署に足を踏み入れたとき、ふと杉原は考える。
 本書は、テレビや映画のサスペンスドラマを意識したような表現が随所に散りばめられているが、裏を返せば宮部さんは「2時間ドラマ」を作ったと解釈してもいいだろう。それもシリーズになりそうなものを…。
 火曜サスペンス、土曜ワイドの「2時間ドラマ」で名作シリーズになっているものの推理自体は、はっきり言ってつまらない。または10時半ぐらいで何となく犯人が分かってしまう。もしくはキャストで犯人を当てられる。 それは本書の推理にも言えることで、姉妹の登場シーンで、2人の性格が対比されたところから「こうなんだろうなぁー…」と言う雰囲気を漂わせていた。受け手に結末を「予感」させない推理小説はたくさん存在するが、映像化するのは難しい。更に言えばシリーズ化はもっと難しい。受け手にとって見せてほしい「2時間ドラマ」とは、2時間丸々面白いドラマであり、結末だけが面白いドラマではない。そうでなければ2時間の間にチャンネルがえが何回起こるか分からない。
 つまり、「2時間ドラマ」は推理自体を見るものでない。事件と、日常の往復の中で、右往左往している主人公の行動を見るもの、と言うことだ。本書の場合、主人公の日常の幸福さと、事件にまとわりついてくるものの醜さが対比されて事件の結末のひどさは強調されているけれども、日常に還ったときの主人公の将来の夢や3人家族の楽しいひと時(絶対エンディングの歌に使われるんだろうなぁ…)も強調し、最終的には不幸を覆い隠しているのである。ここにも視聴者に対して安心感を与える「2時間ドラマ」ならではの手法が存在する。
 そんなわけで早くテレビ版が見てみたい、とも思う作品であるが、残念だと思うことは少しばかり「違和感」を感じたところである。あの2人の携帯電話の着信音が、「恋に落ちて」なのは例のドラマを見ていない僕にはピンと来ないし、梨子と同い年のはずの僕はかなりビビった。90年代(バブル期)の話だと納得することもできたが、着信音が選択できるという設定は97年6月にアステル東京が「着信メロディ呼び出しサービス」を創めてからのことだから、例のドラマをリアルタイムで見ていた世代とは、梨子はギリギリかぶらないはず。相手が好んであの曲選ぶわけないし…。再放送で見れるけど禁断の恋だったら他にもあるしなぁ代表的なの。
 少し「違和感」が残るがそれ以外は面白い作品であるわけだし、見ることを絶対にオススメする。

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2004/10/13 00:35

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2004/10/31 16:44

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2004/11/01 20:53

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2004/11/10 11:47

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2004/11/27 18:45

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2004/11/30 19:05

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2004/12/02 11:52

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2004/12/05 10:14

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2004/12/09 23:43

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2005/05/03 21:25

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2005/05/14 15:41

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2005/06/20 18:50

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