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いきなりかなり魅力的な謎の提示で、引き込まれる。
ちょっとその解決についてはしりすぼみ感があるけれど、さすがはクリスティだなあとうならされるのは確か。
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ミス・マープルシリーズの4作目
【あらすじ】
イギリスの地方新聞の広告欄に、犯行日時と場所が明記された殺人予告が掲載された。近隣の人々は、殺人を模したパーティの告知だと思ってその場所と訪れるが、予告された時間に実際に殺人事件が発生してしまう。
【感想】
最初は登場人物の特徴や背景説明が少ないままで殺人が発生するため、とっつきにくさがある。ただし、読み進めると、人々が抱える秘密やルーツが見えてくる為、面白くなっていった。マープルさんは中盤から登場し、色々と示唆をくれる。
ある種のパターンにはまったプロットの為、ミステリー小説をよく読んでいる人は真犯人を特定しやすいと思われる。私は真犯人とトリックは想定通りだったが、真犯人の正体までは至らなかった。
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図書館で。
殺人事件がどうとかよりも地域のローカルニュース満載の新聞とその地域に住む人々の社交関係が面白いですね。日本でも地方紙とかはローカルネタ満載で全国紙よりもそちらをよく読んでいるって人が多そうだし。
なんかこの人怪しいなあ…という人は多かったのですがまあこの人が真犯人か、という妥当な線で終わりました。ともあれ、殺人事件とその解決よりも背景に描かれている家庭事情とかが面白かったです。
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「殺人予告」「パーティー」「停電」「銃声」「入れ替わり」「富豪の遺言」ミステリーファンの心を躍らせるワードたっぷりの、これぞ推理小説!でした。
殺人予告された家にはしゃぎながら集まる近所住民も、「殺人予告されちゃったわ、大変!…御馳走用意しなきゃ」な家主も、みんな反応がほのぼのしています。この空気感が好きです。
ところで本筋とはあまり関係ないけれど、どーーしても気になった点が一つあります。
パトリックはレティシアの何なんですか?
本の登場人物紹介欄では従弟、地の文では甥、本人のセリフでは「遠い親戚です」…どれだよ、と小さなところで引っかかってイライラしてしまいました。
図書館から借りてきた本で現在手元になく、私が読んだのが旧訳か新訳か何版かも分からないので、もしかしたら他の版ではちゃんと統一されているのかもしれませんが。
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ミス・マープル物。ローカル新聞に「殺人お知らせ申し上げます」の広告。指定の日時に殺人が起きる!?クリスティらしい、なんとも魅力的な設定。この予告殺人の本当の意図は?真相まで二転三転する展開にすっかり騙された。
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娘時代のことを知ってくれている人がこの世を去ると、人はほんとにひとりきりになってしまう、っていうマープルの言葉が頭から離れない。いつか実感を伴って、この言葉を振り返るときがくるのかな。
あと「世間に悪意や怨みを持っている人は常に危険です。その人たちは、世間は当然自分たちに償いをすべきだと考えているのです」っていうマープルの洞察が、タイムリーで辛い。70年くらい前の作品なのにね。
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ミス・マープルシリーズ
面白かった
他のアガサ・クリスティ作品も読んでみたくなった
・アクロイド殺し
・オリエント急行の殺人
・ABC殺人
・火曜クラブ
・動く指
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〈ミス・マープル〉シリーズの4番目の長編(1950年発表)。クリスティーの50冊目の著作。
原題 “A Murder is Announced”
ミス・マープルものは、海外ドラマで何作か見てるけど原作は全て未読。(ドラマを見た作品も結局のところ内容を覚えてない…[汗])
この「予告殺人」は日本でドラマ化されると知って読み始めた作品。
面白かった。
真犯人と動機が、最後まで全く分からなかった。そして、登場人物の偽装(なりすまし)にも気づけず…。すっかりクリスティーに騙された。
きっと各人のセリフをしっかり読み込んでいたら、色んな伏線に気づけたはず!
事件の全貌を知った上で、最初から改めて読み返すと、1回目に読んだ時とは違った面白さが味わえそう。
(もう一度、読み返したいけど、また別のミス・マープルものを読みたい欲求が高まっているので、再読できるか分かりませんが。)
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マープルもの。マープルものはおば(あ)さんが中心になることが多いので、台詞が長い長い。その中にあるポイントを突いていくわけですな。
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始まり部分をすーと流してしまって、途中から結構まともに読みだした。後から読み返してもこの本は、途中からにヒントが多かったような気が。しかし、マーブルの飄々とした感じは好み。通常以上に惑わされるけども。
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ミス・マープルシリーズ#5。
ミス・マープルシリーズは初めて読むんだけど、あんまり人の話を聞かないタイプらしいこのおばさんとはあまり仲良くなれそうにない・・・(笑)。
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チッピング・クレグホーンという小さな村のコミュニティ誌に「リトル・パドックスで殺人があるから、お越しをお待ちします」という広告が載る。リトル・パドックスは独身の女主人ブラックロックの住む家で従妹兄、若い女、旧友の同居人がいた。殺人予告日は広告掲載日で村の住人4組がいそいそと集う。果たして予告日時の6時半に殺人は起こった。しかも殺されたのは押し入った強盗。そして女主人は耳に傷を負う。
マープルは偶然にも隣村のホテルに滞在しており、偶然にもチッピング・クレイボーンの牧師館の妻の母が旧友・・ といういつもの知り合いの知り合いの・・ というつながり。
書かれたのは1950年で、随所に戦前のような暮らし、世の中ではなくなった、曰く昔は村の住人の氏素性はきちっとわかったのに今は新参者がやってきて、その人の素性はその人の自己申告だ、と嘆く。この「氏素性の自己申告」がこの殺人事件の鍵であった。
動機はいつもながら莫大な財産を築いた男の遺産の相続。相続が最初の妻と子供にいけば問題はあまりなし。だがこれが死んでしまったり、いなかったり、というと遠縁の子供たちや秘書とかいったものに遺言がなされ、それで殺人事件となる。
これは金欠の中で育った人があわや遺産の可能性が出て金のある暮らしを夢見ての殺人だが、マープルに「お金がなくて病気であっても、彼らはどうにか幸福な人生を送っている、人を幸福にするのも不幸にするのもその人次第なのですよ」と言わせている。・・しかしマープルは小金持ち。クリスティの描くのは資産のある人々だが、ちょっと資産の無い人を描いたイギリスの小説をなにか読んでみたくなった。
1950発表
2003.11.15発行 2015.11.15第8刷 図書館
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ミス・マープルもの。
冒頭で、チッピング・クレグホーン村の人々のもとに、新聞が配達されるシーンから物語が始まります。
各々読んでいる新聞が異なる中で、地元紙だけは全員読むという事を踏まえたような、“殺人予告”が地元紙の広告欄に掲載されるという、なかなかのシチュエーションです。
とにかく登場人物が多く、しかもそれぞれの状況や会話が逐一書いてあるので、どうしても話が長くなり、つい読む側も流し読みっぽくなってしまいそうになるのですが、ちょっと待った!その会話の中に伏線ありますから!というところがクリスティー。
後で語られる真相部分で、何度ページを後戻りしたことか・・。
で、今回のトラップはドラ・バンナーがブラックロックさんを呼ぶときの呼び名なのですが、私は誤植又は誤訳(すみません)又は、ネイティブ特有の呼び方だと思い込んでいました(私だけ?)。
そして、キャラクターで強烈だったのは中欧からの難民でメイドのミッチー。クセが強すぎて面倒くさい娘!でも笑えます。
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なかなか凝った話で、推理小説の定石というか、冒頭にかすり傷だけの人= 怪しいというのが頭にこびりついてしまってもそれなりに展開を楽しめた。年金不正受給は現代的なテーマのようでいて昔からあったんですね。ただそもそも犯人はある程度普通な人のはずが口封じのために連続殺人鬼になってしまうのが、アガサの定番らしいけど苦手。
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やー、わからんかったー!
振り返れば伏線はたくさんあったのにな。
ミスマープルシリーズ、まだまだ読みたい。