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紙の本
日国、広辞苑、大辞林、新明解だけが日本語辞書じゃない
2003/11/20 01:40
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:変態庵主人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
◆例によって、ご当地bk1で東京堂出版から米川明彦編『日本俗語大辞典』が出たと知ったので、辞書事典マニアの小生、早速入手した。編者が序文で書いているようにこのクラスの「俗語辞典」は本邦初と言って間違いないだろう(『隠語辞典』というのは以前、同じ東京堂から出ていたように思うが)。英語圏では腐るほど出版されている俗語辞典がなぜ我が国にはこれといったものがないのか、小生、辞書の面白さに魅せられて幾星霜、ず〜っと不思議に思っていたところ、やっと出た出たやっと出たと、重い便秘が一気に解消された気分である。
◆収録されているのは、明治から平成に至る時代の俗語6300語と用例12000となっている。ざっと見たところ、もうちょっと比重を現代に近いところにおいて欲しかったというのはあるが、「本邦初」の俗語辞典としてはまずまずの線である。各項目の構成は、見出し、一般表記、品詞、語義、初出時代、関連語に続いて、年代順に挙げられた用例となっていて、見出し語の意味と歴史が追いやすいものになっている。
◆そんなこんなでちょっと拾い読み。「せこい」は勢子(狩りに駆り出す人足の意)が語源で、初出は1914年か。「まじ」はもちろん、真面目の略だが、初出は江戸時代寛政年間の頃の楽屋言葉だそうだ。「まじ切れ」は1998年。しかし、小生、「きもい」(気持ち悪い)は最近のものかと思っていたが、本書によると1979年初出だという。意外と古いんだ。これには小生、「へえ〜」と、ちょっと驚かされた。てなわけで、いろんな発見のある辞書だから、一冊持っておくというのもいいんじゃない?と言ってみたりするのである。
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