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法学部や国際関係学部で国際関係を専攻したいと思っている高校生が読むべき本
これに関心がなければ国際関係論はやめておいたほうがいい。わかりやすく落ち着いたインタビュー。
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正戦論から核、冷戦、戦後日本外交を中心としたいくつかのテーマについて述べている。
一般人読者を想定し、インタビュー形式ということもあり、あっさりしていて、藤原氏の考えのポイントがかいつまんで見受けられる。国際政治や日本外交に関する本格的な書籍を読む前にざっと読んで新たな視点を得るのにちょうど良い本。
個人的には核に関する"インドの失敗"、ゴルバチョフと江沢民の対照が興味深かった。
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国際関係のことを考える商売の人間としては2つ欠かせないことがある。1つは兵隊に頼らず、軍事力の行使に頼らないで、状況を打開する方法があるかどうか、できる限り丁寧に考えること。これ正義とかなんとか大げさな言葉は危ない。政治各社にとっては正義なんてとてもじゃないけど簡単に信用できるものではない、暴力を正当化するために誰もが正義って言ってきたわけ。宗教戦争についてちょっと勉強すれば、正義なんて言葉を文字通り受け取れるわけがない。2つ目はどのような状況の下で暴力の行使が許されるのか、またその暴力行為がどんな制約下に置かれるのかということ。
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2003年刊行。著者は東京大学大学院法学政治学研究科教授。
力(特に軍事力)に偏った分析をしがちなこの分野の研究者の中で、リアリズムに依拠しつつ、さらに文化的ソフトパワーの意義や、ミドルパワー国家にも目配せが行く緻密さを兼ね備えた著者による国際政治分析。
少し古い書だが、ようやく追跡するに足る国際政治学者を発見した感じ。今はこれが把握できただけで十分か。
なお「戦争」は、①人命(特に自国民)と②必要な費用額が想起出来て初めて真剣にその是非が議論されるという視座は、残念ではあるが慧眼と言わざるを得ない。
現実に、現在の日本で、そのような議論を突き詰めているとは思えない。特に赤字財政で財政的限界のある日本であるにも関わらず、先の②の議論が真剣になされているとは言えないが、それはどうしてなのだろうか?。
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終戦記念日を機に、どうして戦争は世界からなくならないのか、と読み出したダンナさんの本。
平和主義は決して馬鹿なことではない、と、その先を考えていくことができた。
「現実に向かうと戦争を肯定する、理想を唱えるとハト派になるって、そんなバカなことじゃない。現実の分析っていうのは、目の前の現象をていねいに見て、どんな手を打てるのかを考えることです」
両極端な二択だけじゃない。
もっと行動の選択肢はある。
そのことを、歴史から、現在の情勢の在り方から、知ることができた。
それが閉塞的で悲観的になっていた考えを救ってくれた。
もっと「知ろう」と思った。
もっと学びたい、と思えた。
ぜひいろんな人に呼んで欲しい。
#藤原帰一
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オトラジで取り上げられていた一冊。
石田さんとも対談して本を出されている藤原さんの著書。
こんな世界情勢だからこそ、改めて戦争について考えることの意味に思いを馳せた。
強硬な姿勢で強気に出るのではなく、バランスを取りながら対話していくことの必要性と難しさを再認識させられた。