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サスペンス風味ミステリと言った印象を受けた。
確かに序盤の不気味な魅力に比べて、終盤の展開と謎解きは駆け足と言うか辻褄あわせというか、そんな感じは否めない。
しかし、それでも主人公のバンターが予言めいた「告白」を読んでからの展開は十分に魅力的。
「告白」に記された未来の予言から逃れようと四苦八苦しながらも、結果的に大筋ではそれに従うことになってしまうあたりも雰囲気がいい。
精神的に追い詰められながら、次第に壊れていく描写も真に迫っている。
ミステリとしても読めるのだけど、それゆえちょっと微妙って感じか。
三枚目の「告白」の趣向は見事だと思ったけど。
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書かれていることが現実化していく恐怖。複雑な人間関係を背景にした心理スリラー。
パトリシア・ハイスミスが「簡単に忘れることの出来ない恐怖の小説」とコメントした異色作。
かなり昔の小説だが作者バーディンも59歳で睡眠薬自殺をしている。
覚えのない原稿が置かれているというサスペンスチックな展開は面白いと思ったが、アル中の主人公の仮想世界を描写するあたりは読み疲れた。
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あれだけ怪奇な現象を説明するにはこういう説明しかなかったんだろうけど、流石にこれは無理があるだろうと。ラノベかよ。小栗虫太郎の「後光殺人事件」並みに無理がある