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いったい何回読み返しただろうって思うくらい、子供の時から何度も何度も読み返して、大人になってから改めて文庫を買ってまた読み返している本。わたしのなかの良心とやさしさと友情と生きていく寂しさってのと、それからこころあたたまるクリスマスの原型はここにこのかたちであるよ、と思っている。飛ぶ教室を読み終わったあとみたいな気持ちになれるものをつくれたらいいのに、ってずっと願っているけどずっとかなわないけどでもずっと目指していたい。
「だけどまた、とても不幸だというわけではないんだ」
そうだよね、もちろんだ。
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小学校高学年のころにはすでに文庫を読んでいて、このあたりの名作文学の多くを読まずに来てしまったことを今とても後悔しています。 星の王子さまの世界観にも通じる、というよりもきっかけになったのではと思われる、この子供への願いと想い、そして作者の信念に感激しました。 この夏は失われし時を取り戻すべく、児童書を読もうと決意させてくれた1冊です。名作でした。
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子どもたちを包む大人たちの温かい目線が溢れた作品。書かれた時代柄色々と背景はあるのでしょうが、伸び伸びとした健康的な子どもたちの強さが可愛らしい。決闘を勧めるシーンにはびっくりしましたが、なるほどヨーロッパの精神なのですね。そんなことも分かって面白かったです。
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子供の頃に読んだ時と大人になってから読んだ時とやっぱり印象が違いますね。もちろん子供にも読んでもらって、道しるべにしてもらいたい本であることには変りないけど、ぜひ大人にも読んでもらいたい作品。というか教育関係者は、これを読ん教師と生徒との関係とかにどんな感想を持つのかな?ただの理想論として片付けてしまうのかな。それだと何だか悲しいですね。
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読んだきっかけは、
三谷幸喜さん「国民の映画」の登場人物として、ケストナーが出てきたから!
児童書と言っても、そこには「こどもにも不幸なことや悲しいこともある」がテーマだそうです。
そのテーマに対しては、当たり前!と思うんだけども。
児童書はモモちゃんとアカネちゃんとかのシリーズとか、いまでも好きです。
これも地味に奥深いというか深読みしやすい。
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私のバイブルのひとつ。
読んでいてこんなに清清しくて少し哀しくて
友情って人っていいなと思える本はない。
自分が児童と呼ばれる頃にこの本に出逢えていれば
多分もっと素直な成長を遂げたんじゃないかと思う。
原書で読もうかと思うくらい素晴らしい。DVDも素晴らしい。
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「おい、ちび。みんなはきみのことを、いくじなしだなんていっているけど。」
年に1~2回、無性にこのシーンが読みたくなります。
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先生と少年たちの心温まる交流を描く傑作。
豊かな個性を持った5人の少年たちが寄宿生活でさまざまな事件を巻き起こす。
正義、勇気、そして本当の友情とは何なのか。
子どもの心を思い出させる感動の物語。
2012年9月18日読了。
昨年の秋に演劇集団キャラメルボックスで上演された際に購入したものをやっと読みました。
購入当初はすぐに読むつもりだったのですが、なんとなく大切に読みたい作品だったのです。
読み始めてみると、約1年前のことが鮮明に思い出されてきて、登場人物の姿形、声がどうしてもその時演じた役者さんになってしまいます。
まぁ、それはそれとして(^^;
どうしてこんな素晴らしい作品を今まで読もうとしなかったんだろうという気持ちになりました。
まず、タイトルからしてSF系だと思っていたのですね。でも、全然違っていて、思い込みはいけないなぁと思いました。
5人の個性のまったく違う少年たちの冬の物語。読み終わった後で心がほんのりと温かくなります。
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寄宿舎学校の少年5人が体験した、クリスマス前のちょっとした成長物語だけど、添えられた前書き二つが何より素晴らしい。不幸や痛み、悲しみの大きさは大人も子どもも変わらないという事実にそっと寄り添おうとしている。良かれ悪かれ、人はふと故郷を思い出してしまうものであり、だからこそ人はそこで引き裂かれてしまう。故郷というのは喪われてしまうからこそ美しいのであり、だからこそ故郷を喪失した人が新たに帰る場所を見つけることができた時、それに感動せずにはいられないのだと思う。家に帰ろう。今日はみんな、家に帰れるといいね。
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ケストナー先生がすごいってことで読んでみた。美少年テオドルって表現が面白い。少年たちが個性があっていい。人って存在するだけで価値がある。どんな人も。
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優しく語りかけるような文体が甘く心地いいが少々読みづらさも感じてしまった。クリスマスの寒さの中で人の心の温もりを感じる作品。冬に読んで良かったと思った。
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寄宿学校、クリスマスという舞台がなんかよいですよね。
登場するいろんなタイプの男の子5人の友情。それに重ねるように描かれるかつて同じ寄宿学校で親友だった正義先生と禁煙さんの友情。
ジャーニーが夜に寝つけずに、自分の将来に想いを馳せる場面がすごく好きです。ジャーニーと仲良しのマルチンは本当にけなげで、まじめで正義感のあるいい子だなぁと思いました。マルチンの家族のお話は切なくて涙がでてきちゃいますが、あたたかいエピソードでした。
マチウスとウリーのでこぼこコンビもかわいらしかったです。腕っぷしが強くてやさしいマチウスが何気に一番好きです!
ウリーのことをいつも気にかけていていい子だな、と。そして、臆病と言われていたウリーの勇気に拍手です。
ゼバスチアンもとても気になる子でした。難しい本を読んでて、理屈っぽく話して、自分の弱いところを隠して、なかなか人に理解されない。人のこと見下した感じでふるまってるけど、優しいところもちゃんとあってなんか憎めない子でした。
そして、こどもたちを見守る大人2人も素敵でしたね。正義先生も禁煙さんも素晴らしい志の持ち主でした・・・!5人はそんな大人が近くにいて本当によかったなと思いました。
学校同士の抗争とか、悩みや将来のことなど、少年たちが自分達の世界で立派に戦っていている姿に元気をもらえました。
心温まる作品でもあり、痛快な作品でもあり、楽しい作品でもあり!でした。
ケストナーのこどもに対する対等な目線も素敵だなと思いました。
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昔から児童書のレーベルで出てるのは知ってたけれど、今回初めて読んでみた。主人公は、ドイツの高等中学の生徒達、…あれ?子供じゃないんだ~と思いながらも読みすすめる。普通に少年達のよい友情物語だけどどのへんが名作として今日まで残ってる肝なんだろうと読み終わってから思ったが、あとがきを見てちょっと納得。作者のいたドイツは当時ナチスの支配下にあったそうで……。
この本については、前情報を知ってから読んでもよかったな~と思った。
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寄宿学校って色んな身分の人がいたのだな。
派手じゃないけど良い話し。
みんな純粋で、高校生くらいの子達に感じられないのは時代のせいだろうか。
お話しとしてはエーミールと探偵たちの方が好みなんだけども、まえがきとあとがきが好き。
普遍的な内容でもあるし、時代背景を考えるとちょっとすごいのかも。
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少年たち、そして禁煙さんたちの友情や、ままならないことがあっても失われない真っ直ぐさがとても好き。私もそうありたい。
ものすごく暑い日とクリスマス前に読み返したくなる。