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早足でビザンツ帝国の歴史を振り返る本。コンスタンティヌスの箇所は結構な量が割かれているが、そのほかはさらっと流す感じ。
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概説書をあまりみかけないビザンツ帝国の歴史の入門書。
160ページのうち、コンスタンティヌス(主としてキリスト教)を40ページ、ユスティリアヌス(主として外交面)が30ページで、コンスタンティノーブルの陥落までを描く。全体像としてはわかったが、最近流行りの絵や写真は少ないので、新書の形式でわかりやすい描くにはなかなか難しいかもしれない。
また、翻訳本なので、翻訳者の日本語には趣味がわかれるかもしれないですね。
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薄いのに、まあなんとも読みにくい本だろう。
翻訳者が悪いのか、自分が悪いのか、
翻訳本は語学力ばかりではなく、翻訳者の専門知識(今回は歴史)が必要だが、その点この訳者に不足はないはずだがどうしてだろう。
忠実に訳すあまり、一度自分自身の言葉に変換するのが上手くいっていないようだ。
さらに、ヨーロッパ人の読者はビザンツ帝国史は常識との前提で書かれているので、余計に読みづらいのかも知れない。
ビザンツ帝国は、長時間かけて滅びていっただけで、興味の対象になりにくいのは事実だと思う。
実はとても魅力があるのだと著者は書いているが、この本からはその魅力が感じられなかった。
ほとんど知らないことばかりが書かれていたが、そこに生きた人々が実体として感じられなかった。
やはり、この薄い一冊にまとめるには、無理なのだろう。
かといってビザンツ史を詳細に分厚い本にまとめても、そこから得られる教訓は少ないのかも知れない。
何といっても、スターがいないのだから。
とはいえ、ローマ帝国の末裔がコンスタンチノープルに帝都を移したことによって、ギリシャ帝国化していく過程は興味が持てた。
逆に言えば、博学な著者だからこそ、この少ないページ数で良くまとめれたといえるかも知れない。