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魔法使いとリリス みんなのレビュー

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みんなのレビュー13件

みんなの評価4.2

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紙の本

色褪せない傑作−プラチナ・ファンタジイ−

2004/01/24 13:37

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Leon - この投稿者のレビュー一覧を見る

才気あふれる若き魔法使いオーブリイは、師匠シリルの勧めに従って変身術の大家である老魔法使いグレイランドンに師事することを決めた。
グレイランドンの館に着いたオーブリイを迎えたのは、変身術師の妻リリス。
変身術師とは不釣合いな若さで独特の美しさを持つ彼女は、何事にも全く関心を示さない風変わりな女性で、加えて館で働く二人の人物−家事を取り仕切る老婆アラクネと、狩りなどの力仕事を受け持つ大男オリオン−もまた、普通ではない何かを感じさせるものがあった。
弟子入りは果たしたものの、宮廷などに呼ばれることの多い変身術師は外出がちであり、また意図的にオーブリイに対して知識を付与することを惜しんでいるようでもあった。
師の不在によって、自然リリスと二人きりの時間の多いオーブリイは、次第にリリスに心を寄せるようになるのだが、リリスのほうでは関心が無く、その無関心は夫に対しても、人間社会全般に対しても全く同様。
リリスは愛情も友情も全く理解できない女性だった。
才能の助けもあり、ほとんど独学によって変身術の真髄を身につけはじめたオーブリイは、やがてグレイランドンによって過去にリリスに成された惨い仕打ちを知ることになるのだが…

ハヤカワ文庫FTの創刊25周年を記念して集められる文庫内叢書「プラチナファンタジイ」の記念すべき第1回配本。
処女長編だというが、かのピーター・S・ビーグルによって激賞されたというのも頷ける、憂いを含んだ美しい物語だ。
愛するリリスの元を離れ、危険を伴う魔術の実践によって彼女を理解しようとするオーブリイと、そのことによって彼を失ってしまうのではないかと不安に陥ったリリスが初めて感情を得るという、一見皮肉なすれ違いは、目には見えない「賢者の贈り物」を生み出す。
マルチ・エンディングとも言えるエピローグの存在は、ファンタジーの作り手にも読者にも必要な「自由な想像力」を象徴しているように感じた。
世に名の知られた特定のファンタジー作品を思い浮かべて「私はファンタジーは苦手」と決め付けてしまっている読書人が居るならば、ぜひ手にとって貰いたいと思う。

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紙の本

ありのままを愛することの難しさ

2003/12/26 01:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:koto - この投稿者のレビュー一覧を見る

世界一の変身術師グライレンドンに弟子入りした若者オーブリー。弟子はとらないことで有名なグライレンドンの館を訪れると、そこにはグライレンドンの妻リリスと、人間らしくない風変わりな使用人たちがいた。館で魔法使いの弟子として暮らすうち、オーブリーは不思議な魅力を放つ緑の瞳のリリスにどんどん惹かれていく。しかしリリスは“愛”とか“友情”といった感情をどうしても理解できないらしい。もちろん、夫のことは愛していないし、好意を示す男たちにも冷たい反応。それなのに、なぜか夫の元にとどまっている彼女には、秘密があった——。「魔法使いの弟子系ファンタジー」という言葉があるとするならば、その典型。リリスの秘密というのが、お約束といえばお約束で、読者はかなり早くから勘づいてしまう。物語世界そのものも、大仰な世界観に支配されているというよりは、おとぎ話といったやわらかめの雰囲気。魔法の原理がどうのなどとあまり考えずに、「魔法のある世界」として軽く読み進められる。一歩間違えば読むのも退屈な設定のはずなのに、後半部ではいつしか引き込まれる。主人公の思いやり深く誠実で一途な性格の勝利かもしれない。愛するリリスのために、「リリスの正体」そのものを愛せるように、オーブリーは彼自身の体を魔法の実験台にしていく。
リリスの造詣は、最初退屈に思われたが、とにかく最初のうち彼女があまりにそっけなく冷たいが故に、後半ではわずかな変化にもどきどきさせられる。

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2005/01/06 09:48

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2007/03/11 12:55

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2007/05/16 10:05

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2007/06/03 21:15

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2008/01/03 01:55

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2008/10/23 15:01

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2012/11/24 20:41

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2014/04/22 09:14

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2016/08/23 02:44

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2024/03/17 11:01

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