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色々なネットのサービスの紹介、進化。
グーグルがアマゾンを越えるか。
翻訳機能によって言語の壁を超越するか。現に今では翻訳機能を使えば英語以外の言語も70%は理解可能。ネットは確かに世界を変えつつある。
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[ 内容 ]
グーグルを使ったおもしろ検索・すぐれもの検索、昔のウェブ・サイトが蘇る「インターネット・アーカイヴ」、知らない言語のサイトをたちどころに翻訳してくれるサイト、となりのコンピュータが私のコンピュータになる!?
自分のパソコンで巨大科学プロジェクトに参加するなどインターネットの最前線を、楽しみながら体験する案内書。
[ 目次 ]
第1章 もっと便利にグーグルを使おう
第2章 明日の検索エンジン―おもしろ検索・すぐれもの検索
第3章 サイトの壁を超えて
第4章 時間の壁を超えて―インターネットのタイムマシン
第5章 言葉の壁を超えて
第6章 人と人のあいだを超えて―となりのコンピュータも私のコンピュータ?
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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「ネットの未来」と言いながら、15年ほど前の本です。
今よりもまだネットユーザーが少なく、IT革命をイット革命なんて言っちゃった政治家がいた時代。
Yahoo!はまだしも、グーグルの知名度はまだそれほどなかった頃。
紹介されているのはグラフィック検索やニュース・リーダー、インターネット・アーカイブにファイル共有ソフトなど。
今では当たり前のように利用していたり、逆に不具合が大きすぎて利用されなくなったりしたものばかり。
“コンピュータがソケットになる日”とは、クラウドのことでしょうか。
“携帯電話や電子ペーパー、インターネット家電などのネットワーク端末は、大した情報処理能力もデータ蓄積もいらず、ネット上に潤沢にある計算装置や保管庫を使って連携させることができるだろう。”
スマホやモバイルをクラウドで情報処理させるってことですね。
できてる。
インターネット・アーカイブ=デジタル・アーカイブは、大変助かっています。
厖大な資料を抱え込むこともなく、キーワード検索するだけで知りたいことが出てくるのは本当に便利。
願わくは、国立国会図書館の資料がもう少しデジタル化されているといいのだけど。
蔵書に比べてデジタル資料が少なすぎ。
“公文書は、ほこりをかぶった古い歴史の死贓品ではない。我々の民主主義を左右する公共の依託物なのだ。”とは、アメリカの国立公文書館のことば。
さすがアメリカと思いますが、日本の国立公文書館もずいぶんデジタル化は進んでいます。
明治の初めに『公文書を勝手に廃棄してはいけない』と太政官達が出ているくらいですから、文書は潤沢にあるのです。
デジタル化してくれてありがたい。
さて、驚いたのが、アレクサです。
「アレクサ、○○して」っていうと、実行してくれる、あれ。
元々はインターネット上に次々と生まれては、瞬く間に消えてゆくデータを残しておくべく作られたプログラムであり、会社だったのだそう。
“アレクサのツールバーは、さまざまの利便性を利用者に提供する代わりに、どのIPアドレスを持ったコンピュータはどんなOSで、どんなブラウザを使い、いつどのURLのページにアクセスし、何を購入したかにいたるまでのデータを収集している。”
“アレクサのツールバーで驚くのは、そればかりではない。情報ページをクリックすると、今見ているサイトの作成者・作成組織の名前、住所、電話番号、メール・アドレスまで現れる。(中略)そのサイトにアクセスした人が訪れたサイトのリスト、そのサイトに貼られているリンク数、さらにはそのサイトにアクセスした人がアマゾン・コムでどんなものを購入したかまでリストアップされている。”
アレクサは1999年にアマゾンに買収され、「あなたにおすすめの商品」などを表示する仕組みなんかにアレクサのデータが使われているんだって。
そして今の、アマゾンから発売されている機械としてのアレクサは、利用されればされるだけ、そのデータを蓄積して使い勝手がよく��るようになっている。
「そろそろトイレットペーパーが切れるころではありませんか?」的な。
知る人ぞ知る機能だったアレクサが、今ではこんなにメジャーになって…。
この先どれだけ便利になるのかわからないけど、私はアレクサの手前でいいや。
自分のことは自分でするから。