紙の本
ドタバタな密室ミステリー。誰が事件を解決してくれるの!?
2004/05/15 17:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:山村まひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
春、鯉ヶ窪学園高校二年に転入したばかりの赤坂通(おれ)は、部長の多摩川流司と部員の八ツ橋京介に言いくるめられたあげく「探偵部」などという怪しげなクラブに入部してしまった。
密室とか、探偵とかいう言葉に熱く燃える3人の前に、5月20日、事件はむこうから転がってきた。
良い子はとっくに帰宅している夜7時。熱く語りすぎて学校に取り残された3人が用務員の堀内さんと校舎の見回りをする中、響き渡る女性の悲鳴!
そして、密室の保健室に転がる学生服姿の男の死体。
さらに、芸能クラスの女子生徒が行方不明になり、さらに転がる死体が2つ、3つ…。
ドタバタな探偵部員たちに、変わり者の探偵部顧問の生物教師・石崎浩見と、祖師ケ谷大蔵、烏山千歳という小田急線と京王線の駅名のような国分寺署捜査一課の刑事コンビが加わり…。
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密室です。密室。
東川さんの作品はスラップステックなお笑いミステリーですが、毎回「密室」には、こだわってますね。
バカミス…と思って読めば、案外「これは…!」と思えるかもしれません。が、あまりマジで読むと「おいおい」と言いたくなるかもしれません。
私はこういうノリも好きなので、と〜〜〜〜っても楽しく読みました。
楽しかったらいいじゃん♪ って方には、オススメ。
いったい誰が謎を解くんだろう? って、全然ダメダメな顔ぶれに一抹の不安を感じましたが、そこはそれ、きちんと最後に「探偵」は「謎」を解いてくれます。
謎はやっぱり解かれてこその「謎」だもんね!
いや、でも、それより、関西人の私としては「お好み焼き」が気になるんだよ!
探偵部員諸君! 次回登場のおりには、ちゃんとしたお好み焼きを焼いてくれたまえ。
八ツ橋くん、関西弁しゃべってるくせに、もうちょっとシッカリせんかい!
読書日記 書いてます。よろしく♪
電子書籍
また密室か
2022/12/24 14:18
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投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
自称探偵部に所属する男子高校生たちの学園ミステリー。軽妙なやり取りで読みやすいが、密室トリックというのは王道とはいえ食傷気味なネタなので、もう少しスパイスが欲しかった
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このノリが嫌いな人、合わない人がいるだろうことはよくわかるんだけど、個人的にはそこがいい。主人公のキャラといい文章中に溢れるなんともいえないユーモアというかギャグ、そしてあのトリック! 読んでてホント楽しい。
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どうにもすっきりとこない。活躍しない探偵というユニークさは買うけど、謎の魅力がない点とあまりにもおざなりな人物描写が気になる。なんとなく西澤保彦の『完全無欠の名探偵』を思い出したが、ユーモア度でもそちらに負けてるような……
いまいち本気度が感じられない作品だった。
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私立鯉ヶ窪学園の非公認サークル・探偵部の三馬鹿トリオが、学園内で起きた密室殺人事件に挑むシリーズ第1弾。先日シリーズ続編の『殺意は必ず三度ある』が出たので、未読だったシリーズ1作目を押えてみた。
ゆるい小ネタに緻密な伏線を隠し持っている東川作品ですが、本作はキャラも小ネタもトリックもバカ方面にまっしぐら。もう少しで鯨統一朗になってしまうほどであった。ツッコミ役が不足しているからか誰も正気に戻されることもなく、緊張感もなくゆるーく進む展開です。
密室が2つ出てきますが、どちらもかなりのバカトリック。そのために掘った外堀が意外とたくさんあって、逆にその必死さが面白かった。そこも埋めるのかよ!みたいな。久々に”ゆるい”密室ものを読みたくなったらどうぞ。
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学園物の推理小説。密室殺人、学園の芸能コースに絡む盗撮。
3人の探偵部に所属する、個性を立てた生徒達による謎解明。
在り来たりのあらすじに読書速度は早まった。
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本気なのか、遊び半分なのか?確信をついているようで、ずれている…鯉ヶ窪学園探偵部(所属3名)+何の因果か探偵部顧問教師が、お気楽にそして、ちょこっと的外れに事件を本格推理!
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事件の真相の約4割が偶然に頼っているように思える。 死体発見から警察到着までの様子にリアリティがあってよかった。 緊張感もフクザツさもなく読みやすい。 青春小説として読めば、おもしろい部類に入るだろう。 できれば容疑者を集めて、その前で謎解きをやって欲しかった。
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転校生の赤坂通が、探偵部というなんとも怪しい部に間違って入部してしまうところから始まる。
部の活動で密室談議をしていて、帰路に着こうとすると、学園内で密室殺人事件が起こる。
部長の多摩川、部員の先輩八ツ橋のふざけたやり取りが入りつつ、展開的には(殺人があるけど)明るく進んで行った。
最初の登場の仕方から想像しなかった人が探偵役をこなしていて、ちょっと笑ってしまった。
確かに、登場人物は多いけど、軽く読むにはお薦めな探偵小説だと思う。
2008.3.15。
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この人の作品はどれも同じパターン、同じキャラクター設定のスラップスティックミステリですな。でも、それが好きなのですが。ミステリスピリッツというべきものに共感を覚える訳ですよ。今時コナンもびっくりの物理トリックを真っ正面からドカンと扱ってくれるのも嬉しいじゃないですか。バカバカしいんだけど、きっちり本格。これってすごいことかも。
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読みやすいミステリ
なにかとくべつな力を持っているわけじゃない、良くも悪くもその辺にいるような学生が事件解決に奮闘します。
…いや、おもしろがってるだけかもしれない(笑)
個人的プッシュはやっぱり石崎先生
続編もでてるみたいなので、読んでみるかも
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10年前のちょうど高校受験の日にテストの合間に読む本として購入した思い出深い本。
本格推理小説でありながら独特のコミカルな文体でとても読みやすく、主要な登場人物全てに好感を持てる珍しい作品。(推理小説だと死に役やブラフ的な悪役がよくいるので...)
トリックに関しては、作中キャラになりきってその視点で見ると「偶然」だけど、
文章からは「緻密」な印象もするし「大味」な気もする。
「計算された大雑把」なのかもしれない。
とにかく心の中にモヤモヤが残ることのない、収まりの良いトリックでした。
あとはこれを読むとお好み焼きが食べたくなります!もしくはクリスティやクイーンの小説を読みたくなります(笑)
……ちなみに私が持っている本の装丁は旧verです。キャラ絵がない方が想像力を掻き立てられて楽しめるので今でもお気に入り。
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個性的な探偵部の面々が活躍(迷走?)するシリーズ。
真相に近いところまで辿りつくけれど、結局解決するのは
別の人間というのがいい。
お好み焼きのやりとりには、ついつい笑ってしまう。
昔の装丁が好きだったのに、表紙が変わってがっかりした。
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物語の語り部『赤坂 通』、高校2年生。編入した高校で『文芸部』に入部しようと部室を訪ねるが、そこにいたのは『探偵部』の2人だった。学校から公認されていない『探偵部』は、部室を持っていないため、いつも無断で空き教室を使っているのだった。そんな2人の巧みな(?)話術により、通は、あれよあれよという間に、なぜか『探偵部』の一員となるのだった。
そんなある日、相変らずだらだらと居残っていた三人は、悲鳴を聞き駆けつけた先で、一人の男が死んでいるのを見た。これは・・密室殺人。はたして『探偵部』は、犯人を見つけることができるのか?
本格推理と書いてあるのに、全然本格じゃなかった(笑)まぁ、冒頭で通が、これで騙されてるんで・・そっか。にしても、先輩がおバカ {/atten/} とくに部長。や、最初はちゃらんぽらんでも、やるときゃやるぜ金田一少年!みたいな人かと思いきや、最後までおバカ!!これでいいのか探偵部・・トリックもありえね~て感じのものなんだけど、その前に、さらにありえね~×2の推理を披露してくれてるもんだから、これでいっかみたいな気分になっちゃうし。まぁやりとりが面白かったので、最後まで笑って読めたけどね。
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ユーモアたっぷりの筆致で書かれた本格。次々に繰り出されるギャグ、受け付けない人には少しばかりうっとうしいかも。まあ軽妙に読み流してみれば、悪くもないけどね。登場人物表だけで笑えるし。
真相……幾分バカミスっぽい感じも(いや、バカミスそのものかしら。基準がよく分からないのだけれど)。特にアパートの密室トリックは「なんじゃそら」。想像してみて爆笑。数々のギャグよりも、これが一番ツボに入ったな~。