投稿元:
レビューを見る
新人賞の受賞作らしいけど、そこまで面白いことは無かった。各場面を丁寧に描いているので、面白いというよりは「良くできている」という印象が。
投稿元:
レビューを見る
3Aからメジャーに上がっていく過程、エクスパンションで出来たチームだからこその活躍の場所、チームの成長等、メジャーリーグを知りつくしていなければ描けない内容になっているのは脱帽。これがデビュー作なんですよね、凄いなぁ。
でも、ライバルの選手への因縁が少々強引な気がして、その部分で共感出来なかったのが残念。
投稿元:
レビューを見る
退屈はしないが、短めのストーリーに対し、登場人物が多過ぎる印象。
主人公の一癖あるキャラクター設定は、この作者の作品らしく、悪くないだけに、やや惜しい。
投稿元:
レビューを見る
これまで何作か堂場瞬一氏の野球小説を読んできたが、彼のデビュー作がメジャーリーグを舞台にしているらしいとのことが最初に読んだ「ミス・ジャッジ」の解説にあったので、取り寄せて読んでみた。
(この後ネタバレ注意)
大学3年生の時にソウルオリンピックの野球の日本代表チームでピッチャーとして活躍した主人公(話の中でこの時のチームメイトである野茂の名前などが出てくるあたりが現実味を帯びさせる)は、バルセロナでも活躍するが、その後家庭の事情で全盛期に引退。実業団のチームのコーチをする。
8年後、家庭の問題も一区切りし、単身大リーグに挑戦する。
主人公が所属するチームはフリーバーズという新球団で、本拠地はニューヨーク。オーナーは日本のベンチャー企業で、日本人とアメリカ人の確執などがあるなかで、主人公がマイナーからメジャーへと上がり、実績を残すというサクセスストーリーで、読んでいて気分がよかった。
主人公が所属する球団以外は実際の球団や有名なプレーヤーが出てくるので、読みながらメジャーリーグの試合が浮かぶようなリアリティー溢れる内容だった。
大満足。
投稿元:
レビューを見る
堂場作品初読。警察モノを多く手がけているようなので、まずは野球モノから、と。あれ?大リーグへの挑戦というストーリーはありがちだとは思いますが、切り口が斬新ですね。あと、チームや選手が適度に実名で登場してくれると、やっぱり話が理解しやすいので好きですね。すべて架空のチームと選手の話は、おもしろい作品でもなんだか100%楽しめない気がするのです。
投稿元:
レビューを見る
堂場瞬一のスポーツ小説。実業之日本社ではなく、集英社です。
『ミス・ジャッジ』でもMLBの世界が描かれていましたが、この作品もMLBが舞台。もっとも、日本企業が設立した新規チームが舞台になっています。
第13回小説すばる新人賞を授賞した作品。2001年に書かれているので、ほぼ10年前。なので、今読むと、時代設定が違うこともあり若干の違和感を感じます。ですが、小説すばる新人賞を受賞したというのも、判りますね。終盤の設定が、微妙な感じになってしまっていますが、それは野球には関係のないところの話ですからね。でも、それをもう少し緻密に書いていれば、完璧でしたね。
投稿元:
レビューを見る
いつだったか、誰かが日本の小説には《天才》が多く登場する、て言ってたけどこれはまさにその典型。
まぁ、小説だからね。
リアリティがないのも小説のある種の特徴であるとは思いますが。
特異な、劇的な背景をもった天才ピッチャーをはじめ登場人物全てが特徴的すぎて誰にも肩入れできなかった。
ストーリーもあまり丁寧であったとは思えず、ぶつ切りなイメージがあり、読んでいても終わってほしくないという余韻は感じませんでした。
時々出てくるアメリカの記事。
それはとてもらしい、んだけど翻訳感が出過ぎていて読んでいて不快でした。
元々翻訳本苦手ですので、そこは仕方ないかと思いますが。。
個人的には、期待外れです。
投稿元:
レビューを見る
舞台はメジャーリーグ、かつて「コミックバンチ」で連載していた「ワイルドリーガー」をなんとなく彷彿とさせるような匂いに象徴される設定など、非常に私が好む類の作品で、現に中盤過ぎに至るまではとても面白くスイスイ読んでいったわけだが、それ以降の流れがあまりに雑、やっつけ感満載でバタバタと閉じられていることをとても残念に思う。
賞レースのために紙幅が決まっていたため、慌てて収めたのではないか? とともすれば疑ってしまうぐらいだ。
藤原夫妻のこと、ヘルナンデスとの因縁、香苗と河合、大越新社長の今後、水谷記者との関係…、とにかくすべてが中途半端なまま、性急に物語は切れてしまった。
なんだか始めの頃は面白くて人気もあった連載マンガが、末期にガタガタになっていって、ことごとく伏線を回収しないまま打ち切りになってしまったような、そんな事例みたいだ、まるで。
投稿元:
レビューを見る
ストーリーに気持ちが抑圧されることもなく、一直線な展開。
主人公の藤原はかっこよすぎるし、熱い気持ちを持つことは大切。
清々しい読了感。
気持ちが落ち込む時によみたい。
投稿元:
レビューを見る
登場人物の性格設定が興味深く、物語を膨らませてくれました。
8年のブランクを経てアメリカのマイナーリーグで投げ出した主人公の藤原、ボール恐怖症のキャッチャー常盤、其々の夢を追いかける姿を通して野球の面白さが伝わってきました。
投稿元:
レビューを見る
いろんな材料を詰めこんだけど、ちゃんと纏めきれていないように思う。部分部分で著者の力量が判るだけに、消化不良に感じられて勿体ないね。もう少しこれという何かに集中した方が良かったと思います。
投稿元:
レビューを見る
人って、ひとつの感情や想いを、
どれくらい持ち続けられるものなんだろうか。
8年は結構長い。
哀しみ・喜び・愛・憎しみ・・・
どの感情もそんなに長くもたないんじゃないかと思う。
日々の出来事や生活に紛れ、忘れちゃうんじゃないかな。
持ち続けられるとしたら、
毎日の行動に落とし込まれて習慣化してる場合かも。
毎朝祈りの言葉を述べるなんてのは、それに近い。
それでも最初と変わらぬ熱量でいられるかっていうと、
難しいと思う。
だから8年前、自分の渾身の一投を完璧に打たれた相手と、
もう一度対戦したい。今度は完璧に抑えたい。
その想いだけで大リーガーになる男の姿は、
ひとつの夢物語だ。
夢といえばもうひとつ。
彼が入団する球団のオーナーは日本企業。
エクスパンションで新たに誕生する球団に、
日本企業が手を挙げたという設定だ。
かつてソニーがアメリカの映画会社を買ったように、
いつかアメリカの4大スポーツの球団を、
日本企業が保有することもあり得るのかな。
その舞台で日本人が大活躍する。
大リーガーたちをきりきり舞いさせる。
想像が止まらない。
投稿元:
レビューを見る
読み進めるうちに、泥臭く夢に向かっていく姿に引き込まれる
最後にはもっと彼らの先を見たいと思うサクセスストーリーだった
ただ『スポーツ作品』が好みでは無いための評価
8年間彼の夢である1人の選手との対戦は胸に秘め、家族のために生きた藤原
彼の娘が亡くなった事を機に夢への挑戦が始まる
彼が自分の人生、やりたい事を選択できたのがよかった
彼は優しい
こんなはっきりとした描写は全く無いが
彼の優しさは家族に捧げた8年だけでなく、同時期に渡米した常盤とのやりとりにもあり
そんな彼が夢に挑戦できる事を嬉しく思う
現在の日本の野球しか知らないため、作品舞台の時代やメジャーの雰囲気は明確にはわからないが
描写が細かく想像しながら読めた