紙の本
基本テーマは幻想怪奇的。
2017/04/15 21:40
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
1933年のノンシリーズ短編集。バラエティに富んでいる。 以前の作品の解説で読んだけど、クリスティーは降霊会が気取らないお茶会の普通の娯楽だった世界をうまく描いているとのこと。 オカルト前世的な話から、精神異常と感応の世界と思わせて犯罪……と思ったら別の話はみえみえの詐欺と思わせて……。 真ん中に配置された通常のミステリ「検察側の証人」がお互いを引き立ててる。
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ベルギーの小さな村に侵入したドイツ兵士を、謎の爆発現象で吹き飛ばしたのは聖女と評判の修道女であった。まもなく、彼女は「死の猟犬」について謎めいた話を始めるが…。超自然現象とそれに絡む犯罪を描いた表題作をはじめ、幻想怪奇をテーマにした異色短篇11篇と映画化された名作短篇「検察側の証人」を収録。
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神秘主義っぽい作品を多く集めた短編集。中学生の頃けっこう好きでよく読んでいたのだが、いかにも中学生が好きそうだ。当時はとくにジャンルを意識していなかったが、やっぱりミステリ色が強いものがおもしろい。
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少し不思議で怖い話の短編集です。1つのお話が40P前後なので毎晩寝る前に1話ずつ読んだら意外と楽しめました。個人的には「第四の男」「ランプ」「ラジオ」「検察側の証人」「アーサー・カーマイクル卿の奇妙な事件」が好きです。
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短編集。
ホラー……というか、不思議な怪談とミステリーが、一緒くたに入っています。
そして、ホラーとミステリーは、途中まで雰囲気が一緒なので、読んでいると、最後まで、
「これは、ホラーとして読んでいくべきなのか?ミステリーとして読んでいくべきなのか?」
が、混乱してしまいます。
その混乱をふくめて楽しめるかというと、そこまではいってないような気が。
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アガサ・クリスティーのハヤカワミステリで新訳だったので読んでみた。
ミステリーじゃなく
ホラーというかオカルト短編集。
さすがにクリスティーで安定感はあるけど、とくに怖くない。
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怪奇系短編集。
クリスティが面白がりながら書いたとは
思えないんだけども……。
主に霊媒師の話。
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アガサ・クリスティのホラーやオカルトばかりの短編集。
その中で異色なのが「検察側の証人」。
これは映画化されたり別に単行本化されたりもしているので面白かったが、それ以外はイマイチ好みじゃなかった。
やはりクリスティはミステリやサスペンスのがいい。
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猟犬が関連したミステリはいくつかある。
本短編集にも、猟犬にまつわる話が一つある。
短編集の名前は、どの短編の名前にするかは迷わないのだろうか。
しばしば、一番いいと思うものでない名前になっていることもある。
本編は、2週間楽しむことができました。
短編集には、他の作品と関連した話題、用語をみつけるのが楽しみです。
似た構造、似た登場人物、似た風景、似た駅名があると、
アガサクリスティものを読み進むときのヒントになります。
自分では、ミステリと怪奇物の区別がつきません。ごめんなさい。
ネタばれになるといけないのでこのあたりで。
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アガサクリスティには珍しく、超常現象などを主に納めた、短編集です。
他の小説では、現実味に溢れる、理に適った推理を展開するので、幽霊や超能力などとは無縁の人かと思っていたのですが、これを読むと、その考え方が変わってきます。
アガサクリスティという人物が不思議に見えてくる一冊です。
中には、ぞくっと来る短編も有りますので、ただの推理物に飽きた方は、是非お試しください♪
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まさかの超常現象やゴシックホラーな一冊。
確かに解説を読むとミステリー好きが傾倒するのもわかるような気がしますけども。「検察側の証人」先に映画で見ていて個人的にベスト10に入る映画だと思って原作読んでみたら‥あれ、こんな展開だったけ‥??映画のほうが私はLOVEですね。
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クリスティのオカルト色の強い短編集です。探偵はでてこない。面白かったのは赤信号、ラジオ、検察側の証人である。特にこの検察側の証人はオカルト出なく法廷もので、意外な結末に驚く。中途半端で不満が残る作品もあるが、新しい一面が見えた作品集です。
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ミステリというよりは、少し不思議な話の短編集。
事件は起こるが、トリックでもなく不思議な感じで終わる。
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「検察側の証人」、「ラジオ」、「青い壺の謎」以外は、超常現象を扱った話。
超常現象を扱った話は、ストーリー自体に面白みがなく、すぐに忘れてしまいそうな作品ばかり(実際、既にほとんどの作品が思い出せない)。
唯一、「翼の呼ぶ声」は、お金持ちが持つ悲哀をうまく描けていると感じた。
「死の猟犬」は、意味不明な作品。"第六のみしるしの秘密"とは何だろうか。"円を閉ざさないように気をつけて"とは、どういう意味なのだろうか。なぜ、こんな意味不明の作品が表題作なのだろうか。
「ジプシー」と「S.O.S」は、ややこしい話で、一読では理解できずに読み返したが、たいした話ではなかった。
「検察側の証人」は、結末で読者をあっと言わせる短編小説の傑作。以前に戯曲版を読んだことがあるが、戯曲版では続きがあって、さらに驚くべき内容になっている。
「ラジオ」は、皮肉な結末が面白い。
「青い壺の謎」は、意外な真相ではあるが、こんな、確率が低くて、面倒くさいことをわざわざするとは思えない。
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オカルトに特化した短編集。交霊会、霊媒師、精神科医といった単語が飛び交う時代。怪奇現象を調べていった結果、科学的に説明がつく話もあれば、説明がつかないままの話もある。似たような題材を使いながらも、悲劇的なものもあれば、少し哀しかったり優しい雰囲気の作品もあり、オチにま工夫があって興味深く読めた。
「赤信号」交霊会で霊から忠告を受けたあとに起こる殺人。狂気に囚われた殺人者はいったい誰なのか。主人公の追い詰められ方が緊張感あり、意外な真相も面白い。
「第四の男」列車で意気投合した三人の学者が議論のネタにした多重人格少女の事件。そこに居合わせた四人目の男が、世間には知られていない少女の真実を語る。
「ジプシー」子どものころからことあるごとに夢の中や現実でジプシーに不吉なお告げを受けていた友人。友人の死を機に、主人公は、友人がジプシーと呼んでいた女性に会いに行くことに。話を通しての不吉な感覚が、
「検察側の証人」は、唯一オカルト要素のない作品。殺人の容疑者となった青年の無実を信じ、助けようとする弁護士。青年の妻は、検察側の証人として青年に不利な証言をしてくる。そこで得られた、妻の証言をさらに覆す証拠とは。ラストの衝撃はなかなか。ひねりが効いて面白かった。
「アーサー・カーマイクル卿の奇妙な事件」ある朝突然、記憶をなくしたアーサー。心理学者カーステアズは、アーサーのふるまいに猫を連想していく。そして屋敷には猫に関係する怪現象や、かつての飼い猫の死の噂が。まさにオカルト探偵といった物語。
「最後の交霊会」他の話と違い説明をつけることがない単純に怖いホラー。利己的な人間が恐怖に拍車をかけていく。