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ハムレットずきにて、購入。
さてさて読み始めると、
これがむちゃくちゃ読みにくい。
1人に感情移入がしにくいのです。
場面によって一人称が変わるので、視点をいちいち変えつつ読まねばならないのです。
ワタシ、こりゃ小説ではないのでは。。と疑惑をもってしまって、経歴を読んだら、やっぱり演劇やってる人でした。
演出、演技プランの一貫として、「ハムレット」以前のヒストリーをイメージするという作業的なものなのではないでしょうか。
芝居やってる人の中にこういったメソッドを使うかたがいます。
演出家のスタディとしてはすごくよく深めてある。くどいくらいに。
でも、小説にするんだったらここはすべてコトバにしないで、想像にゆだねたらってとこまで書いてある。。
う〜〜ん。。オフィーリアを現代的知性のあるおじょうとして考えをふかめていく洞察力は素晴らしいと思います。ただ、ワタシとしては、
読んでわくわくするものではないような気がします。
まず語りの技術にきがとらわれてしまった作品です。よく考えてるのにもったいないなあ。