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隠居して68歳になった御三卿清水家の元用人
榎戸角之進の回想のような形で始まります。
2つの藩の境界に位置する瀬田山と瀬田村。
1歳を迎える前に連れ去られた瀬田村の庄屋の娘お遊。
十年後、江戸で五三卿清水家の中間として抱えられる助次郎。
心の病を抱えた清水家当主・斉道。
十五年ぶりに戻ってきたお遊。
お遊の育ての親である親父様の失踪。
斉道との出会いと別れ。それぞれの運命を生きる二人。
そして場面は最初の榎戸の目線に戻ります。
「殿、榎戸、おいとまを致します。ごめん」
これで一気に泣きました。
長い長い御伽噺を聞いていたようです。
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宇江佐さんとしては異色の作品。相変わらず人の描き方は絶妙ですね。単純な恋愛小説では片づけられない、人間物語です。でもやっぱり宇江佐さんは下町物がいいかなぁ。
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裏表紙に、赤ん坊のときにさらわれて山で育った狼女と殿様の悲恋、、、などと書いてあり、今まで読んだ宇江佐さんのイメージにはしっくりこなかったので後回しにしてましたが、宇江佐さんならではの清涼感というかサッパリした感じは同じで設定やストーリーはかなりドラマチックなのですがサラリと読めました。でも芯の方からジワリと来ます。大変面白かったです。
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映画化という事で読んだ作品。野で育った狼少女という
変わった設定だったけど、遊はそのまま育っても同じ
性格じゃないかな。身分違いの恋でも思い出だけあればと
生きる事を決めれた遊は幸せだと思う。
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映画化されるって
本屋のお勧めコーナーにあったので購入。
時代小説。
身分の違う男女の恋愛のお話。
…なのだが、
そう簡単には言い表すことはできない。。。
初節句の時に誘拐され、
10年以上山奧で育った、狼娘と呼ばれるお遊という娘と
徳川の血を受け継ぐ、
気の病いに悩んでいる殿様、斎道。
この二人が、瀬田山を舞台に恋に堕ちる。
恋愛の要素と同時に
なぜお遊は誘拐されたのか?
という謎、
時代背景
色鮮やかな自然
がバランス良く描かれている。
清々しく、
温かい家族のお話でもある。
お遊という人の強さは新鮮で美しく、
大切なものを見つけたお遊はもっと
強く魅力的。
いい話だった~。
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映画化されるということで興味をもったのでかってみた。普段時代小説は読まないが、読みやすく新鮮で情景が浮かんで来るような文章にページがどんどん進んでいった。
とてもきれいな小説なので、蒼井優がお遊で斉道が岡田将生だとおもうと早く映画を見たい。
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切ないお話でした。時代が違うとこんなに恋愛の仕方も変わるものなんですね。映画も見てみたいです。この作品の世界観が好きでした。
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いつまでも余韻を楽しみたいと思う本だった。
久々にいい小説に出会った。
女性なら誰しも好きな内容ではないだろうか。
数年後にまた読み返したい。
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他の人のレビューの通り、読み終えた余韻がまたよかった。すぐに人に薦めました。映画の宣伝がされる前、雷役が蒼井優ってことだけ知ってた状態で読みました。
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王様のブランチ ブックコーナーで蒼井有がインタービューされてい他時に、この本を知った。彼女いわく、この本は海外で読む本がなくなって、マネージャーが持っていた本だったそうだ。読むことに欲求があり呼んでのめりこんだそうなので、非常に私も興味をもった。次の日、たまたま月一の本を買う日に見つけて数冊のうちにいれた。蒼井有は、すごく風景や配役などを考えながら読めたそうだ。そんな先入観があったせいか、すごく雷桜や千畳敷などを想像しながら呼んでいくうちに、すごくゆったり感じた。ストーリー自体はすごく凛とした内容で、遊を中心として家族愛、斉道との愛、わが子への愛、そして、親子愛と、かなり絆を感じた。田舎の山の風景とそこに住む人が凛として生きてゆくさまがこの本には描かれているように思われる。
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時代小説ということで、やはり言葉がやや難しく辞書を引きながら読みました。
しかし、後半になると言葉使い等にもなれてきたのかどんどん読み進めました。
詳しい内容には触れませんが、最後には良い余韻の残る作品だと思います。
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レビュー読んで期待してたんだけど期待しすぎちゃったかもしれない
蒼井優ちゃんみたいけど映画どうしようか悩む
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友達はすごいよかったと言っていたけど、あたしは全然(´Д` ) 好みってここまで違うのかというぐらい。まずありえんやろ、ってことを真面目に言わせてる感じが苦手です。(殿に敬語使わないでOKな雷とか)
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江戸時代、藩同士の抗争に巻き込まれ初節句の晩に連れ去られてしまった「お遊」。実はその後幼少期を深い山中で育てられており、十数年の後、里に戻る事が叶う。その後不思議な縁で清水家当主斉道(なりみち と言うのが自分と同じ…)と出会い、身分を超えた切なく澄んだ恋物語が展開されていく。基本的に理不尽で切ない環境の中でも精一杯まっすぐ正直に生きようとするお遊とその家族や斉道の人生が心にジンときます。最高!
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薦められて読みました。
この作家さんの本は初めて読みましたが、昔風の書き方なのに読み進めやすくてびっくりでした。
悲恋ものなのに後味すっきりで良かったです。