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ずっと気になっていたものの、読むタイミングを逸していた本。数日前に、芥川賞・直木賞のノミネート作品が発表されて、そういえばと思い出し、ようやく読んでみた。
文学賞がどんな風に生まれて、どんな基準で、どんな選考委員がいるのか、ほとんど知らなかったんだなあ、と。
しかし、こうやって豊崎さん・大森さんの説明を通して、文学賞の実態を知ると、なんと言うか、スポーツ選手でも一流だった選手が、良い解説者や良い指導者になるかと言えば、そうでもない、と言うのと似ていて、
良い作品(と言うか、ベストセラー?)を書く作家が、選評も一流なのかと言うとそうでもないんだね、と言うことが伝わってきて、面白く、やっぱりねとも思う。
個人的に、書評と言うのを、Webや新聞、たまに雑誌で読むことはあっても、積極的に情報収集したりはしてこなかった人間なので、
最近になって、Web上で気軽に書評サイトを覗けるようになって、書評も面白いな、と興味を持った書評家さんの本を手に取るようになったものの、どれも結構古いもので、当時の受賞作のことをほとんど覚えていなかったりする。これも、2003年頃までの受賞作を例に説明しているので、知らない作品も多く、、、
そういう意味では、今年、文学賞メッタ斬りのYouTubeチャンネルが出来たので、直近の受賞作の選評が聞けて楽しい。