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ポアロには珍しい、アクションチックでスパイ的な作品。
おもしろすぎて一気に読み上げた。もう一回読みたい。
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ビッグ4は、アガサクリスティの作品の中では、自己ベスト10に入れています。
4人の犯罪者の、組み立てが国際的ですばらしい。
アガサクリスティがアジアに対してどういう感じを持っているかが、 透けて見えて、読んでいて、なるほどと思いました。
結末が急展開なのは、ほかの作品でもしばしば見受けられる。
誰に力点を置いているのかが分からない結末の話もしばしばあります。
分かれた親子が再開するというのを道具につかうのは非道だと思うかもしれません。
犯罪のために使うのでなければ、物語としては許容範囲ではないでしょうか。
4人の異なる犯罪者がいるということが、作品を立体的にさせていて、一次元的作品や、二次元的作品にくらべれば、傑作だと思いました。
西洋が東洋に直面するときの弱さみたいなものも知ることができました
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ポアロものにしては珍しい感じ。展開が速くて登場人物もたくさんでそれぞれに重要。非本格という分類付けされてる一冊ではありますが、私はこういうのも好き。
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アガサクリスティーの作品の中で一番面白い。
ミステリーじゃなく、なんていうか探偵vs犯罪者集団四人衆の構造で、あまり私としては読んだことのないタイプの話だったため、新鮮に感じた。
ビッグ4の面々の正体が明かされる場面にいちいちはっとさせられます。
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南米からイギリスへと戻ってきたヘイスティングズは、
旧友・ポアロを驚かせようと彼のフラットへと向かう。
ポアロはヘイスティングズを見るなり確かに驚いたが、
彼はなんと南米へ旅立つ直前だったという。
なんという偶然かと驚く二人だったが、そのとき突然、
ポアロの家に謎の男が倒れこんできた。
人事不省に陥っているその男は、何を聞いてもうわ言を言うばかり。
筆記具を渡すと、上の空で数字の4をひたすら書き殴った。
男の様子が気になるものの、依頼を反故にできないポアロと、
その見送りに行くヘイスティングズは港へと向かう。
が、その途中でポアロはこれが罠だと気づいて列車を降り、
急いでフラットへと戻るが男はすでに息絶えていた。
国際犯罪組織ビッグ4とポアロとの対決はこうして幕を開けた。
優れた頭脳や、莫大な財力を持つ四人の人間を頭目とするその組織は
世界中に尋常ならざる影響力を持ち、
イギリスだけでなく世界の各地で様々な犯罪を引き起こしていた。
その尻尾をつかむべく、わずかな手がかりを手繰って
フランスへと渡ったポアロを、敵の罠が待ち受ける。
証人を抹殺し証拠を残さず、正体を現さない悪事の天才たち。
ポアロはその恐るべき敵に勝利することができるのか?
名探偵エルキュール・ポアロの4作目の登場作品。
原題「The Big Four」。
クリスティー文庫を順に読んでいくと決めて、開始してから数年。
非常にのんびりと、他の作家の本もたくさん読みつつ進めているので
いまだに4冊目という非常なスローペースである。
もうちょっとスピードを上げたい、と個人的なことはここまでにして。
クリスティーの作品はあまり読んだことがないが、
本作はいわゆる「推理小説」の型にははまらない作品だ。
殺人事件が起こり、探偵が捜査に乗り出し、最後に犯人を指摘する。
これはそういったタイプの小説ではなく、
むしろ「冒険小説」とでも言ったほうが正しいだろう。
ビッグ4が関わっているとおぼしき小さな事件がいくつか起こり、
ポアロがそれを解決していったり、
あるいはビッグ4がポアロたちに対して仕掛けた罠を
巧みな知略でポアロが切りぬけたりするストーリーだ。
それら小さな事件は、ポアロにかかればたいした問題ではなく、
ほとんど詳しい説明もなく、特に論理的にでもなく、
あっさりと流されるように解決されていく。
読者は「へえ、そうなの」とただ傍観しているよりほかない。
特に大きな仕掛けがほどこされていたりするわけでもないので
真相が明かされて驚くような事件はひとつもない。
非常に平坦な展開なのである。
あと、命を賭した対決を行っているはずなのに、
ポアロにもビッグ4側にもどうも緊迫感がないのが気になる。
ポアロとヘイスティングズは、ことあるごとにビッグ4、
とりわけ殺し屋であるナンバー・フォーの危険性について述べ、
くれぐれも注意しなければならないと確認し���いるにもかかわらず
肝心なところで
「これくらいなら大丈夫だろう」
とか
「敵もまさかそこまではすまい」
という極めて甘い判断をしてしまうことが非常に多いのだ。
そしてもちろん、それゆえに彼らはその都度窮地に立たされる。
緊張のネジが緩んでいるとしか思えない。
ビッグ4の側だって、別にポアロにかかずらってないで、
イギリス以外の場所であれこれやってればいいのに、
いちいちポアロにちょっかいを出すのはどういうことなのか。
それに、仕留めようと思えば簡単に仕留められるはずの相手を
のうのうと生きながらえさせておくのも不自然だ。
回りくどいことをやってないで、さっさと殺せばいい。
この手の小説はこういったリアリティが欠けていると途端に冷める。
なので、本作はちょっと微妙な作品であった。
ビッグ4はとんでもない力を有しているという設定なので、
最新の科学技術に基づく何やら凄いモノを保持しているそうなのだが
そういった科学に関する言及にもやはりリアリティがなく、
これまたB級感を増すのに一役買っている。
ポアロの登場作品の中では評価が低いようだが、さもありなん。
まあ、あれだけたくさん作品があれば、
中にはこういうのがいくつかあってもおかしくはない。
「クリスティーの作品にはこういうのもあるんだ」
と勉強になったという意味では面白かった。
小説としては、まあ、積極的に読む価値があるとは言わない。
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これはミステリというかサスペンスとかの方が近いかな、ラストはアクションぽい。
ちょっと私が好きな作品の方向性と違うんですよね。まぁたまにはこういうのも読んでもいいですけど。
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非公式正誤表あります(登録 2 件)
http://public-errata.appspot.com/errata/book/4-15-130004-X/
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国際的犯罪組織の話。
まさかのポアロ死亡から双子の登場まで、ジェットコースター的に、一気に話が進んでいく。
チェスの電流ワロタw
よくあんなこと考えつくねぇw
ポアロ最高ばい!!!
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ポアロシリーズ、この作品はポアロが国際犯罪組織ビッグ4と対決する話。
ホームズで言うモリアーティとの対決。
あと登場人物が多い。
クリスティーぽくないな、と思っていたのだが、もともとあった短編を義兄の協力を得て1つの長編に繋ぎあわせた作品とのこと。
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なんかこれまでのポアロとちょっとちがうなぁ、と思いながら読んでいました。この物語での一番の被害者は情報提供した女性でしょう。間違いなく。推理ではなくどちらかといえば冒険活劇っぽい?ヘイスティングとシンデレラの新婚生活もう少し垣間見たかった・・・。
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久しぶりのクリスティです。
やっと資産家の殺人事件から抜け出せた。って感じの作品でした~。
今回は、視点をフランスやイギリスのちょっと外にも目をやって、国際的なテロリスト的集団『ビッグ4』のお話でした~。
No,2とNo.3は意外にも早く分かってしまって、ちょっと気が抜けたような感じ。
No.1の中国のボスは結局、最後まで姿を見せず。。。
No.4はいろいろ変装するので、最後にどんでん返しがあるか期待しちゃったけど、特になし。
うーん。
あまりまとまりがなかった。って言うか、大きな犯罪組織だったわりに貧弱なミステリーみたいな感じ。
きっとクリスティは、資産家の殺人事件だけでなく、こういう内容の冒険をしてみたかったんでしょ~。
そんな感じで書かれてあったなぁ~。
ちょっと期待はずれ。。。
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ポアロシリーズ。国際犯罪組織「ビッグ4」にポアロとヘイスティングズが挑む。
シリーズを順番に読んでいって、今までの作品とだいぶ毛色が違うなと思ったのが第一。ミステリというよりはアクション映画の原作を読んでいるような気になった。これはこれでテンポが良くて読みやすいかなと。
ただ、No.2とNo.3は比較的早い段階で判明したものの、全体を通して後手後手に回っていた印象が拭えなかった(本人(ポアロ)は絶対否定するのだろうけど)。
だが、まだ4作目。今後、どのような作風のものがあるのか楽しみにする。
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ポアロシリーズ4作目。
いつものポアロに比べると、冴えわたるような推理はなく、
どこか精彩を欠いている印象でした。
ただ、それはあくまでも過去のシリーズと比べたら、の話で。
別の視点から見ると、まるでアクション映画のような趣で面白い。
世界を股に掛ける大組織のトップ4人<ビッグ4>との対決。
推理よりもアクションを楽しむような作品だったと思います。
そして何よりも嬉しいのはヘイスティングズとの再会!!
どこまでも真っ直ぐで、時々暴走して、
でも最後にはやっぱりポアロの言う事をおとなしく聞く(笑)
ポアロの方も、彼に助けられる事が多々あるようで。
二人の絆を再確認できた作品でもありました^^
それにしてもヘイスティングズ君が秘書って…似合いすぎ!
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南米からひそかに帰ってきたヘイスティングス大尉。ポアロを驚かそうと訪ねると、そこには今まさに南米へ出かけようとしているポアロの姿が。
そこへ英国情報部員が瀕死の重傷を負って倒れこんでくる。うわの空で数字の4ばかりを書く予期せぬ客。
手厚い看護を施し、医師への手配を済ませてから出かけようとしたポアロだったが、突然、南米行きを取りやめて引き返す。
ここから国際犯罪組織「ビッグ4」とエルキュール・ポアロの対決は始まった・・・。
およそクリスティーらしくない作品。
これが第一印象でした。
読み終えてからあとがきを読んで納得。
この作品はまだクリスティーが自己の作風を確立する前のものなんだそうです。
国際的な舞台での冒険活劇が当時の主流だった小説で、クリスティーもその流れに乗っていた、ということなんだそうです。
さらに、本著はそれまでに発表していた短編を繋ぎ合わせて作られた長編小説なんだそうです。
読んでみないと判らないものってあるもんだな、と思いました(笑)
あと一歩まで追い詰めながら取り逃がし、それでも諦めずに孤高の戦いを挑んでいくポアロ。
クリスティーらしくない作品、と評しましたが、それでもドキドキする展開は読みごたえもあってなかなか面白かったです。
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ポアロシリーズ2冊目。
アクロイド殺しで、ポアロが素晴らしい親友と言っていたヘイスティングズが登場。
読み進める度にポアロを支える優しく真面目なヘイスティングズが好きになった。
展開が早く、ミステリーというよりはアクションに近い。
ハラハラどきどきした。