サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

イグ・ノーベル賞 大真面目で奇妙キテレツな研究に拍手! みんなのレビュー

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー27件

みんなの評価3.8

評価内訳

  • 星 5 (4件)
  • 星 4 (8件)
  • 星 3 (8件)
  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)
25 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

力一杯学問

2006/10/21 10:12

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:こちゃまる - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書の表紙と背表紙にイグ・ノーベル賞とは次のようなものだと記されている。
 イグ・ノーベル賞 IG NOBEL PRIZES
 「裏・ノーベル賞」のこと。1991年設立。世間を(1)いかに笑わせ(2)いかに考えさせたか、を基準にその「業績」に対して送られる賞。選考委員には多くの科学者、専門家、たまたま通りかかった人のほかに「表・ノーベル賞」受賞者も名を連ねている。授賞式は毎年、ハーバード大学講堂で行われる。
 表紙にこれを記すのはともかくも背表紙にこれを記すと文字が小さくなってしまうために文字を追いにくい。さらに背表紙3分の1強を占める長い帯がついているため本の帯が少し上にずれるだけで全ての文字は追えなくなり、おまけに光沢ある山吹色を装丁色に採用しているため明かりが反射すると文字がかすむ。この文字列はなんだ、文字を読ませる気があるのか、溜息交じりの悪態をつきながら俯くと抱腹絶倒マークなるものが出迎える。ゆっくりとした瞬きを強いられた後で帯を外すと表紙カバーにも抱腹絶倒マークなるものが大きさをさらに増して印刷されている。読者は首を横に振りながら若干長めの溜息をつくことになるかもしれない。しかしここでへこたれず気を保って表紙カバーをゆっくりはずしてみる、するとそこで目にするものは『アハハハハハハ』。裏には『ギャハハハハハ』。襲い来る鈍痛に目頭を押さえながら思うことは多い。
 作成者が自己暗示をかけるかの如く美味しいからと勧める料理が往々にして大して美味しくないように、抱腹絶倒マークがしつこく記された本書は正直なところ読物としては大して面白くない。創設者が著者であるということはセルフプロデュースの難しさを考えさせられるし、体裁と歯切れの悪い翻訳からは訳者が選定や評価の分野において翻訳経験があるのだろうかと思いを巡らせてしまう。本書は選定過程を書き綴ったものではなく受賞対象への評価を列挙したものでもないが、根底において選定や評価に対するスタンスへの理解がないと的外れな方向に行きやすくなるだろう。古き神の名称や下町のスラングといった単語レベルでの知識不足と違い、方向のずれはぼんやりとしたリズムの悪さを生む。訳者自身が既にジョークに対して評価を下してしまっているかのような訳は、どんなに面白いものであっても面白い評価に成り下がっていて読者が面白がることができない。ただ、この部分もセルフプロデュースの難しさに含まれるものであり、簡単に駄目だと言うことはできないだろう。
 セルフプロデュースがいかに難しいかを思えば、イグ・ノーベル賞がノミネートに自己推薦を認めていることに敬意を表さずにはいられない。小手先のインスタントな推薦を認めないと宣言するようなものだ。事実、本書で紹介される受賞テーマのどれからも真摯な研究姿勢が感じられる。馬鹿なことを馬鹿なこととして馬鹿になってやり遂げる、これぞまさに学問の真髄、智の真理ではなかろうか。興味こそが第一義、評価は二の次。失敗しないことが成功することではない。安易な排中律に逃げ込むことなく己を貫く、なかなかに真似できることではない。日常の瑣末な事象を昇華し深化させ学問と成して論を生む、なんと格好の良いことか。その片鱗に触れることができるという点において本書は真似すべき精神を持つといえよう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

科学を侮辱していると怒らないでください。パロディです。

2004/05/04 11:49

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:地球の住人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 イグ・ノーベル賞の創設者のマーク・エイブラハムズが自ら著した著で、賞の経緯や1991年の第1回目からの受賞研究について、写真などでわかりやすく紹介しています。
 イグ・ノーベル賞は、日本では、タカラの「バウリンガル(犬語翻訳機)」が受賞したことで有名になりました。一部実用的な点もあるのですが、そのほとんどはパロディです。
 
 この本では、研究内容に常識的な意見や評価を一切加えていないところもミソです。科学を侮辱していると怒らないでください。ユーモアとして笑い飛ばさないといけません。
 訳者があとがきで、「ガリレオの地動説やニュートンの万有引力も最初はバカにされていた」とよく聞く話を書いてますが、この本から発明や発見のヒントを得ようなどと期待しないでください。

 いやむしろ興味深いのはその研究の真偽や実用性ではなくて、その情熱です。ばかげた研究に金と手間をかけた研究内容や経過を、きちんと真面目に書いていて、途中でバカらしくなって投げ出すことなく読めます。明らかにおかしいと思えるのですが、逆にのぞいて見たい…そんな世界です。

 まともな研究者なら、まさか自分の研究が選ばれたりしないだろうな、なんておびえていることでしょう。しかし、“めでたく”受賞が決れば10月にハーバード大で行われる授賞式に招待されます。招待といっても、交通費は自費ですが。
 

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2004/10/02 19:06

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2004/10/10 00:47

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/08/29 17:19

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/11/24 16:14

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/07/28 18:44

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/03/15 20:03

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/09/17 02:06

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/04/18 00:15

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/09/15 13:14

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/11/29 02:31

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/01/11 23:44

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/02/21 17:12

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/04/01 12:53

投稿元:ブクログ

レビューを見る

25 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。