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上遠野浩平さんの作品で一番好きな話。冥王と獣のダンスよりも暗くなくて好きです。最後はちょっと悲しかったけど、希望もあったし。
2022.3.13 再読 最近は事件シリーズの次に読み返したくなる
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千年の封印に繋がれた戦鬼ルルド・バイパー。
かつて全世界を相手に戦ったと伝えられるもの。
一国の皇帝が彼に頂いた憧れが世界を混乱のへと発展しようとは誰が予想できただろう。
夢物語の中に迷い込んだもの達の顛末。
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発売当初からいつか買おうと思っていた一冊。上遠野は、ブギー・ポップシリーズは全部読んでいないので新刊を買いはしないが、それ以外なら見かけたら買う作家。
で。なんだかよく分からない設定ってのは相変わらず。デュアル文庫の「僕ら~」シリーズと繋がりがあるのかとも思ったが。
「幽質量」とかいうよく分からないものをエネルギィとして、いろいろな術を使う世界。ファンタジィ世界の「魔法」に「似非化学」を貼り付けた感じ。SFっぽいといえなくもない。
第六文明時に封印された闘争と破壊の化身ルルド・バイパーと、彼を目覚めさせた若き皇帝ローティフェルドのお話。暴れまくるバイパーと、それに振り回されつつ、結局自分も暴れる皇帝。彼の改革が成功することを祈っておこう。
抜粋。
(うーむ……確かにどこかで見たことがあるんだよなあ……なんだったかなあ……)
カミングは、自分の開発した品々について、完っ璧に忘れてしまっていた。
もう結構な爺さんで、すごくいかついイラストなのに、ギャグ担当はカミング博士らしい(笑)
04.06.25
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☆は3.5といったところ
好きなのだけれど、ブギーポップシリーズを愛しすぎているので(笑)
いや、でも楽しかった。今でもたまに読み直します。
最後、切ないよね。
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ファンタジー世界だと思ったら、実はシミュレーション世界でしたという、SFですね。
魔法とはちょっと違う、詠韻技術という力が使える世界です。
若き皇帝が、古代遺産(実はオーバーテクノロジー)に惹かれて、そのおかげで暗殺を逃れ、帝国を廃止していく物語です。
オーバーテクノロジー対オーバーテクノロジーの戦いが面白いです。
皇帝についているバイパーは、皇帝のデッドコピーでなかなかおもしろいキャラクターです。
フィアンセについているジャグヘッドは、虚空シリーズで出てくるような超兵器でした。ジャグヘッドは銀河の彼方から攻めてくる敵とたたかうための兵器なので、虚空シリーズと繋がってるの?とか思ってしまいました。
大臣とかが帝国を乗っ取るために暗躍していたのと、バイパーやジャグヘッドが力技であっさり叩き潰すのは爽快で良いです。
ジャグヘッドの特定距離の空間を吸い込むというとんでもない能力があまりにもオーバーパワーなんで、いろいろ心配して読み進めてしまうわけですが、重大なバグ?があって、それを利用して撃退するシーンも良かったです。
ハッピーエンドとは言いづらいですね。
帝国はボロボロだし、バイパーは沈黙しちゃうし、でもバッドエンドではなくて、これからの未来に期待するというエンドでした。
上遠野浩平作品はのめり込めて面白いです。
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現実世界だと思ったら実は、、、みたいな話。
デュアル文庫の「僕ら~」シリーズとつながりがあるのだろうか。いつも通りなのだが、設定はわかりにくいので、他の過去作品を読んだあとでこちらを読んだほうが良さそう。
話の展開自体は、追放系で最後に非常に強い敵が出てくるという割と王道展開。設定がわかりにくい以外はまとまっている印象。
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17歳の若き皇帝であるローティフェルド・ラウリー・ゴウク十七世は、千年前に闘争と破壊の化身と恐れられたルルド・バイパーを現代に復活させるという、ヴィマト・カミング博士の実験に立ち会うことになります。
実験は成功し、みごとルルドがそのすがたを現わしますが、そこにシンザス将軍率いる部隊が現われ、ローティフェルドを亡き者にしようとします。何者かが、実験でローティフェルドが死んだことにして皇位をうばおうと画策していたのです。しかし、ルルドの超人的な力によって、ローティフェルドとカミング博士は救出され、三人は追手から身をかくしつつ、陰謀の黒幕の正体をさぐろうとします。
貴種流離譚の王道展開の物語です。一冊で完結するコンパクトなストーリーであることも手伝って、ライトノベルならではのたのしみに身をひたすことのできる作品だと感じました。