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遥か昔、高校生の頃に旧文庫版を読んだ覚えがあるのですが、京極と綾辻の帯解説につられてふらふらと買ってしまいました。
上下巻に分かれているのですが字が大きいので割と早く読み終えることができます。
意外な真相、真犯人もさることながらその結末のつけ方が秀逸でした。
当時の世相が生み出した『犯人』。どちらが内側で、どちらが外側か。それを判断するのはいったい誰なのか。
悲しく、切ない読後感。文章の上手さも評価の高い理由ではないかと思われます。
今読んでも少しも色あせない名作です。
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上下巻読了。
やっと読みました。
妖しい世界がムンムン漂います。色っぽいのです。
内容がかなり複雑でまだあまり理解できたとはいえません。
探偵役がみんなサバサバしてるのがいいです。
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全体を通してさくさく読めた。文体が馴染みやすいしそこに上品さも感じる。構成も気に入ってるが、中盤あたりから眩暈がした。推理合戦の応酬は耐え難いものがあるが、それまでの展開が魅力的なので、いいイメージのままラストまで持ち堪えた感がある。すぐに思い当たる真犯人や理解不可能な動機等、不服な点はあるが、時代背景と霧がかった様な作品の雰囲気が非常にいいバランスを保っている。
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一応探偵小説。
これでもかこれでもかと素材を並べて見せ、最後にテーブルからなぎ払ってしまうのは卑怯だと思う。
その点で小栗虫太郎の黒死館と似ている。
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結果的に僕の人生を支配している本。
或る人にとっては推理小説(現に戦後推理小説ベスト3とされている)、或る人にとっては恋愛小説(読めば判る!)、そして或る人とっては都市小説(目白はまだ、小説の雰囲気が建物や町並みに残っているよ)、と云う。
さあ、あなたは何と読む?
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次々起こる殺人事件、そして推理マニアの登場人物たちが勝手に推測するトリックの数々…。
推理小説ってゆうものを初めて読んだのがこの作品だったんですが、こんなに面白かったのはこの作品だけでした。
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とにかく盛り沢山の引用と回りくどい展開の繰り返し。それが全て終焉の為の布石と成るのならここまでされると圧巻です。社会派の一面もありますが、ミステリー要素満載です。著者のミステリーへ対する愛情の溢れた証と思って良いと思えます。一度では理解するのが難しい作品。何回か読むことによって、違った一面を見せてくれると思います。そうは言ってもかなり読み難いので、軽はずみには手を出せない作品ではありますが。
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戦後の推理小説ベスト3に数えられ、闇の世界にひときわ孤高な光芒を放ち屹立する巨篇
ついにその姿を現す!井戸の底に潜む3人の兄弟。薔薇と不動と犯罪の神秘な妖かしに
彩られた4つの密室殺人は、魂を震撼させる終章の悲劇の完成とともに。漆黒の翼に
読者を乗せ、めくるめく反世界へと飛翔する
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薔薇、色彩、不動明王、宝石、アリス、ポウ、方程式などなど。いったい人間の脳にはどれだけの知識が詰め込めて、なおかつそれらを生かした小説が書けるのか証明してみせますよと言わんばかりの衒学には驚いた。
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一応「アンチミステリ」なので、ミステリのカテゴリに入れてはいけなかったかな。内容はみっちり。目黒不動に薔薇、色の組み合わせや幻想主義などかなり濃いので、読んでいてちょっと疲れた感も。周りで好き放題推理をめぐらせている探偵気取りの登場人物、そして読者こそが悲劇を進めたのだ、というところは、ミステリ好きとしてはうっとなります。
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ドグラマグラ・黒死館と並んぶ三大奇書のひとつ。
みんなで好き勝手に推理。
心惹かれるキーワードもいっぱい。サブタイトルもすごい。
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高校生の時に、推理小説好きの友人に借りて読んだのが忘れられず探していた本。
新装の前のが欲しい・・・・。
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次々に起こる事件とも事故とも分からない出来事を前に、推理小説好きたちが探偵気取りで勝手に推理合戦を行う・・・。
何が真実で、誰の考えが近くまで行っているかまるっきり分からないまま最後まで持っていかれた。何よりもストーリーテリングが上手く、話が楽しめるのがいい。
なお、自分は推理小説を殆ど読んだことがないので、この作品の「反推理小説」たる価値は分かりませんw
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推理小説と思って読み始めたら流石は日本三大奇書、話があっちへ行きこっちへ行き、ぐちゃぐちゃになる。登場人物が全て話をややこしい方向へややこしい方向へ動かしていく。いいから警察に任せておきなよ。
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わかったと思ったら違った、今度こそと思うのにやっぱり違う、どんでん返しの繰り返し。その先の結末って…。