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ミス・マープル第三作"The Moving Finger"
終盤に彼女が登場するまで、
これがマープルものだということを忘れていた。
「動機はなんだろう?」に立ちかえってみることで犯人を暴く。
前二作と違い、タイトルと中身の関連が分からなかった。
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ミス・マープルものだけど、村に療養にきた足を怪我した軍人バートンと妹のジョアンナと村の弁護士の義理の娘ミーガンが主な主人公や登場人物という感じ。
それでも、作者がお気に入りの1冊に上げるほど、爽やかで、ロマンス小説風のストーリーがいい( ^ω^ )
ミス・マープルは時の氏神程度しか出ないのがちょっと残念(´・ω・`)ショボーン
(そのためにドラマだと早めに登場するのだけど…)
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なかなかミスマープルが出てこなかったけど、やっぱり登場すると面白さが増すなぁ。でも、語り手のジュリーがこのまま解決しそうな勢い。
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主人公と数多くの町人達との会話で物語が進んでいくのが楽しい。
2/3 程読んだところでマープルシリーズを買ったはずなのに...と思ってしまう。
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ミス・マープルシリーズの3作目
【あらすじ】
戦争で腰を痛めたジェリー青年は、療養のため妹のジョアンと共に地方の村へ移住する。
その村では、差出人不明の根拠なき中傷手紙が多数の村人に届く事件が起こっていた。
若き二人は全く気に留めないでいたが、やがてその手紙の内容を真に受けた人物が事件を起こす。
【感想】
ミステリー半分、ラブロマンス半分なクリスティーらしい作品。マープルは終盤に登場する程度で、
またトリックもそんなに複雑ではないので、推理小説としては物足りないかもしれない。ジェリーと
ジョアンの揺れ動く心理と行く末の案じながら読む方が適切な読書スタイルかと思う。
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療養のためにリムストックへとバートン兄妹。その村では悪質な匿名の手紙が住民たちに無差別に送られており、バートンの家にも届くことに・・・陰口、噂話、疑心暗鬼という雰囲気が村を覆う中、名士の夫人が服毒自殺してしまう。悪質な手紙に隠された真実は・・・
マープルのシリーズなのになかなか登場してくれなくてびっくり(^_^;)ミステリーだけどラブロマンスもあって今までのとはちょっと違ってたなぁ~ちょっとあしながおじさんの雰囲気もありました。
ラストはやっぱり犯人を罠にかける感じで・・・バートンが怒る気持ちもわかるな。
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図書館で。
日本では大分無くなりつつある町や村のコミュニティですがイギリスはどうなんでしょうね?アガサ・クリスティの時代とはいかないでしょうが朝起こったことが夜には村中に知れ渡るような狭い世界ってあるのかな?
マープルさんのスゴイ所は起こった事件は事件として、客観的に物事を俯瞰できることだと思います。確かに手紙とか人のうわさという不確かな要素を除いてみたら死人は死人だし、殺人は殺人、なのですから。そこに気づけるってのはすごいんだろうな。とは言えもう少しマープルさんに活躍してほしかったです。
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ミス・マープルの登場が実に289ページ目!じっくりと人物を描くクリスティらしい作品。主人公のジェリーや妹のジョアナのキャラクターに好感が持て、ロマンスの要素もほくほくしてしまった。個人的にとても好き。
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ミステリー小説は好きですが、トリック云々よりはストーリーと雰囲気を楽しみたい方なので、この手が好きですね。
どっちかと言えば名探偵も好きじゃないので、これはマープルが最後にちょこっと出てくるだけなのがよかったです(笑)
(クリスティーは、ポアロものよりはマープルもの。マープルものよりはノンシリーズが好き、かな?)
この『動く指』はストーリーと雰囲気がいいのはもちろんなんですけど、なにより登場人物がいいんですよね。
つまり、ミーガンですよ(笑)
“背の高い不器用な女で”、“およそ美人とは縁のない容貌”、“彼女は人間より馬に近かった”と、語り手のジェリーがボロクソにこき下ろした後、“実際、彼女が馬なら、ちょっと手入れをすれば素晴らしい馬になれただろう”って、小説のヒロインとしては王道(?)じゃないですか。
というか、ヒロインたるミーガンをそのようにのたまうジェリーにもニヤニヤしちゃうわけですが、そのジェリーの妹のジョアナがまた魅力的なんだよなぁ~(笑)
いつだったか、日本人の配役で『オリエント急行』(だったか?)のドラマをやってましたけど、この『動く指』ならぜひ見てみたいですねー。
ただし、上の3人の配役が私のイメージと合わなかったら絶対見ません(笑)
つまり、そういう話。
(って、どういう話だ!?)
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ミス・マープルもの。読み終わると語り手が真相に無意識に近づいていたようだ。他の作品でも書いているような気がするが、人間関係がなかなか把握できない。それでも主人公に近い人物は分かるのだがサブの人物は出てくると「これ誰だっけ」となってしまう時がある。
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語り手は飛行機で負傷した傷痍軍人ジェリー・バートン。発表年が1943年なので第二次世界大戦である。「スタイルズ荘の怪事件」でも語り手は傷痍軍人だがこちらは発表が1920年なので第一次世界大戦である。クリスティは二つの戦争を生き抜いているのだ。
今回はジェリーが療養にリムストックという小さな村に妹と共にやってくる。早々印刷文字をつなぎ合わせた不愉快な手紙を受け取る。これが小さな村中で主に男女間の噂の手紙を多くの人が受け取る。出したのは村人のなかの誰かに違いなく、すると村という閉鎖空間で出したのは誰か?という閉鎖空間ものだ。「そして誰もいなくなった」「白昼の悪魔」などに通じる。そして起きる殺人事件。今回も被害者は女性。ただ今回はおめでたい性格にはなっていない。殺害の目的はわりとよくあるタイプだった。
そして最近立て続けに5,6冊クリスティを読んでいるのだが、被害者女性のおめでたい性格とともに、もうひとつ最後に新たにカップルが生まれるパターンが多くあるのに気がついた。おもに容疑者と思われる人物が潔白になって登場人物同士でカップルになるのである。ちょっと肩すかしな感じもするのだが、最後のハッピーエンドがハーレクインロマンスみたいな恋愛小説の要素も感じる。自伝ではクリスティは自分が書いてるのは「探偵小説」でそれは「時系列」で事が進み犯人が明かされ、言葉は忘れてしまったが高尚な哲学ではなく「読み物」なのだ、といったような事を言っていた。しかし謎ときをするために登場人物の人間関係をあぶりだす、それがおもしろいんだなあ。
それともうひとつ、クリスティは1890年生まれだが、当時としては珍しい自分で稼ぐ女性だ。声高に女性に権利をなどとは言わないが文中でさりげなく古い女性像を否定する言葉を登場人物に言わせている。今回は村医者の妹(おそらく40はすぎてる)「バートンさん、あなたはやはりたいがいの男と同じように、女が働くことはお嫌いらしいですね」「兄と同じく医者になりたかったが両親はわたしに学費を出さなかった。」「(でも今は慈善活動とかいろいろ活動していて)、しかし女は家庭にひっこんでろというばかげた古風な考え方には、わたしは断固として反対しますわ」
1943発表
2004.4.15初版 2014.9.15第5刷 図書館
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静かなはずの村で起こる大騒動、匿名の手紙に隠された秘密は。
傷痍軍人の兄と、快活な妹。療養の為に田舎にやってきたはずが、匿名の手紙による中傷、殺人事件に巻き込まれる。個性的な住民たちの中に犯人がいるのか。
ミス・マープルものなのに、マープルがいつまで経っても出てこない。でも、マープルが連れてこられる流れは、すごく納得できる。語りは飛行機の墜落で怪我をして静養に来たジェリー・バートン。当時の規範からずれているために邪険に扱われているミーガンと、心を通い合わせていく過程は、恋愛要素として十分楽しめる。妹ジョアナのハッキリした性格も好印象。目新しいところはないけれど、傷がなく、読後感がいい、上品なミステリ。
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ミス・マープルもの・・・だよね?と、読んでいる途中で、表紙左上の【マープル】マーク(※)を、思わず確認してしまいました。
と、いうのも、なかなかマープルさんが登場しないのですから。
怪我の療養の為、妹と共にロンドンから田舎の町にやってきた、傷痍軍人のジェリー・バートンの視点で話は進みます。
誹謗中傷が書かれた匿名の手紙から始まり、さらに自殺や殺人まで起きてしまうという、もう静かに療養するどころではなくなってしまったバートンさんがお気の毒。(でも、ミーガンという個性豊かな娘と会えて、そこは良かったですよね。)
終盤近くになってようやくミス・マープルが登場するのですが、一旦警察が事件を解決したような展開に「今回マープルさんは完全に“ゲスト”扱いなのかな?」と思ったのですが、ところがどっこい、やはりありましたよ、マープルさんが暴く更なる真相が!ううむ。さすがクリスティーです。今回もやられました。
※余談ですが、ハヤカワ・クリスティー文庫の【マープル】【ポアロ】マークはとても気が利いていて、親切だなぁ、と思います。良い仕事していますね。ハヤカワさん。
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探偵がこんなに長いこと出てこないミステリーも珍しい(笑)
ストーリーはさすがの面白さ。
キャラクターがみんな好感持てたのもクリスティー作品の中では珍しい気がした。
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村中への無差別な怪文書や、お互い疑心暗鬼に陥る村民など、状況は重苦しいが、余所者バートン兄妹の快活さやロマンスの予感がいい案配に雰囲気を明るくしてくれてる。
あまりに登場しないのでミス・マープルのシリーズであることを忘れるなど。