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解説に「マープルシリーズを読んだことがない人がこの本を手に取ることはないだろうが」みたいなことを書いてあって自分が適当に選んでしまったらしいことに気付く。
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ミステリーじゃない、ラブロマンスだった……。
マープルシリーズは初めて。
ミス・マープル苦手かもしれない。ああいう「私は何でもわかってますよ」ってしたり顔でスキャンダルに首突っ込む人は苦手。まだ一冊しか読んでないから何とも言い難いけれど、またマープルシリーズ読もうって気分になる本ではなかった。
お話が綺麗にまとまりすぎてて、恋愛も王道で予想通りだし、ミステリーも意外性がないから好みじゃない……。
もっとミーガンの服とかどんな風な美しさとか、美人多いのにそういう見た目とかの描写少ないの悲しかった。
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主人公というか語り手とその妹に好感がもてるので楽しく読めた。途中でロマンスが驚きの急展開。そんなことする?っていうようなことをある女性にしてビックリした。
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これは割と早い段階で犯人と動機に気付いたが家庭教師が共犯かな、と思ってしまった。主要な登場人物が陽性で楽しく読めた。特にミーガンの正直すぎて身も蓋もない英文学評と斬新なリア王論(幸薄い境遇にありながら逞しさを感じる)がツボで笑わせておいて、終盤の覚悟の手紙がジーンとくる。
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物語の途中からミス・マープルが登場して「お、あのミス・マープルじゃん‼️」となった。話の終わり方がよかった。意味不明な事件だったが、読み終わった今ではなかなかおもしろいと思った。
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アガサクリスティー。ミスマープルシリーズ。
読み始めて既視感があると思えば、ミーガンで以前読んだことがあるのを思い出した。
村中に中傷の手紙が届き、そのせいで女性が亡くなるという話。マープルは事件の解決に顔を出すだけで、メインは傷痍軍人とその妹であり、クリスティーの作品の中でもとりわけ恋愛色が強いのが人を選ぶと思います
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マープルものということで読み始めたのに、ミスマープルは第十章まで出て来なくてびっくりしました。でも出て来た途端にその場にすっかり溶け込んでるのはまさにミスマープルといったところで…。
主役の兄妹もチャーミングで、ふたりしてプロポーズを断られてしょんぼりしてるところはほっこりしましたね。少女漫画的展開も楽しめました。
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ミス・マープルものとして読むとちょっと物足りないかもしれない。ミス・マープルの出番は後半のごくわずか。
それでもやはりクリスティらしい誰もが怪しく見える作品で、主人公の兄妹が微笑ましい。
じっと編み物をしながら、頭をフル回転させるミス・マープルのように世の中を見てみたいと思ってしまう。彼女の頭の中では様々なことがきちんと整理されていくのである。
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「アガサ・クリスティ」の長篇ミステリー『動く指(原題:The Moving Finger)』を読みました。
『書斎の死体』に続き「アガサ・クリスティ」作品です。
-----story-------------
傷痍軍人の「バートン」が療養のために妹とその村に居を構えてまもなく、悪意と中傷に満ちた匿名の手紙が住民に無差別に届けられた。
陰口、噂話、疑心暗鬼が村全体を覆い、やがて名士の夫人が服毒自殺を遂げた。
不気味な匿名の手紙の背後に隠された事件の真相とは?
「ミス・マープル」が若い二人の探偵指南役を務める。
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1943年に発表された「ミス・マープル」シリーズの長篇3作目となる作品、、、
『書斎の死体』に続き「ミス・マープル」シリーズ作品です… 1年くらい前にドラマ化された作品(『ミス・マープル2 動く指』)を観ていたので、イメージは掴みやすかったですね。
戦時中の飛行機事故により重傷を負った「ジェリー・バートン」は、医者の勧めにより、静養のために妹の「ジョアナ」とリムストックの町へとやって来た… 二人がリムストックに居を構えてまもなく、差出人不明の手紙が届けられる、、、
それは、「ジェリー」と「ジョアナ」が本当の兄妹ではない」という内容を下品な表現で文にした誹謗中傷の手紙だった… 「ジェリー」はバカバカしいと思い手紙を破り捨てるも、地元の医師「グリフィス」に手紙のことを打ち明けるが、「グリフィス」は、リムストックでは以前から人々を誹謗中傷する怪文書が出回っていると話す。
そしてこの怪文書事件は新たな悲劇を引き起こした… 事務弁護士「ディック・シミントン」の妻である「モナ」が服毒自殺を遂げてしまったのだ、、、
手紙には、現夫の「ディック」との間に生まれた次男の「コリン」が、「ディック」ではなく別の男との間に生まれた子供であるという内容が下品な表現で綴られていた… 「モナ」の遺体のそばには「生きていけなくなりました」というメモが残されていたことや、彼女が以前から神経衰弱気味だったことから、「モナ」の死はこの手紙を苦にしての自殺と思われた。
さらに事件は続き、今度は「シミントン家」のお手伝いである「アグネス」が行方不明になる… 彼女は行方不明になる少し前に、リトル・ファーズ邸のメイドである「パトリッジ」に相談したいことがあると電話をしていたのだった、、、
「パトリッジ」は「アグネス」とお茶を一緒にという約束をしていたが、現れなかったのだという。
翌朝、「ジェリー」は「ミーガン」からの電話で目を覚ました… 「シミントン」の妻「モナ」が前の夫との間に儲(もう)けた娘であった、、、
「ミーガン」は慌てた口調で「ジェリー」に「すぐに来て!」と話し、「ジェリー」は悪い予感を感じつつ「シミントン家」へと向かう… その悪い予感は的中した。
行方不明になっていた「アグネス」は、階段の下の戸棚で他殺死体となって発見されたのだった… この事態に牧師夫人は、知人の「ミス・マープル」を呼び寄せた、、、
「ミス・マープル」は事件��真相を探るべく、リムストックを散策することとなった… ということで、残りページ数が少なくなった280ページ(トータル391ページ)で、ようやく「ミス・マープル」が登場します。
全編「ジェリー・バートン」の視点で物語が進むのですが… 「ジェリー・バートン」は、終盤になって登場した不思議な老夫人「ミス・マープル」の不可解なコメントや行動に困惑しながらも、徐々に真実に近付いていきます、、、
先に推理を始めていた「ジェリー」でしたが、いつの間にか「ミス・マープル」に先を越されてしまった感じでしたね… 怪文書事件等により、読者も「ミス・マープル」以外の登場人物たちもミスリードしてしまう仕掛けが巧く織り込んであり、まんまと騙されましたね。
登場人物が多く、相関関係が分かり難いこともあり、複雑な推理をしていまいます… それが「アガサ・クリスティ」の仕掛けた巧みな罠なんですよねぇ、、、
実はシンプル… 殺人の動機があり、最も犯罪者らしい人物が真犯人でしたね。
愉しめる作品でしたが… 「ミス・マープル」の登場シーンが少ないので、ファンにとっては少し物足りないかも、、、
あと、登場人物が多いので、時々、誰が誰やら混乱気味… ドラマを先に観ていなかったら、もっと混乱したと思います。
以下、主な登場人物です。
「ジェーン・マープル」
詮索好きな独身の老婦人。
「ジェリー・バートン」
本作の語り手。
傷痍軍人で、療養のためにリムストックから半マイル離れたリトル・ファーズ邸に移住。
「ジョアナ(ジョー)・バートン」
ジェリーの妹。兄ジェリーとともにリトル・ファーズ邸に移住。
「リチャード(ディック)・シミントン」
ガルブレイス・アンド・シミントン法律事務所の事務弁護士。
「モナ・シミントン」
ディックの妻。
「ミーガン・ハンター」
モナの先夫の娘。
「エルジー・ホーランド」
シミントン家の家庭教師。
「アグネス・ウォデル」
シミントン家のお手伝い。
「ローズ」
シミントン家のコック。
「オーエン・グリフィス」
医師。
「エメ・グリフィス」
オーエンの妹。
「エミリー・バートン」
リトル・ファーズ邸の持主で、オールドミスの姉妹の最後の1人。
「パトリッジ」
リトル・ファーズ邸のお手伝い。
「ケイレブ・デイン・カルスロップ」
教区牧師。
「モード・デイン・カルスロップ」
教区牧師夫人。
「ナッシュ」
郡警察の警視。
「ミス・ギンチ」
ガルブレイス・アンド・シミントン法律事務。
「ジョージ」
ベアトリスの恋人。
「パイ」
プライアーズ・エンドの修道院長。
「クリート夫人」
植木屋の妻。‘賢者の一族’の出身。
「ベアトリス」
リトル・ファーズ邸のお手伝い。
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陰口が書かれた手紙が届くところから始まる事件。
マープルものであるが、マープルが最後にちょろっと出てくるだけなのはちょっと残念。事件の切り口としては面白いと思うが、ものすごいと思うほどでもなかったというのが正直なところか。
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マープル談「頭のいい子は、低脳と紙一重ですからね」の一言が印象的。
みにくいアヒルの子ストーリーが前面にでた作品なので、優秀かつ多感で悩みが多い思春期の方にオススメします。
解説によれば「クリスティー自身、一九七二年に日本のファンの質問に答えた自薦十作品の中に、最後にこれをあげている」とのこと。
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ミスマープルものの3作目。
物語の流れとしては、"この角度でくるか"といった意外さと、丁寧に作り込まれた謎で構成されているように感じた。
内容的には申し分なく面白いものだったが、ミスマープルの登場がストーリーの後半以降なのが少しだけ残念だった。それはそれで別の登場人物による推理が主となって進むので新鮮味があった。
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ミス・マープル3作目。だけど、今回はミス・マープル登場は控え目。そもそも冷静に考えればそこだよな、って結論を色々な事柄で粉飾してめくらましされる。『邪悪の家』にも通じる流れだが、ロマンス要素もあり、クリスティの持ち味が存分に出ていると思う。
しかし、ミス・マープルのキャラはここまで3作で少しずつ違う気もする。次あたりからは安定してくるのかな。
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ミス・マープルの長編3作目。ミス・マープルが終盤まで出てこない。出てきたら一気に謎が解けるんだけど、こういう主役っぽくない名探偵は珍しいかも。
ミス・マープルはなかなか出てこないけど、語り手の青年ジェリーと妹のジョアナがいいキャラで、ロマンス要素もあって楽しく読んだ。
久美沙織さんの解説も面白かった。
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マープルシリーズだが、終盤まで彼女は登場しない。しかし、マープルの登場はとても効果的に作用し、「彼女のシリーズにしなくても・・・」という残念な感情は一切ない。むしろ、一般人であるマープルが何でもかんでも警察から依頼が来たり殺人事件が起きたりする事の方が異質であり、今回の様な関わり方の方が理にかなっている様に思う。また、マープルを軸とすれば、短編の事件であり、短編が起きる過程を上手に描写している様なイメージの作品だ。巻末にはミス•マープルが若い二人の探偵指南役を務めると記載があるが、指南役まで至っておらず、少しニュアンスが違うのではと残念に思った。
ストーリーはジェリーとジョアナのバートン兄妹が療養の為にリムストックの屋敷をレンタルし生活する事になるが、間も無くバートン兄妹含め住人達に匿名の手紙が届く様になる。そして、手紙をきっかけに地域の名士の妻が服毒自殺をしてしまう。
田舎で起こるいやらしい部分はよくクリスティの作品で取り上げられるが、悪意のある嫌な噂話が瞬く間に広がり、女性はこうしなければならないという様な昔からの風習や固定概念が蔓延る。そんな舞台にいやらしい「匿名の手紙」とくれば完璧なる舞台装置として作用する。
今作ではバートン兄妹の人物像や彼らの恋愛なども上手に表現しながら進行していくが、兄目線の描写がベースになる為、妹側の感情の変化や雰囲気の捉え方が少しわかりにくい部分がある。少なからずミステリー好きとしては兄妹をも疑ってかかるため、一時、あれ?と疑問に感じる所もあったが、その辺りは現代との生活様式の違いなのかも知れない。
マープルは牧師夫婦の招待でリムストックを訪れる。牧師婦人曰く、マープルは人間観察の専門家である訳だが、マープルは過去未来も含め、「安楽椅子探偵」の見本の様な人物なのだが、今作は「パディントン発4時50分」の時の様な関わり方では無く、上記作品が「指南役」のイメージだった為、物足りなさもある。但し兄妹では無くミーガンという女性を踏まえると、マープルがミーガンと警察に助言し、事件が解決に至る為、「指南役」のイメージはわかるが、残念な事に兄目線での物語展開の為、マープルとミーガンのやり取り描写はほとんどなく少し勿体無い様な気がした。
動く指のタイトルについて、僕が読んだ版の解説で丁寧に述べられているが、正直ちょっと難しい。ニュアンス的な要素はわかるが、何故そこをピックアップするのか、そして解説でもある様に「煙幕」の方がピンとくる。まあ、タイプライターだったり、マープルの編み物だったり指が関わる物が多い事は理解しているが。