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貴志作品は初めてで不安もあったが、見事にツボにハマった。語り口がいい。簡潔でシンプルだが力があるので、一気に読ませてくれる。榎本を探偵役にしたのがいい。謎多き人物だがすごく好感がもてる。真相に辿り着くまでに何通りかの殺害方法が出てくるが、どれもこれも斬新。そう考えると、最初から実に緻密にストーリーを練ってあることがわかる。いくつかの「謎」は残ったままたが、howdunitモノとしては、かなり完成度が高い。
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密室殺人。女弁護士と泥棒コンサルタント。介護会社社長が横領金を誤魔化したダイヤ。それを見ていた窓拭きの青年。彼は父の借金でヤクザを身を隠していた。半分は彼の生い立ちと密室殺人の告白。ガラス越しにぶつけたボーリングの玉を片付けなくて万事急須。
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一部上場企業の密室で起きた殺人事件。しかも殺されたのは社長。防犯カメラも、セキュリティーシステムも万全だったのに何故…?
防犯コンサルタントなる人物がセキュリティーが張り巡らされているが故に解けない謎を暴いていく。
…うーん面白い!専門的な知識が詰まっていて、かつストーリーが紐解かれていくにつれて、どんなに優れていても完璧にはなりえない機会の落とし穴を見せられた気がします。
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ワンマンな社長が殺され、しかも密室殺人。謎に美人女性弁護士が挑む。と、何と云うか、2時間ドラマ的なミステリ。あまり重みがないというか深みがないというか・・・。著者の他の作品にあるような雰囲気を求めると全く違うかと思うので、他の作品を知ってる人は、そのイメージを捨てて読むのがいいかと。
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苦手な「本格」にしては、さすがスラスラ読めた。
しかし、やっぱり、読後のカタルシスというものがのう……。
難しい証明が解けた、みたいな感じじゃな。
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貴志祐介さんは、「ホラー小説の快感」を
あたしのからだに叩き込んでくださった作家さまで、ハズレ無し、大好き。
なんだけど、これは…イメチェンがしたかったのかな?
読み始め、なにこれーえーって感じで
後半になって、ああこれこれーって感じで
でも大きな衝撃はないまま読み終わってしまった。
あたしが期待しすぎたせいかもしれないが、がっかり感は否めないわ。
本格ミステリは、いいや。
兎に角、読んでて変な汗が出てきそうな感覚がなかったのが残念でしょうがないっす。
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貴志悠介作品これで全て読み終わり!の最後の1冊でした☆彡
正直ラストを飾るにはちょっと残念な作品だったかなぁと思います。お話は大きく分けて2つに分けてあり最後につながる感じ・・硝子のハンマー・・なるほどな、という感じでした。
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読み終えたときはすごく面白かった感があったはずなんだけど、しばらく経った今、どういう話か思い出せません。ごめんなさい。
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マイミクさっぴから借りた本第二弾。
密室殺人のお話。少し前にTVで紹介されてて、読みたいなーってずっと思ってた本。
でも期待外れ。つまらんわけじゃなく、期待しすぎた。
それぞれのキャラが立ってるのは良いけど、犯行とかわからなすぎるというか、説明とか長く感じた。それで分厚くなってるんだと思う。
最後の方とかをもうちょっと延ばしてほしかった。謎解きの部分、早く終わりすぎ。
最初の方に犯人何となくわかったし。もちろん、方法はわからなかったけどねw
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貴志祐介初の推理小説。上場を控えた企業の社長がハイテクセキュリティーを備えたビルの一室で殺されます。専務の弁護を任された女弁護士と一癖も二癖もある防犯探偵(自称)が密室殺人を紐解いていきます。後半は犯人の視点から犯行が成されるまでを描いた悲しい話となっています。前編と後編があることで物語が立体的に浮き上がっています。シリーズ化が切に望まれる作品。
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第1部が仮説を立てては崩される推理合戦で、第2部が犯人側の視点で描かれた倒叙モノとして書かれていて、一粒で2度おいしい作品。第2部が始まるとすぐに誰が犯人かはわかりますが、そこからの犯行に至った経緯がダラダラと…、じゃなくて、事細かに書き綴られていたのがよかった。そこからページをめくる手が止まらなくなります。
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ロッポンギセンタービルというとあるビルの最上階、社長室で起きた密室殺人事件。容疑のかかった専務の無実を証明するために弁護士の純子は防犯コンサルタント(裏の顔は泥棒?)の榎本を訪ねるが…
前半は密室を検証する純子&榎本側から。後半は犯人側からの視点で描かれたミステリ。
なかなか緊迫感もあり、犯人の切ない背景とかも出てきて読み応えはありました。
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ホラー路線から、前作の青春モノ?を経て、今回著者初の本格ミステリーである。密室殺人という、出尽くしてしまった感のある伝統的なジャンルに敢えて挑みながらも、斬新なトリックは見事だった。推理モノのように思わせておいて、実はそうではないストーリー展開も、賛否を呼びそうであるが、私としては斬新で面白い試みだと思う。ただ、この著者お得意の心理的描写がこの作品では少なかった点が残念な気もするが、そこを除けば、良く纏まった秀作である。
「野生時代」に掲載された、このコンビによる2作目もトリックはGood
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前半は事件の謎を解く弁護士と防犯コンサルタントからの視点で、2人が仮説を立てては崩す、を繰り返す様子が描かれています。(これに翻弄され続けた私…。)
後半は犯人からの視点で、犯人の生い立ちと犯行に至った動機、そして犯行の手口が。前半と後半で雰囲気が違うので、2度楽しめるといった感があるような、無いような。
私は前半を読み進めるのに苦労しましたが(汗)、後半になると俄然、勢いが増して来ました。犯人は目星を付けたとおりだったのですが、トリックがどうしても解けず仕舞いでした。で、最後に明かされたトリックには唖然。伏線は散りばめられているものの、これは解けませんよー。専門知識が無いと無理です。無理、無理。
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著者初、密室を舞台にした、本格ミステリー小説!
エレベータに暗証番号、廊下に監視カメラ、隣室に役員。厳戒なセキュリティ網を破り、
社長は撲殺された。凶器は。殺害方法は。弁護士純子は、逮捕された専務の無実を信じ、
防犯コンサルタント榎本の元を訪れるが−−