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各登場人物の視点から描かれています。心情がドロドロしていすぎてちょっと読んでいて嫌な気持ちになりました。
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新選組のバイブルは司馬遼太郎の「燃えよ剣」であることは、新選組ファンの共通認識だとは思う。しかし、新選組ファンならば、必ずこの作品も読んで欲しいと思う。この作品自体の知名度はさしたるものではない。しかし、その事実が惜しいと思うほどの名作だと感じた。
この作品が、他の作品に比べて抜きん出ていた点は、その切り口か。新選組隊士や新選組に関わる人物十六人の視点から、物語を描いていく。だからこそ、同じAという事象や人物に対しても、人によって全く違う。それは、現実においては当然のことなのだが、一人の作家がここまで描き分け、いずれも生き生きとしたものに仕上げるということは、非常に凄いと思った。というのも、一人一人の信念や思考・苦悩に矛盾がない。16人の人間があの中では明確な意思を持って生きているのだ。しかも、何が凄いかと言えば、一人一人共感を覚えるのが凄い。あぁ、この苦悩わかる、という気持ちに抱かせるのだ。そして、またこの作品の面白さは、人間関係の描き方だろうか。あからさまな態度は取らない、けれど言動の端々からどれだけ信頼しているのか、描いてく。これがまた、たまらない。だからこそ、人と人の絆に涙する。すごく、濃厚で、また斬新な新選組の描きかただと思う。
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隊士達の迷いや苦悩がすごく良く描かれていると思います。人間関係の描写が深いです。また、章ごとに主人公が変わっていくという構成も良かったです。沖田さん視点で語られる山南さん切腹のエピソードが切なかった…。晴れ晴れとした気持ちにさせてくれるラストも好きです。
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なんだか妙におしゃれな装丁と短いエピソードを積み上げてゆく構成で読みやすい本。誰が主役、という感じでもないので誰のファンでもOK。ただなんとなく作者は斎藤さんと土方さんのファンな予感がする。
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本当にいろいろな視点で幕末を見られて楽しい。一編一編は基本的にさわやかだけど、読み終わってなんだか考えさせられるものがある。土方さん好きは、函館に行くあたりの土方視点の話がお勧め。
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新選組関連のものでは一番好きです。500ページくらいありますが、章ごとにメインになる主人公が変わるので、飽きずに読めてしまいます。
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まさにタイトルの通りの内容だったと思う。勿論史実に沿い何人もの隊士が命を落としていくのだけれど、どの話も読み終えた後は悲しさや遣る瀬無さの中にもどこか爽やかさを感じる、まさに激動の幕末を駆け抜ける青嵐のような話であった。
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この人は本当に新撰組の全部を見てきたんではなかろうかと思うぐらい、全員のことが描かれていて何度も読み返してます。
特に沖田と斉藤の透明ぶりは本物です。あれ凄い。改めて沖田と斉藤は異質だと思った。
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新撰組の話では現時点で1番おもしろいと思う(といってもまだ全然冊数読めていないが)
たぶん読みやすいから。読んでて飽きない。
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文章が淡々としていて、さわやか。
登場人物それぞれの思いがじわじわ伝わってきます。
山南さん切腹のところは泣きました。
新選組の本のなかで一番好み。
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新撰組をテーマにした本の中では最優秀。
一人一人の視点を大事にしてあるなぁと感じました。
特に戊辰戦争から函館戦争の土方歳三の心境の書き方が秀逸。
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主人公を特定せず、新選組の始まりから終わりまでを描いた作品。志を同じくしない彼らがそれでも集団として存在したのは何のためか、「繋がり」というあいまいで不確かな言葉だけにのみ頼り、それでも歴史に名を残した不器用で愚かな生き様に心をひかれます。
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もどかしさを抱えて生きる青年たち。
(源さん若くないけど)
ただ甘酸っぱいだけのとはちがう、これも青春。
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試衛館ぐみの個人の目線で話が進んでいきます。それぞれの考え方を丁寧に描いていてとても面白いです。永倉親八がいい味だしていますよ。
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すごく読みやすくて、かなり分厚いのにも関わらず、ぐいぐい読めてしまう作品。各章、メインの隊士が違い、さまざまな視点から新選組の流れを追います。(わりと斎藤、永倉、土方の章が多めかなあ?)中には山岡鉄太郎や、鵜堂鳩翁、清河八郎の章もあり。
この小説は永倉がすごくカッコイイ。
何でも淡々と完璧にこなしちゃう永倉さんです。
そして一匹狼ながらも、そんな永倉の仕事ぶりを見るのが密かな道楽の斎藤。ふたりの不思議な絆も、他の小説にはない部分でおもしろい。この二人がすごくこの小説を彩ってたように思います。
沖田君は相変わらず。不思議ちゃんな感じです。
禅問答が得意な沖田くんが見れます(私はこういうのが好き)
小説中には、自分の生き方の指針にしたいなあと思うような言葉も散りばめられていたり。幕末を駆け抜けた男達の青春が鮮やかに描かれています。
私は、一番最後の章が素晴らしいと思いました。
佐藤彦五郎の章。
市村鉄之助の思い。
思わず、涙。
読んで損はないはず。
表紙や、作品中のところどころに差し込まれる写真。
これも必見。これが時代小説とは思えない、装丁の本です。