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「生まれは育ちから」→遺伝的影響は環境によって引き出される。が主張
・胎児のときの環境も個人差に影響を与えている。胎内環境にはいくつかバリ
エーションがある。統合失調症の胎内ウイルス説。
・臨界期がある。遺伝に沿って、学習できる時期が決まっている。アヒル、しゃ
べることの無かった子供の研究。
・人種間の平均的な遺伝の違いは、各個人の遺伝的違いより小さい
・近親相姦禁忌は遺伝と環境の組み合わせ。子供のときに一緒に住んでいた人は
恋愛に落ちにくいし離婚しやすい。(中国のシンプーアの研究)
・統合失調症について、育ちの影響は小さい。一般に精神分析がいう、冷たい母
親は間違い。遺伝子の示唆は、フロイト的な言説を否定する?
・脳のサイズの話題(灰白質が20%増量したことが文化の発生に寄与)
・猿にも文化はある。イモ洗い。ありの食べ方。
・アシュール型握斧が100万年近く進化しなかった話題:プロポーズ用だったの
では?
・布の母親と鉄の母親実験。→母性は食事のみによるわけではない。母親への愛
は報酬意外の先天的なものがある。
・育て自体が性格に影響する度合いは小さいが、それでも育ては重要。なぜなら
遺伝レベルで、個人によって、環境への反応が異なる
→孤児になっても平気な子と、そうでない子がいる。遺伝子レベルでその差が
ある。
・個性は、素質(遺伝)を欲求によって強化することによって生まれる。
→素質に会った欲求を引き出せる環境を与える必要性
・公平な社会では生まれが強調され、不公平な社会では育ちが強調される。(直
感との矛盾を示している)
・遺伝子と本能は、どちらも理解を深めるほどに不可避(強制されないように対
処する)ことが可能にめる
→たとえば、人種差別の問題は、心に深く根ざしているが、より広い対立軸を
導入すれば安易に解決できるかもしれない。
・社会政策はひとりひとりが異なっていることを基本にしなければならない。
・自由意志は遺伝子の決定論と両立する
→遺伝子の発現は行為(経験、環境)に応じて行われる。CREB遺伝子