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妊娠中絶を題材にしている。産んだ人、産まなかった人、産めなかった人、テーマは重いけれどよく書ききってあると思う。
男なのに良く書いたと思う反面、男だから書けるんだと思う。
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とても考えさせられる本。
妊娠と中絶を色々な視点から描かれています。
寂しいオーラのエピソードは思わず納得。笑
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中絶について、ちょっと衝撃的だった。
人が産まれてくる同じ所で、人が産まれてくる手助けをしている同じ人の手で・・・・・中絶は行われているんだ、ということ。改めて考えた事は無かったけど、そうなんだよね。
いろんな考え方があると思うし、それでいいと思うけれど・・・・・
たくさんの人が、読むといいな。特に若い人そして男の人が。
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「いのちを守りたいと願うのです」と、ちょうどかの人が言った頃手にした、人口妊娠中絶を主題においた小説である。
命の尊さよりも、
生きることの、生きていくことの楽しさや素晴らしさが、体験を伴って得られない限り、中絶にしろ自殺にしろなくならないのではないか。つまり「いのちは守れない」のではないかと思った。
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2005.12.05. キライ。なんだこのハッピーエンドは。妊娠、中絶を扱ってるんだけど、なんやねーん。天使=死んでしまった子ってこと?なんかなぁ。やってることはいいけど、リアリティなし。そんな、みんないい人な分けない。もっとリアルなトコ書かな、読んでる方もイヤやよ。
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がっかりした。胎児の命を問うテーマであるのに、掘りが浅く、表面的な部分しか見えてこなかった。
中絶を行う側である冬子の苦悩が伝わってこない。そもそも、産婦人科を辞めたきっかけの表現が弱くてしっくりこない。
川口弥生の中絶に対する心の変化がさらっと書かれている。そんなに簡単なものじゃないだろうに。
「天使の代理人」の活動も子供のお遊びの様だ。
全体的にリアリティに欠け、訴えてくるものを感じなかった。
「嫌われ松子の一生」が傑作だったから、作者に対する期待が大きかったのかも。
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妊娠中絶を扱った内容を読む気分じゃなかったけどやめられなかったので流し読み。
複数の人物の出来事から成るものは最初は疲れるけど、後で関係性が見えてくるのが面白い。
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今放送されているドラマを見て読んでみた。
頭では理解できることが感情では理解できないのが女の妊娠出産だろうなぁ。
体の中に命が生まれた瞬間からやっぱり人として扱うのは女は自分の一部だと思うからだろうね。
中絶を殺人だとまでは言わないけれどやっぱり安易に中絶するのは犯罪なんじゃないかと思う。
妊娠するにはそういう過程を通ってきているんだから妊娠しても生める環境になってからそういうことをしなさい!って言いたくなっちゃうのはやっぱり結婚して母親だからかな。
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命を生み出すはずの分娩室で、数百の後期妊娠中絶手術が行われている。その現状を本にした助産婦の桐山冬子。本をきっかけに助産婦や看護師たちがひそかに中絶手術をうける妊婦を説得する「天使の代理人」という組織ができあがってきた。一方、人違いによりせっかくさずかった命を中絶させられた有希恵は、自分と間違われた雪絵を殺そうと探したが、孤独のなか出産を決意した雪絵を助けることにする。36歳のキャリアウーマンの弥生は、うだつのあがらない年下の恋人をすて、アメリカの精子バンクで精子をとりよせ、理想の優秀な子供を得ようと考え始める。・・・・はたして、胎児はヒトか細胞か。中絶は殺人か、ライフスタイルを守るための正当な行為なのか・・・。いろいろ考えさせられる小説でした
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全く興味が無いジャンルですが、iPhoneの電子書籍で販売されており、なんとなく読んでみました。
呼んだ感想は、非常に考えさせられました。ストーリーやテンポも良く一気に読んでしまいました。
中絶と言う行為の恐ろしさと、また中にはそれを安易に選択している人々がいる。
天使の代理人の方法が良いとは思いませんが、じゃあ現実に即行動を考えたときに、他に方法があるかと、問われると難しいですね。
自分がそうだったので、興味のない方や、問題を考えた事にこそ読んでみてもらいたい作品です。
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子をもつものとして…大きく考えさせるテーマでした。中絶って私が思うより考えるより、ずっと重いものなんだなと。
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お昼のドラマの原作。
妊娠・出産・中絶って重い内容の話やったけど、引き込まれてしまった。
なんか読んでて前の職場(病院)での事を思い出したり考えてしまった一冊。
ただ、アタシは「中絶=悪」とは思われへん。
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やっぱ山田宗樹は凄い。読む本全てが凄く面白い。「嫌われ松子の一生」とか「黒い春」とかに匹敵すると読み応え。
妊娠中絶の話でとてもインパクトがある。中絶って結構簡単に行われているイメージがあるけど、そのことの本当の意味を考えさせられた。
上下巻の長編で普通の長編小説の2倍の長さだけど、あっという間に読み終えてしまった。
天使の代理人という方法は賛否両論ありそうで、自分自身も絶対に良い方法だとは思えない。
でもじゃあどうすれば…?という方法も思いつかない。
生命を誕生させるはずの分娩室で行われる後期妊娠中絶。その現場で何百人の赤ちゃんの命を殺してきた助産婦のジレンマ。
「妊娠中絶」という暗いテーマだけど、ドラマ性があって、ただ暗いだけの話じゃない。
色々考えさせられる本だった。
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胎児の命をひとつでも救おうと「天使の代理人」として活動する助産婦、医者のミスで堕胎させられた主婦、人工授精で子供を産もうとする独身女性、堕胎経験者で心に空洞を抱える19歳の少女と、妊娠中絶・出産にまつわる「現実」が多角的に描かれている。しかし、多角的であるがために皮相的・表面的な印象を受けた。重いテーマだがサラッと読めるので(ハッピーエンドだしね)、小説版妊娠中絶の入門書としてはいいかな。
女性四人の物語であるから仕方がないにしても、妊娠中絶・出産において不可欠な存在である孕ませた男性が端役でしかないのが、男である俺としては物足りなかった(無い物ねだり)。
四章の最後では、出先で読んでいたにもかかわらず、涙が出そうになったしまった。やばかった。
22週以降の堕胎は、違法な人工死産が行われ、自然死産として処理されるということは初めて知った。
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視点と時間の入れ替わりが多いので、最初は「これって誰だっけ?」となりました。
最初は接点のなかった登場人物たちが、物語が進行するにつれて関わり合い、心情が変化していくのが面白かったです。
途中でぼろ泣きしたので、涙もろい方はハンカチ必須だと思います。