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次世代のアメリカの都市づくり ニューアーバニズムの手法 みんなのレビュー
- ピーター・カルソープ (著), 倉田 直道 (訳), 倉田 洋子 (訳)
- 税込価格:3,520円(32pt)
- 出版社:学芸出版社
- 発行年月:2004.6
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紙の本
サイド7のつくり方?
2007/05/04 19:17
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Living Yellow - この投稿者のレビュー一覧を見る
駅前のシャッター商店街、郊外に続々建築されるショッピングモール、国道沿いのファミレス。最近地方に行くたびに見かける風景である。基本的には車の窓ごしに。この眺めは自動車の使用を前提にしているのだ。
都市の空洞化と郊外の荒廃。アメリカでは60年代からこの現象が問題とされてきた。著者が提示するTODというアイデアを中心とした都市計画は、簡単にまとめてしまえば、徒歩で暮らせる歩行者中心の街づくりである。
本書の原著は93年に刊行されたが、後半に収録されている実践例は90〜91年のカリフォルニアが中心である。前半はその理念とその理念実現の具体的なガイドラインの解説だ。
読んでいて浮かび上がってくるのは、住んでみたい気がする居心地のよい街だ。あえて自動車の域内での速度を25kmあたりに設定、縦列駐車を奨励、幹線道路とのアクセスに配慮して、域内の渋滞を緩和するなど、さまざまな配慮を込めて丁寧に歩行者優先の空間を設計している。
しかし、アメリカと日本の事情の違いを考えに入れても、気になる点があった。農業とか大工業はともかく、町工場とかの「生産」の場がはじめから、排除されている感じなのだ。
まるで「機動戦士ガンダム」に出てくるスペースコロニーのようだ。「ガンダム」本体はサイド7では組み立てを行っただけで、各ブロック本体は月面のアナハイム・エレクトロニクスという会社で組み立てられた。(バッファロー吾郎の竹若氏のつぶやき)
善意を持って組み立てられた快適さは実は脆弱性とうらはらなのかも知れない。そう感じた。
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