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丸の内の片隅にある小料理屋「ばんざい屋」をめぐる連作短編集。
日常ミステリに近い感じ。
こういうお店が近くにあったら通ってしまいそうだなあ、と。
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k_88:「マイ・ベスト・ミステリー(1)」の中でいいなと思った作品が収められている本。同じ登場人物での短編連作集。謎解きの部分もあるけど素敵な恋愛もあって、心があたたまる感じがします。とても好きです。
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『自分が子どもだなぁ、と思ったわけではないが、この本の紹介に『大人の人間模様を描いた恋愛&人情ミステリィ』と書かれていたことを思い出し妙に納得した。小料理屋を経営する女主人とその店にくる客を描いた短編集なので、読みやすくはあったが、自分にはもっとスリルとスピード、ガツンとくる何かが足りないような気がした。ただ、その小料理屋にたびたび出てくる料理がとってもおいしそうで、“これ、くってみてー”と何度も思ってしまった。
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東京・丸の内の片隅にある小料理屋「ばんざい屋」。女将の作るちょっぴり懐かしい味に誘われて、客たちが夜な夜な集まってくる。クリスマスの嫌いなOLの悩み、殺された常連客が心ひそかに抱いていた夢、古い指輪に隠された謎と殺意...。数々の人間模様をからめながら、自らも他人にいえない過去を持つ女将が鮮やかに解決する恋愛&ヒューマン・ミステリーの傑作。
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自立した(い)女性を描くことにかけては一流の著者。本作品の吉永も、波にもまれながらも自分の足で立った人生を歩む。
数々の献立の描写も魅力的。
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小料理屋「ばんざいや」に出てくるお料理の美味しそうなことといったらありません。
ばんざいやを訪れる客たち、そして女将の織りなすミステリ短編集。
女将の過去がせつなくて読み返すたびに泣いてしまう。暖かく穏やかな女将の心の奥にはひっそりと消えない哀しみがしまわれている。
文章も好きです。ゆったりとして読みやすい。いくらでもヘビーに書けるテーマでも、重くなりすぎずほっとします。
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丸の内の片隅にある小料理屋を舞台にした、恋愛&ヒューマンミステリー。
この作家の作品を読むたびに、情の深い登場人物が多いなぁとしみじみします。情の深さがイコール優しい、幸せな話ばかりではなく、人も死ぬし、別れるし、人それぞれの悲しい事情を抱えてはいるけれど、それでも生き方の潔さに救われます。
主人公の女将の抱えている過去は、とても重たいものだったけれど、彼女の周りに集まってくる人を見ていると、彼女の良さというものが浮かび上がってきて、がんばって生きていてくれて良かった、と思わず応援したくなります。
ヒューマンミステリーという背表紙の言葉に違わぬ一作です。
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連続短編もの。
小料理屋にやってくる客の日常と謎。
その間にゆっくりと育っていく女将の恋愛事情。
それから見えてくる過去。
お客さんの事を詮索しないのは、自分が詮索されたくないから。
けれどその状態が逆に心地よかったり。
日常のミステリーだけかと思ったら
普通(?)のミステリーも。
しかしこれ、そのまま知られなければいいですが
そうと知った時、一体どうするのでしょう?
そこまでに蓄積された愛情が、なかった事にならなければいい、と
願ってしまうのは、仲がよいから、かと思います。
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丸の内に隠れ小料理屋『ばんざい屋』。そこに集まる常連客の物語と女将の物語。なによりばんざい屋に登場する料理が美味しそう!
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いやー、いい本だった。
柴田さんは、やっぱしこういう話を書いてるほうがいいよなー。
料理の記述も丁寧だし、食材は言うに及ばず、古道具や植物に関する知識も相当深いので、読んでてとても勉強になる。
特に骨董の部分。
わたしは洋食器(主にイギリス)が好きなのだが、フランスの古い陶器についてのウンチクは、面白かった。
読みながら、いい話だなぁ、ドラマになるなぁ、と思ってたら、既にドラマ化された、と解説に書かれていて納得。
誰が演じたんだろう、とちょっと調べてみたけど……。
ふーむ。
放送、見ておけばよかったな。
しかし、本編を読み始めてすぐ、このお店は新橋にあるに違いない! と勝手に思い込んでいたら、いきなり“丸の内”と出てきてがっくし。
こういうお店、ぜったい欲しいよなぁ。
あったら通うよなぁ。
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読み始めて、再読だったことに気づきました。
NHKのドラマを見て、とても良かったので小説も読んでみたのでした。
小料理屋を営む主人公が、とても素敵。心温まる京都のおばんざいを出してくれて、お店を訪れる人たちの心まで、温かくしてくれます。
若い頃の悲しい体験も、理解者の骨董品店主と寄り添いながら、自分なりに解決していく姿も、ちょっと出来すぎじゃない…とツッコミを入れつつ、気持ち良い読後感です。
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【再読】連作短編集/恋愛&人情ミステリ(あとがきの言葉を借りて)/純粋かつほろ苦い大人の恋愛/ほっこりとおいしそうな京料理の描写/親子のあり方とは/こんなお店があったらいいなあ/古道具(ブロカント)に親しみが/
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後半にかけて、主人公の女性の過去で話が盛り上がります。
とてもしっとりした心に残る作品でした。
続編があるそうなので、そちらも是非、
近日、読みたいと思います。
それにしても、この作者は人、特に女性を描くのが
とてもうまいです。
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この作家さん、やはり説明台詞が多すぎて、しかもそれが長すぎて、登場人物の身内の人とかみんな簡単に死んだ設定にするパターンが多すぎる傾向がある。
やっぱりあわない。
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京都のおばんざいを出す小料理屋の女将さんが主人公。
いわゆる安楽椅子探偵ものかと思って読み始めたけれど、
ちょっと違う。
お店に集うお客さんを料理とちょっとした謎解きで幸せにする
ほっこりする短編集でした。
お料理は、まさに食卓にあがるようなものから、
旬の素材を使ったものまでさまざま。おいしそう。
フリマなどで購入したお皿、雑貨類でもてなすというのも
いいなぁ、と。
私もフリマ巡りしてみようかな。